投稿者:かんなぎ


0.モニター環境

使用ラバー:BreakPro MAXスピード(紅/44/MAX)

普段の使用用具
R:タマス製柳3枚合板
F:月PRO【已打底】40° 1.8mm
B:金星2ゴクウス


1.ざくっとレビュー
食い込みによる安定感と弾性による威力の向上したBREAK。球の重みもラバーの重みもUP。


2.第一印象
「これスピード出過ぎて粘着じゃないですね。スピード性能はテンションラバーを越えました(苦笑」by WRM店長
威力・破壊力・スピードがウリであるBREAK-PROの新作(正確にはBREAK-PROスピードの後継ぎ)です。
ぱっと見での相違点はスポンジの種類を表すラベル。BREAK-PROが【B】、BREAK-PROスピードが【D】、そしてBreakPro MAXスピードは【E】です。
また新たに粘着保護フィルムが同梱されています。ただしこのフィルム、ちょっとでも粘着性のあるものを表面に触れさせると簡単に印刷が剥がれてしまいます。已打底の膜に見事に持ってかれました‥

シート:シートはシリーズ共通ですが前2者に比べ気持ち軟らかめです。
中国ラバーとしてはかなり粒が細く、テナジー・05よりも若干細め。粒の密度、トップシートの厚さは同等ですね。
粘着力はマーク5XS、タキネス・DRIVEより強めですが微々たるものでボールが一瞬引っ付くか引っ付かないかのレベルです。

スポンジ:BREAK-PROスピードと比べると気持ち白っぽく見えました。BREAK-PRO、BREAK-PROスピードとの決定的な違いは已打底の膜の分厚さ。
KING-PROと同レベルにがっつりと厚い膜が張っており、単体で簡単に剥がせる程です。
硬度は同じものを使用しましたが、BREAK-PROスピードより食い込みがよくそれでいて反発力が強めの感触です。
スポンジ表面の特徴的なザラつき、カッターでラバーカットする際の崩れやすさは受け継がれています。

重量:パッケージ込みでは108g、ラバー本体(167mm×167mm)が72gで100平方センチあたり25.81g。
已打底膜の影響でしょうか。BREAK-PROスピードに比べ攻撃用シェーク片面あたり約5gの重量増です。
スピン系テンションと比較してもラザントと同等の重さとやや重めの部類です。

反発力:40mmボールを150mm上方から落とした際の跳ね返りは89mm。フィルムを貼った状態では109mm。
※あくまで参考値(フィルム無/有):BREAK-PRO→81mm/111mm、BREAK-PROスピード→95mm/106mm

軽打:食い込むのにレスポンスがよく飛ぶ。微粘着ハード版ハモンドのような感触です。
玉突きでは正直BREAK-PROスピードよりも飛ばない感じでしたが実際に打ってみると1割〜1割5分増しの飛びといったところ。
打球音は特別高くはありませんが歯切れがよいパチッパチッという音。飛び出しはGripS-RedSpongeとBREAK-PROの間ほどです。


3.攻撃技術全般
ドライブ系技術:7点
擦り打ちは弾道が安定しづらくあまり向いていないように感じました。
球持ちが悪い訳ではありませんが、トップシートの硬さと引っ掛かりのミスマッチの為か何の前触れもなくネット直行がしばしば‥
ただししっかりと食い込ませてボールに重みを乗せていくイメージで打つドライブに関してはピカイチ。
食い込ませて打てば発射角が安定するようで、特に引き合いは低い弾道にも関わらず中国ラバーとしては異常なほどのしやすさです。

フラット系技術:9点
フラット打法は軽打から強打まで穴がありません。
特に対下回転の角度打ちは裏ソフトと表ソフトの間のような感覚。打球音、球筋と球持ちが長くなったVO>102のイメージです。

カウンター:8点
フラット気味でも擦り気味でもレスポンスの早い良いボールが出ます。
ややオートマチックに返る感触で、自分のボールにして打っているというかは力を極力ロスせず跳ね返している感じ。
球筋は5Qと太陽PRO已打底の中間的イメージですね。BREAK-PROスピードよりも安定感があります。


4.守備技術全般
ブロック:7点
攻撃面ではヘキサーデューロ、ジーニアスと遜色ない飛びでしたがブロックでは止まります。
前2者等のスピン系テンションに比べやや硬めで詰まったシートの為か、引き攣れが少なく結果として中国ラバーらしさの残る球質です。
しかし嫌らしさは然程なく、変化の付け易さも優れている訳ではないのでブロック力そのものに秀でて感じる点はありませんでした。
一本とりあえず凌いで次に備える為のブロック。くらいの意識で用いるべきかなと。

カット:7点
切れ味は思いの外悪くないです。テンション版タキファイア・DRIVEといったところ。
ですがマーク5HPS並みに上への飛び出しが強く、また飛距離も伸びるためかなりオーバー気味。
とりわけ擦るカット主体のプレイヤーには厳しく思われます。

ツッツキ:8点
テンションラバーと思うと非常に操作性が良いです。
突っ張り気味のシートが薄く捕らえる感覚をサポートしてくれて浮きづらいですね。
前述のカット同様タキファイア・DRIVEレベルの回転力です。


5.台上技術・サービス・レシーブ
台上技術:8点
これ!といって目立つ点はありませんが全体的に何でもこなせる感じです。
ミート系フリックが頭一つ抜けている気もしますが、よく飛ぶけれど飛びすぎない良いバランスにあるように思われます。
一発の威力、キレよりも技の手数で勝負ですね。

サービス:8点
ロングサービスが良いですね。伸びがあって低い弾道です。
弾性を邪魔しない程度の粘着性がしっかりと回転量も確保しており「地味に重い」球質となりやすいです。
ショートサービスも小さく切れて出しやすく、長短ともに3球目攻撃に繋げやすいです。

レシーブ:7点
勝手に飛び出す事もなく、回転の影響は受けづらいです。
だだし流し、順回転がややスリップしやすい感があります。
YGに対するチキータはネットミスに注意ですね。


6.おすすめラケット
素材系もしくは固めの木材ラケット。板厚で弾みとフィーリングを調節。
カットで使う場合はデフプレイセンゾーなど固く飛びづらいもの。


7.どんな人におすすめか
BREAK-PROを更にテンションラバーへ近付けたものを求める方。
テンションを使っていてラリー戦は良いけれど細かな技術に安心感が持てない方。
ミート多用で表ソフトと裏ソフトの間で迷っている方。


8.総合評価:7点
ただ単に飛ぶだけではなく球持ちの良さと安定性があり、3球目へ繋げやすいサービス力と台上をそつなくカバーできる穴のなさが魅力。
BREAK-PROよりもマイルドで万人向けな感触でありながらボールの質がアップしています。
重量さえクリアできればレベルを問わず扱えるラバーです。


9.備考
使用ラケット
・ディフェンスα
・メイス
・孔令輝プレミアム
・エナジーウッドWRB
・王道01