投稿者: シーザー琥珀


■モニター環境・自己紹介
年齢     26歳
卓球歴   14年(粒高歴:13年)
戦型     中ペン粒高前陣異質攻守型
最高戦績  個人県ベスト8、団体県2位
ラケット    バタフライ特注(弾み:ミッド、打球感:ソフト)
ラバー    フォア・SAVIGAV(黒OX シート厚)
        バック・dragonow(赤2.2)

 面白い粒高ラバーがあるから試してみてと推薦され、SAVIGA V(黒OX)を入手しましたのでレポートします。正直、私の実力でどこまで性能を引き出せるかわかりませんが、できるだけ詳しくレポートしていきたいと思います。


■第一印象

 重量ですが、パッケージに入ったままだと58g。ラバー本体のみで30g。前回モニターしたTalentよりも重いですね。裏ラバーや表ラバーと比べれば十分に軽いですが。そして驚いたのがシートにJTTAAのマークがあったことです!・・・ってワールドラバーマーケットさんのHPを確認したら赤字で明記してありました(汗)サビーガVは日本進出を意識して開発されたラバーなのでしょうか?ちょっと気になります。

 シートの表面見た目ですが、atomさんのレビューにもあるようにカールP3αRに近いと思います。粒自体はカールP3αRよりはやや太め。触感もatomさんのレビューと同じでカールP3αRよりやや硬い感じです。そしてフェイントLONG靴犯罎戮襪判世蕕いです。カールとの大きな違いですが、シートの厚さです。カールと比べるとやや厚くしっかりした印象を受けます。そして、同じ板においてピン球を弾ませてみるとサビーガVの方がやや弾みます。また、若干ですが、粒表面の凹凸がサビーガVの方がはっきり見えます。凹凸の刻みが深くやや目が粗いためだと思います。(ひょっとしたら、先端の硬化加工の影響?)注目の粒先端の硬化加工なのですが、触感ではほとんどわかりません。もし、前もって先端の硬化加工について知らなければ気がつかないと思います。また、硬化加工してあるとのことだったので、てっきりアンチ加工のように摩擦が小さいものだと思っていましたが、特に摩擦が小さい感じも受けません。ぱっと見た触った感じではごく一般的な粒高のような感じです。

 これは使ってみないとわからないという感じです。他の方のレビューではかなり特長的な性能があるようなので楽しみです♪なお、今回は他の方のレビューを読むと弾まないラケットとの組み合わせでより性能が発揮できそうなので、アバロックスではなく、弾みを落としたラケットでモニターします。



■試打
 SAVIGA Vの初打ちは地元高校(団体県ベスト16、8レベル)の部活に、私と私の友人(26歳男、シェーク裏裏ドライブ、現役時代は全国大会に数回出場しています。)が参加させてもらう形で行いました。

 今回は様々な打ち方を実験的に試したので時間的に試合はできませんでした。第一印象は扱いやすい、特に攻撃的打法で扱いやすいと感じました。これは粒が高さはそこそこあるものの、十分倒れる範囲で粒がやや太いためだと思います。

攻撃
 
ドライブをしてみました。すると、確かにドライブが切れます!もちろん裏ラバーや表ラバーほどではありませんが、粒高としては驚くほど切れました。信じ難いと思いますが、ショートしていた相手から、粒高ドライブでオーバーミスが取れました。相手が油断していたことを加味しても驚きの事実です。ショートしていた相手も驚いていました。これは粒側面の摩擦が微妙に大きいためだと思われます。

 フラットにフォア打ちすると、粒高一般的なナックルでとても直線的な球がでます。相手の下回転の球をまっすぐ擦る感じで打つと、確かに速めの球が相手コートで急降下しました!横で見ていた学生がその落ち方に驚いていました。球質としては回転量は多くないですが、キレイなナックルではありません。上回転のようです。(ではこのような速いのに落ちるという変化は物理的にありうるのか?ありえるんです。細かな説明は省きますが、具体例をあげますと、野球でいうフォークとナックルのような感じです。ある程度の速度を保ちながら遅めの回転と空気抵抗で落ちるフォークと、極めて遅い速度で無回転で飛び、球の微妙な歪み等(つなぎ目等)で揺れて落ちるナックル。SAVIGA Vは下回転を打つときにフォーク的な球が非常に出しやすいです。)

■守備
 守備的な技術についてです。落としブロックをするとよく切れます。これは粒高独特の相手のドライブ回転を残しながら、自分でも切っている感じです。ただ、私の技術では超低摩擦粒高に比べると対ループドライブでは切れないです。

 特長的だったのがサイドスピンブロックです。粒を倒さないようにすると、とても短くとまり、やや揺れながら相手コートに落ちます。逆に、粒を完全に倒すと、かなりの速さで(野球でいうカーブのような軌道で)大きく曲がりつつ落ちて相手コートに入りました。その曲がりの大きさはすさまじいです。バウンド後の曲がりも大きいです。これは粒表面と側面の摩擦の大きさの違いが原因と考えています。全体として粒を倒した時と倒さない時の差が激しいラバーだと感じました。この後、試合形式をしましたが、かなりおもしろい結果がでました。数試合をこなした後、検証してまたレポートしたいと思います。


■打込後

 数日、打ち込みましたので、最終レポートをお送りします。戦績ですが、vol.2でお世話になった地元高校(団体県ベスト16、8レベル)ととTalentでお世話になった社会人クラブチーム(全国出場経験者数名を含む)等で試合を行い、7勝3敗でした。

 今回のレポートはより実戦的に、対戦相手の方のコメントを中心に書きたいと思います。対戦相手が口をそろえていうのが、「プッシュが落ちる」です。地元高校のエースの学生曰く「オーバーするって思ったら、急に落ちてインしてきて合わせ難い。」専修大OGの方曰く「プッシュに対してキレイにミートしにくい。思ったより上回転?」前回私が負けた豪腕ドライバーの方曰く「オーバーって自信をもって見送ったらインしてくる。」

 実力にばらつきはありますが、皆さんコメントはほぼ一緒です。特にプッシュに小細工している訳じゃないんです。普通にプッシュしています。でも、他の粒高に比べ、落ち方が激しいようです。これが粒先端の硬化加工の効果の一端なのだと思います。プッシュというのは粒高選手にとっては攻撃面での最重要とも言える技術です。このラバーはスピードもでるので、直線的高速プッシュと、落ちるプッシュを合わせると、間違いなく攻撃力はアップします!これらのプッシュが簡単にできるという点だけでもこのラバーの価値があります。

 また、上級者相手だとプッシュの落差で直接的なポイントにはなりませんが、微妙にミートポイントを狂わせることができます。この積み重ねが非常に大事だと思っているので、そういう意味でも私は満足できました。後、ベテラン世代の県チャンピオン・カットマンの方を相手に、粒高でドライブしてカット打ちしていたら、「そのラバーは何?切れるな。カットで切れそう?」と聞かれました。上級者カットマンの方も注目する切れが出せているようです。


■総評
 粒表面の影響の比率を大きくした打ち方をすると、予想以上に相手の回転が残ります。(粒先端が硬いので変形の度合いが小さいため?)逆に粒をしっかり倒して粒側面の影響の比率を大きくした打ち方をすると、予想以上に切れます。


■おすすめな方
 この粒高はできることの範囲が広いです。バウンド後に意外な?方向に飛ぶこともあります。言い換えれば粒高らしい高性能ラバーと言えると思います。しかも扱いやすいです。コントロールも良いと思います。粒高で勝てない、最近、成績が上がらない。ちょっと行き詰った・・・ という選手はスタイルに関わらず一度、試してみる価値があると思います。もちろん上級者の方も試す価値ありです。予想以上に攻撃面で活躍してくれると思います。