投稿者：スギー
■モニター環境・自己紹介
使用ラケット クリッパーウッドCR WRB-AN（８９ｇ）
使用ラバー フォア：ファスタークＧ−１（カット後４５ｇ）
バック：レナノスホールド（カット後４４ｇ）
練習環境 週に２回、平均練習時間は2.5〜4時間位です。
■第一印象
・自分から回転がかけやすく、非常にスピードのあるボールを出すことができる。
・回転影響をとても受けにくい。
・ぶつ切りサービスが小さくまとまりやすい。
最近の回転系ラバーの嫌な部分が払拭されたラバーでした。
（使用ラケットや個人の感覚により使用感が左右します）
■試打
攻撃技術全般
自分から回転をかけるドライブが非常にやり易いです。
恐らくバタフライのスピンアートに匹敵する回転のかけやすさです。
ボールを薄く捕らえたフルスイングのフォアドライブは
スピードと回転量を豊富にそろえて、満足のいく使用感です。
試合でドライブを受けていただいた方は区内の年代別で優勝経験のある方だったと思いますが、
「スピードのあるドライブもボールが重すぎてブロックしきれない。
何でもなさそうなボールも思っている以上にかかっている。」
学生さんには「少しでも力が入ると駄目。
親指と人差し指以外をはずしてブロックしないと台に収まらない。」と言われました。
実際にドライブ打法が従来と違う事もあり、回転量が上がったのは事実ですが、
スピードと回転量を調節しやすいです。
（ループドライブとスピードドライブ、パワードライブの使い分けがしやすい。)
守備技術全般
『回転影響を受けにくい』 スピンアートに匹敵の影響の受けにくさ、かけ易さです。
こいつのお陰でブロックはもちろん、カウンタードライブやカウンターカーブドライブも打ちやすい。
良い意味で適当に振っていてもボールが弧を描いて入るので、安定性が高いです。
サーブ・レシーブ・台上技術など
非常に切れた短いサービスがしやすい。とてもコントロール性能の高いラバーです。
もし同じ回転量のサービスをテナジー系でやったら、確実にロングサービスになってしまいます。
シートで回転をかけるよりも食い込ませて回転をかけた方が良いです。
問題はイレギュラーしすぎです。切り過ぎるとボールがホップしたり、沈んだりしてしまうことですね。
受けていただいた方は、切れていないモーションでやると落としまくっていました。
これは太陽プロに匹敵するのではないでしょうか？
回転をかけ返す性能はスピンアートや太陽プロに匹敵。
正しいラケットの使い方ができていれば、
ストップ・ツッツキ・フリックを同モーションでミス無く行えます。
テナジーだと少しでもフィーリングを間違えるとミスや相手のチャンスボールにつながるのですが、
許容範囲が広いです。 タイミングを間違えないでラケットを入れれば、
簡単に処理が可能になったのは驚きです。これもスピンアート並みにミス率が激減します。
■最近使用したのラバーでの比較
【中ぐらいのスイング速度でのラリー速度】
テナジー６４≧オメガ４＞ファスターク＞テナジー０５
＞太陽プロ＞スピンアート
【ループドライブの回転量】
スピンアート＞太陽プロ＞ファスターク＝テナジー０５
＞テナジー６４＞オメガ４
【パワードライブのスピードと回転量】(速くて重いボールを出せるか)
テナジー０５≧ファスターク＞テナジー６４≧オメガ４＞太陽プロ＞(越えられない壁)スピンアート
【サービスと台上のバランス】
スピンアート≧ファスターク＞太陽プロ＞テナジー０５＞テナジー６４＞オメガ４
■まとめ
テナジーの様に勝手に回転がかかったりしません。
回転系の中でも安定性を重視して、自らのミスを軽減し、
相手より一本でも多くボールを返すのに適したらラバーです。
最近の回転系ラバーの嫌な部分が払拭されたラバーでした。
石川佳純を筆頭に若手プレーヤーが使うだけあって、納得のいく性能です。
とにかくミスが出にくいです。 正直ここまで使えるラバーと思っていませんでした。
これからはファスタークG-1を使い続けるつもりです。
一発でしとめるドライブにもしっかり回転をかけられる方にはオススメです。
