メイスプロ48












投稿者:バルサミコ

メイスプロ48度レビュー
●自己紹介
・卓球歴11年以上
・戦型両ハンドドライブ
・打感にこだわりあり

・現在使用用具
R  特殊素材ラケット
FR キョウヒョウNEO3
BR オメガV

●おおまかなイメージ
・「粘りよりも一撃性!」「KingproとBREAKPROどっちも買うと高い!」としたコンセプトで購入したラバー。動機も目的もガバガバであったのだが、使ってみたら意外や意外、一撃性も去ることながら安定感抜群で、6枚以上買い換えた抜群のスルメラバー。どの技術もそつなくできる。守って点をとるよりも、主導権を握り攻めきりたい方にお勧めしたい逸品。本当に愛したラバーであり、布教の為に周囲に配るほどのMaze-Addictionであったため、長文にてメイスプロ愛を語らせて頂きます。

●詳細レビュー
水星2を使用していた私が、水星2ではつなぎがうまくいかない場合、棒球になる苦行展開から逃げ出すために(用具に頼りたくなって)使用した。水星2と比べれば打感に応じたスピード、距離、回転幅は若干小さいがチョリがけの際の回転量は多く、棒玉にはなりにくい。またループドライブの連打となればある程度振れさえすれば安定していれることができ、高い絶好のチャンスボールが来るまでシコシコ粘り強く攻めることができる。詰まった時でも安定したスピンボールを出せる点をこのラバーの第一の特徴としてまず強調したい。

 前述のようにかけ続けることができた際に来るのはネットより高いチャンスボール。こういったボールに対して上からスピードドライブでいくか、それともスマッシュで行くか迷う方が多いと思う。キョウヒョウや水星のような飛ばない粘着性であれば技術がある選手でなければスマッシュでいくことはほぼ不可能に近く、普通はスピードドライブで行くことになると思うが、粘着の特性上飛んだり飛ばなかったり、当たりどころが悪くミスをしたりと安定させることは難しい。一方、メイスプロの場合高いボールに対しては常にスマッシュかスピードドライブのどちらも狙える。理由としてはメイスプロの特徴として球持ちがいいこと、BREAKPROのような弾きの良さがあることが挙げられるのはぐっちぃ氏の動画を見た事があるものならだれでもわかるであろう。しかし、長く使い続けた私が推したい特徴としてフラット系技術が異様にやりやすい点を強調したい。私自身が使い込んで身に付けた感覚ではあるが、前腕で振り切るのを意識しつつ、ラケットの中央でゴッと当てるイメージで強打すると高いボールはほぼほぼ入るし、癖玉で取り辛い。所謂中級者レベルでネットを越えてくることはない。しかし、こうしたイメージでの強打となると球を持ちすぎるか、ホームランするかだと思うのだが、メイスプロの絶妙な硬度、絶妙な弾道のせいか私の場合は何故か台に収まる。同じ感覚でオメガ、テナジー、水星2、キョウヒョウ等で試してみたのだが、どれもボールが遅くオーバーミスをしたりと再現できなかった。知人に打ち方を教えた結果、私と同じくメイスプロでのみ入り、バックでも同様であった。どのラバーにも特有の感覚、技術があると思うのだが、とりわけ決め球においてメイスプロには存在し、それが十分強力なものである。スピードドライブでいけるのは勿論だが、フラット系がおすすめで、また飛びが良いために打ちミスが無い。十分に売りとなる点と言えよう。
 
 有利展開でのメイスプロの有用性はこれまでで充分伝わったと思うのだが、このラバーの良さはそれだけではない。守備においても非常に有用であるのだ。守備のやりやすさがこのラバー第三の特徴であり、スルメラバーと感じる点である。スルメラバーとは「するめいかのように噛めば噛むほど味が出てくるラバー」を意味するのだが、メイスプロを使い込めば使い込むほど、ぶっちゃけた話卓球が上達する。というのも打感が「しっかりしている」のだ。水星2と比べれば最大回転量に劣るものの、かけた分だけ回転がかかるし、スピンボールを出せる安定性、平均打球速度など使いやすさでは優れているといえる。それを示すように回転の強弱・速度の大小を打感でしっかり変えられる。つまりは勝手に飛んでいる感覚が無いということ。弾む粘着テンションや、テンションラバーが流行る昨今において勝手に飛ぶ、勝手に回転がかかるといった言葉が聞かれるようになって久しいが、私がこれまで使ってきた所謂高性能ラバーにおいて、「ラバーが勝手に」といった感覚が無いラバーはなかった。どれも性能を高めすぎた故にプレイヤーを置き去りにしてしまうのだ。そんな中でこのメイスプロは高性能でありながら、勝手に飛ぶといったことは相手がとんでもない強打を打ってこない限りなかった。自分の力量、自分の技術に応じてしかボールは応えてくれない。となればプレイヤーが努力した分だけラバーは応えてくれる。なかなかこういったラバーと出会うことは無いのではないか。ブロックに関して限局すれば、前に押す押さないの程度がもろにブロックが入るか入らないかに反映される。つまりは正解となる押しの程度が結果としてすぐに出るためにブロックの上達が非常に早い。これはフォアブロック、バックブロック両方に関してで、感覚を磨くにはもってこい、また感覚を得てしまえば安定するといった練習に非常に有用なラバーと言える。また、自分から振らない限り飛ばないラバーであるためカウンターも勿論やりやすい。このラバーでブロックの感覚を得ればあとは飛ばさないようにかけるだけでカウンターになる。レベルを上げるにはもってこいのラバーではないだろうか。技術的な方法論としてはぐっちぃ氏が動画であげているし、氏の打法を実践してみればこのラバーで十分に入るようになる。WRMの卓球講座の教材としての利用価値も非常に高いラバーとも言えよう。

●デメリットとまとめ
 デメリットとしては勝手に飛ぶことが無いため、軽打戦に弱いことが挙げられる。相手がブロック主戦で低く短く返し台から下がって攻めることを封じられた際、台の近くで自分から強打できなければじり貧展開を強いられる。無論このラバーは振れば振っただけ応えてくれるので練習さえすればなんてことはなくデメリットとはなりえない。ただ前陣で三球目練習というのはなかなか苦痛、下がって引き合いをしていた方が楽だというタイプの人は相手によっては苦労することがあるかもしれない。
 
まとめとして、以下の三大特徴を再びあげる。
第一:詰まった時でも安定してスピンをかけることができる
第二:フラット系技術が異様にやりやすい
第三:するめいかのように噛めば噛むほど味が出てくるラバー
 
 …やはり魅力的なラバーにしか見えない。
メイスプロは私の師である。強いボールを出したくて強く打てば、正しい打ち方であった場合ラバーは素直に強いボールを出してくれる。間違った打ち方をすればボールは入らなかったり、エネルギーロスの所見が見られる。それに対して新たな技術・打ち方を勉強し実践を繰り返せばいずれは正解をメイスプロが教えてくれるのだ。メイスプロが教えてくれる技術には制限がない。飛ぶ飛ばないの感覚をこのラバーで覚えたらブロックは絶壁と化す。少なからず、私はこのラバーでカウンターとブロックを練習し安定感を手に入れてからより癖のあるラバーへと移行した。メイスプロを本職としなくても、師として使うというのもまた一興かもしれない。文字通り万能ラバーであるメイスプロ、ロングセラーでリピーターが多い理由は私が書いたことだけでは収まらないだろう。しかし一度使えばじわりじわりとこのラバーの良さがわかってくると断言したい。そして二枚目を買った時、あなたは「スルメ」中毒の一人となっているかもしれない…。

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