スーパースピンピップスチョップ2


















投稿者:ろっく


『スーパースピンピップスCHOP 2』

【1】ざくっとレビュー
ソフトで球持ちの良いスポンジが特徴の正統派カット用表ソフト。カットやツッツキに安定性を求めるバック表のカットマンにおすすめ。

【2】第一印象
バック表のカットマンなら一度は使ったことがあるであろうスピンップスCHOPのソフトスポンジバージョンということで期待大です。シートはこれまでのものと同様ですが、新規採用の非常に柔らかいスポンジが特徴で、球持ちが良く、球威を吸収してくれる印象の強いラバーです。今回は、タイプは異なりますがWRMでカット用表ソフトとして売り出し中のHAMMERゴクウスと比較しながらレビューを書き進めていこうと思います。なお、感想はバック面で使用時のものです。

【3】攻撃技術全般
<ドライブ>5点
表ソフトでのドライブですので回転量は知れていますが、HAMMERゴクウスなどの硬めのカット用表ソフトと比較すれば、安定した弧線を描いてくれるように思います。今回使用しスポンジ厚が「中」でしたので、台から少し離れたところからでも安定して前進回転を入れたバックハンドが振れました。
<スマッシュ>6点
スポンジが柔らかいので球持ちが良く、安定したスマッシュが打てます。スカスカのスポンジのわりには、鋭い球筋のスマッシュになりました。ただ、前進回転が残りやすく、あまりナックルにならない印象でした。ナックル性のスマッシュを重視したり、プッシュ気味にスマッシュしたりする方にとってはHAMMMERゴクウスの方が良いかもしれません。
<カウンター>5点
HAMMERゴクウスでは前後に揺さぶられてもカット一辺倒になりやすいですが、このラバーでしたら、前に寄せられた後にカウンターブロックを狙ってみるのも面白いかもしれません。ツブ高や硬めカット用表ソフトには難しい順回転を織り交ぜたラリーで相手の打球面を狂わせるようなプレースタイルに向くと思います。と言っても、高度な技術であることに違いありません。

【4】守備技術全般
<ブロック>6点
スポンジが柔らかいため、ブロックは非常にやりやすいです。ただし、ナックル性のボールは出にくく、打球時にヘッドを落としたり、弾くように意識したりしないと表ソフトらしい打球になりません。こうしたナックル性の嫌らしさはHAMMERゴクウスの方が優秀です。また、表ソフトというよりは裏ソフトに近い印象で、面を少し被せ気味に出すようにしないと回転量の多いループドライブに押される感覚があります。
<カット>7点
カットのコントロールは抜群で、特に台から距離を取って打球点を落としたカットの感触が非常に良いです。一方で、カットが上に出やすく、表ソフトらしい直線的なカットは出しづらいです。また、回転量は今一つといったところで、切れ味はHAMMERゴクウスなどの硬めの表ソフトの方が自分にはかけやすく感じました。さらに、ナックルカットも回転が残る感覚があり、自分も扱いやすいが、相手も打ちやすいという類いのラバーと言えるでしょう。カットで粘り倒す方に向くと思います。
<ツッツキ>8点
他のラバーと比較しても、ツッツキの安定感は群を抜いているように思います。表ソフトではあまり感じられない球持ちの良さのおかげで、コースの打ち分けも非常にやりやすいです。回転量はカットと同様、あまり良く切れるわけではありませんが、ナックル気味に返ってきたツッツキに対しても回転を入れて返せる点が良かったです。

【5】台上技術・サービス・レシーブ全般
<台上技術>6点
ストップなどの細かい台上技術に関してもやりやすいです。スポンジが柔らかいので、ボールをつかんでチキータ気味に払ったりすることもでき、ツッツキ主体になりがちのカットマンの台上処理にバリエーションが増えると思います。台上での攻撃は、弾いて打つよりも擦り気味に打った方が安定するように感じました。
<サービス>6点
回転系の表ソフトなだけあり、適度に切れたサービスを出すことができます。裏ソフト中心のサービス構成の中に、時より表ソフトでのサービスを混ぜるようなことがしたい方に良いかも知れません。ただし、若干球足が長くなる印象がありました。
<レシーブ>7点
しっかりボールをとらえて返球できるため安定感は非常に良いです。とっさのロングサービスやナックルサービスにも対応しやすく、レシーブミスが減少しました。レシーブが苦手な方や相手の3球目攻撃で失点することが多い方には強い見方になってくれるでしょう。

【6】おすすめラケット
特にラケットを選ぶようなラバーではないように思います。個人的には、薄めのスポンジを選んで直線的なカットを出したい方には柔らかいスタンダードなカット用ラケットを、「中」以上を貼って攻撃を視野に入れたい方には硬めのラケットをおすすめしたいです。

【7】どんな人におすすめか
バック表のカットマン一択かと思われがちですが、バック表攻撃型のビギナーにも良いかもしれません。特にツッツキの頻度が多くなる女子選手におすすめです。

【8】総評6点
待望のカット用スピンピップス最新作ということでとても期待していましたが、思いのほかオーソドックスなラバーでした。特徴は何と言っても「安定感」の一言に尽きますが、それ以外の面で際立つ性能が見られなかったのは少し残念です。しかしながら、世界ランキング急上昇中の村松選手が使用していることからも、このラバーの信用性は高く、今後のバック表カットマンのスタンダードとして定着しそうな雰囲気があります。バックツブが主流である現代のカットマン情勢に、バック表の存在感を示してくれるラバーとして、今後も更なる進化を期待したいです。

【9】備考
今回の使用ラケット
<ブレード>  バリケードディフェンシブ(Dr.Neubauer)
<フォア>   A+:MAX(三維SANWEI)
<バック>   スーパースピンピップスCHOP 2:中(TSP)