ラザントパワーグリップ



















投稿者:ぬりかべ


andro社「ラザントパワーグリップ(黒,1.7mm)」レビュー
 ※Butterfly社特注パラドックス中国式(※表面はオールラウンドプレミアム)の裏面で使用しました。

1.ざくっとレビュー
 抜群の回転量をほこり、攻撃時には弾み、守る時には弾みが抑えられる、飛距離をコントロールしやすい万能型ラバー。

2.第一印象
 重量は、中国式の根元まで貼って50g。1.7mmのラバーとしてはかなり重めですね。シートの引っ掛かりはかなり良く、軽く擦るだけでかなりの回転量があります。球突きをすると「まずまず弾む」という感じであり、抜群に弾む、という感じはありませんでした。打球感はかなり固く感じました。

3.攻撃技術
 ドライブ点 8点
スマッシュ・角度打ち点 7点
 カウンター点 9点
 ドライブはとにかく回転量が良いですね。しっかり弧を描いてくれるため安定感があり、さらにスピードドライブを打つとスピードが出るため、安定感・威力・回転や速さの変化と、様々な要素が高いレベルで満たされていると思います。私でも満足できるレベルのボールが出ましたが、ラバーの硬さから考えるとハードヒッター向きと思われます。
 ラバーが硬いために弾いた打ち方もやりやすく、スマッシュも安定します。スピードもまずまず出るのですが、やや失速しやすいように感じました。
カウンターでは、特にドライブが好感触でした。フラットに当てるだけでは回転の影響をかなり受けてオーバーしやすいのですが、自分から回転をかけにいけば軽いスイングでも十分に回転がかかり、弾道が弧を描くので安定して入ります。スピードも出ますし、引っ掛かりの良さを生かして「横上をとらえて曲がるカウンター」「上を薄くとらえて伸びるカウンター」と変化もつけやすく、カウンターに関してはかなりレベルが高いといえます。

4.守備技術寸評
 ブロック点 7点
ツッツキ点 8点
ブロックでは相手の回転の影響を受けやすいように思いました。当てるだけのブロックでは、気を付けないと「ポーン」と高い弾道で返ってしまいますが、かぶせるように打つと弾道が低くなるうえにしっかり前進回転がかかるので、かなりの威力を発揮します。ブロックで変化をつけられる選手には使いやすいラバーですが、ブロックを得意としない選手には扱いが難しいかもしれません。
 ツッツキは、テンション系では一番かかるかもしれません。攻撃では充分弾むのに、なぜがツッツキでは弾みが抑え気味になります。弾道が低く、長短の調整もしやすいので「切れが良く」「コントロールもしやすい」とかなり好感触ですね。しいて欠点を上げるとすれば、引っ掛かりが良すぎるために慣れるまではネットミスをしやすいことと、「切らない」ツッツキが出しにくいことぐらいでしょうか。

5.台上技術・サーブ・レシーブ全般
 台上技術点 8点
サーブ点 9点
レシーブ点 7点
 サーブの回転量に関しては申し分ありませんね。シートの引っ掛かりの良さが存分に生かされているように感じました。それ以上に良かったのが、弾むラバーにもかかわらず短い下回転サーブが出しやすいこと。これに関しては、かなり粘着ラバーに近いものがあります。また、弾み・引っ掛かりとも良いのでロングサーブの威力が十分に出るため、サーブに関しては粘着ラバーの長所と回転系テンションラバーの長所を併せ持っているように思います。
 レシーブに関しては、ブロックと同様に相手の回転の影響を受けやすいように感じました。角度を合わせて返球するタイプにはちょっと扱いが難しいかもしれません。しかし、フリックしたりツッツいたりと自分から回転をかけに行けばかなり弾道が安定するので、自分から回転をかけて仕掛けていくタイプの選手にとってはむしろやりやすいでしょうね。
 台上技術では弾みすぎず、自分から回転をかけにいくと弾道が安定するので、かなりやりやすい印象がありました。なかでもストップは浮きにくく、回転もかかるので使い勝手がかなり良いですね。

6.お勧め構成
 重さのことを考えると、フォア面にラザントパワーグリップを持ってくるのが良いでしょう。弾むラケットに貼ってガンガン攻めるのもよいと思いますが、カウンターのしやすさやツッツキのキレなどを生かすことを考えるとOFF+よりもALL+〜OFFぐらいの木材ラケットがお勧めです。ラケットの総重量を考えると、バックには軽めのラバーを持ってきたいところです。
木材ラケット+F:ラザントパワーグリップ+B:軽めのテンションラバーor異質ラバー
あたりが良いのではないでしょうか。

7.どんな人にお勧めか
 ラバーが硬めなことと、重いことを考えると、基本的にはハードヒッター向きですね。粘着ラバーからの移行にもたいへん合うと思います。回転量もスピードも十分に出るため、バック面に軽めのラバーを貼っている異質型の選手にも良いでしょうね。

8.総合評価
 ラバーの重さがネックではありますが、抜群の回転力とサーブのやりやすさを考えると、重さぶんを減点しても8点というところでしょうか。インパクトの強くない私でもなかなか回転がかかったボールを出せたので、ハードヒッターには9点ぐらいつけられるのではないかと思います。