投稿者:ヨーロピアン


ラケット アコースティック・テナー比較レビュー

使用ラバー
フォア:テナジー05 トクアツ
バック:ターゲットサウンド MAX

この二本はニッタクの弦楽器ラケットシリーズの中でも特に上級者に好まれています。
特にアコースティックはバイオリンより弾むのに、回転もかかり、コントロールもしやすく、何より打球感が非常によく、手に馴染む感触が一度使うと離れられなくなるラケットです。

一方でテナーはアコースティックを弾むものにしたラケットです。
この二本は何が違うのか、カタログだけでは良くわかりませんので、実際に使ってみて、感じたことを要点をまとめていこうと思います。

グリップ・ブレードの大きさ:グリップはテナーの方が大きく、特にフレアはかなり細かったアコースティックに比べ、テナーは太くなってがっしりと握れます。おそらくは上級者仕様ということで、大きくしたのだと思います。
個人的にはテナーのフレアは平べったく太いので違和感が多少ありますが、馴れるとアコースティックのフレアよりかなり持ちやすいです。
ブレードもテナーがかなり大きく感じます。
特に重心が先端にあり、ラバーを貼るとかなり重く感じました。
テナーとアコースティックは5g〜10gぐらい重さが違いますが、実際にはもっと重さの差があるように感じます。
パワーがある、または重さを利用してラケットを振れる人でないとこのラケットを使うのは難しいと思います。

弾み:アコースティックは曲がりなりにも弾むラケットと言い難いですが、テナーは5枚合板の中ではかなり弾むと思います。しかも硬くて弾むのではなく、柔らかいのに弾みます。
SK7をもっと弾むようにしたようなラケットで、それなのに硬さを感じないため、ヒノキのラケットのように感じました。実際はヒノキではないのですが、木の厚さが違うだけで弾み方が全く違います。
アコースティックは弾む部類のラケットではないですが、しっかり当たればスピードが出ます。そして押さえればしっかりとボールが止まるので、自分の意思を確実に伝えられる良いラケットです。
それに対してテナーは自動的に弾みます。押さえるというよりは押せば押した分だけ弾むという感じでした。アコースティックは木製バット、テナーは金属バットという所でしょうか。
ボールの変化や、ラリーと感覚を重視するならアコースティックが良いでしょう。
テナーは自分から上回転のラリーを作り、全て回転をかけてゴリゴリ打ち込む選手には最適です、スマッシュの威力は他の合板ラケットを超越します。

打球感:アコースティックとテナーでどう違うか。
個人的には全く別物と感じました。
特にアコースティックの抜群の球持ちの良さは感じられなかったです。
しかし、テナーは打球すると柔らかく感じ、強打すればするほど、柔らかいのにボールを速いスピードで弾き出します。
アコースティックはボールを包むような弾き出す力は弱いですが、ドライブすると、しなってボールに威力を出す『スイングスピードに合わせてラケットが反応する』タイプで、初級者から上級者まで誰が使っても性能を発揮しますが、
テナーは『速ければ速いほど心地よい打球感で良いボールが出るラケット』です。

よってラケット的にはテナーは上級者であればあるほどその性能を発揮しやすいラケットですが、ひたすら攻撃を仕掛けるタイプの人にもこのラケットはボールを噛むので、いいと思います。
個人的にはフラットに近い打ち方であれば真価を発揮するかと思います。

どんなラバーに合うか?:アコースティックはラバーをあまり選ばず、テナジーやラザントなどのスピンテンションならスイングスピードに合わせて良いボールが出るようになり、
プライドやターゲットは弾けば打球音とともにボールを弾き出し、小さい力では飛びは抑えられて、コントロールしやすいです。
逆にテナーはテナジーなどを組み合わせると回転はあまり強くかかっていないように感じました。ボールを持つというより弾くタイプなので、テナジーなら64の方が合っているかと思います。
逆にターゲットサウンドのようなラバーだとボールが落ちてしまい、アコースティックのようなボールを持つ感触が無く、コントロールが悪かったです。テナーは硬めの弾きがよいラバーの方が良いかもしれません。回転重視というよりはスピード重視だと思いました。

私はテナーはヒノキラケットのような弾くけど、柔らかい打球感のラケットが好きな方にはテナーをお勧めし、自在なラケットで、どんな方にもお勧めできるのはアコースティックだと思いました。
テナーは人を(実力を)選ぶと思いました。