投稿者:どっくま


プラスチックボール(TSP)

<モニター紹介>
卓球歴…総計約9年程
ブロックやカウンターを持ち味とするドライブ主戦型。

使用道具1(5枚合板)
R:バイオリン(ニッタク)
F:TARGET ULTIM50(コニヨール)
B:1Q(TIBHAR)

使用用具2(インナー特殊素材)
R:リピンキテックス(DONIC)
F:MAZEpro ブルースポンジ(SWORD)
B:1Q(TIBHAR)


TSPから発売されているスリースターのプラスチックボール(継ぎ目あり)を使用。

<はじめに>
よく利用する馴染みの卓球場の店長さんからプラスチックボールを試打してみないか、と声かけてもらい打ってみました。
来年度辺りから国内でも大半の試合で使用されるであろうプラスチックボール。アジア大会はまだセルロイドボール使用でしたがポルトガルが初優勝したヨーロッパ選手権やワールドカップではいち早くプラスチックボールが採用されていたようです。
私自身、正直そんな学生リーグの選手や実業団の日本リーガー等上級者レベルじゃないとそこまで変化無いのでは? と思っていたのですが、一般のクラブチーム等でやっている中級者レベルでさえ打っててセルロイドと違うと感じられたので認識が大きく変わりました。


<軽打>
まず感じたことが2点。1つ目は打球感の硬さです。打ってみるとカチッという感じで球がすごく硬く感じ、普段ドイツ系テンションラバーか柔らかめの粘着ラバーを使用する私が硬めの粘着ラバーを急に使用する感じで、打った瞬間に「硬っ!」と声を出してしまいました。
2つ目は球の大きさです。セルロイド球とプラスチック球では球のサイズの基準が変わった(ITTF基準は40.0〜40.6mm)為に全体的に数mm単位ですがサイズが大きくなり、商品名もTSPでは「40mm+」となっています。
ほんの数mmの差ですが意外にも打ってみると球でかいなって感じられました。
ただ軽打程度ではそこまで飛び方や回転は気にならず普通に合わせることは出来ました。


<ドライブ>
前陣ドライブは事前に思っていた以上に違和感があります。球の飛びが悪い上にやや球離れが早く感じます。球の回転自体もやはり前評判通り減っているようで、初プラ球でのドライブでは球が返しやすい、素直な球になってると言われました。全体的にスピードと回転が減少し球から癖が減っているようです。
少し下がって打ってみると打ってる感じ自体は硬い以外はそこまで変わらず、セルロイドと同じ気持ちのスイングで入るには入るのですが、球はやはり全体的に威力が落ちているようです。
これに関してはまだプラ球に慣れていないというのも勿論あるとは思うのですが、打ってて球が遅くなってると大いに感じました。
しかし前陣の時ほどはドライブに違和感がなく、大きなラリーになればなるほど気にせず打てました。また回転量や速度が落ちることでラリーがより続くようになるので大きなラリーでは安定感がある方、コース取りが上手い方に分がありそうです。

<台上>
ツッツキはそこまで違和感なくこなせました。セルロイドに比べて安定感があるよう感じました。回転が減り受ける影響も減ったからでしょうか、すごく低く鋭いツッツキがしやすかったです。それと同様にストップもよく止まりました。
フリックは擦りにいくと威力が落ちた代わりに安定感はやや上がったかな?とわずかに感じましたがそこまで変化は感じられず、角度を合わせ弾きにいくときれいに飛んでいったのでこちらもあまり違和感はありませんでした。
回転が少なくなる中で、ぶちギレのツッツキで点を取りに行くということが減ると思うので、如何にフリック等で先に先手を取るかが重要視されるようになるのではないでしょうか。

<サービス>
前評判通り回転量が減るということは明らかで、さらにはじめは慣れなかったのでネットにかかることが多かったです。
回転量が減るということは回転量の変化もつけづらくなるので回転が分からない、というサービス以外ではサービスエース率はだいぶ減りそうですね。 

<まとめ>
色々な卓球雑誌等でも特集があったりしているので性能の変化については読んで知っている方もいると思いますが簡単にまとめると

1, 打球感がだいぶ硬く感じる
2, 球の大きさが(打ってて感じるレベルで)違う
3, プレー全般で回転量や球速が低下
4, 3に伴い球の癖が減る

というのがメインでしょうか。その他上記の特徴に伴い起こる変化もありますが(大きなラリーが続けやすいなど)最低でもこの4点を念頭に入れておけば他の変化は理解できると思います。
ただ1番驚いたのは中級者レベルでも十分変化が感じられることです。序盤に言った通り私は正直トップレベルでプレーする人じゃないとそこまで変化がないのでは?と思っていたのですが一般の社会人チーム等でプレーしているレベルでも違いが分かると思います。
以前の38mmからの変更やグルーの禁止程の変化は無いように見えますが材質の変化というのは思ってた以上に影響がありそうです。

また、用具についてですが今回の試打を通じ打球感の硬さが1番気になったのでラバーをもう少し柔らかいものに変更しようかと思いました。
これからプラ球主体になるにつれて、出来るだけセルロイド球との違いを緩和したいならばラケットやラバーを今に比べ柔らかいものに変更することを推奨します。
特にアウターカーボンのラケットはより硬さを感じると思います。

最後に余談ですが、以前プラ球に変わることで中国人選手がより強くなるのではという記事を見たのですが、たしかに大きなラリーに強くストップやフリック、台上バックドライブを持ち味とする選手が多いのが現在の中国であるのでその線は濃厚だと感じました。