投稿者：ぬりかべ
■モニター環境・自己紹介
卓球暦２５年（粒高暦２２年、アンチ暦１年）
戦型は粒（時々アンチ）＋粘着のブロック中心の中国式ペン。
選手として目立った戦績はなし。指導暦１４年。
比較ラバー ：ブーメランクラシック赤、ＯＸ
使用ラケット：オールラウンドエボリューション中国式、キョウヒョウプロ�供聞�、中厚）
■第一印象
ラケットの根元までラバーを貼って１８ｇ。粒は円柱形＋根元が台形。
スピードが出そうな形状です。粒は柔らかめで「良く倒れそう」という印象を持ちました。
■試打
守備技術全般
粒高にしては弾む部類に入ります。
このラケットでは前に低弾性のブーメランクラシックを使っていたせいか、
はじめのうちはブロックのオーバーミスが多くありました。
ただし、GRASS D-Tecsのようにカット性ブロックや横回転ブロックは安定します。
当てるだけのブロックはやはりオーバーが多くなりました。
また、ナックルに対するボールがよく跳ねてしまうように感じました。
粒が良く倒れるため、ツッツキはなかなか安定します。
攻撃技術全般
プッシュはかなり安定します。
ブーメランクラシックはボールが直線的に飛ぶのに対し、下回転に対するプッシュは、
強めに押しても弧を描いて入っていました。
少し斜めに押すと、曲がり落ちるボールになり、相手もかなり嫌がります。
フォア攻撃も好感触でした。
特に下回転に対するドライブは、しっかりと弧を描くために安定します。
そのため、今まで苦手にしていたカットマンとの対戦がやりやすくなりました。
また、粒が柔らかい割には弾く打ち方もやりやすく、スマッシュも安定しました。
■お勧めできる戦型
攻撃も守備もするペン粒。
バックハンドが振れるシェーク異質のバック面にもたいへん適しているでしょう。
下回転がかかるので、カットマンのバック面にもいいと思われます。
■お勧めできない戦型
粒で守るだけ、あるいはつなぐだけの選手には合わないラバーと思います。
また、下回転や横回転のブロックを使わない選手にも扱いは難しいでしょう。
■まとめ
使用ラケットの兼ね合いから、ブーメランクラシックと比較しましたが、
性能はGRASSD-Tecsに近いと思います。攻撃力を向上させ、
ブロックの切れを少し落としたような感じですが、
まずまず使いやすく、性能の高いラバーだと思います。
メリット
何と言っても攻撃のしやすさ。さらには、回転を入れたブロックの切れ味でしょう。
攻撃に関しては、変化系の表に匹敵すると感じました。
特に、対カットマン戦では大いに威力を発揮すると思います。
デメリット
ブロックの難易度が高いこと。弾みがいいため、
低弾性のラケット・ラバーを組み合わせていた人にはかなり使いにくいと思います。
また、揺れるような不規則な変化はほとんど出ません。
当てるだけのブロックは、オーバーが多いうえに変化も少なめです。
