試合で勝てる戦術ロングサーブ編DVD

















投稿者:ぬりかべ
 
WRM社DVD「試合で勝てる戦術ロングサーブ編」レビュー

1.ざくっとレビュー
 ロングサーブからの展開を中心とした、1本をとるための戦術と試合で勝つための戦略が丁寧に説明された、コストパフォーマンス抜群のDVD。

2.内容
内容は、次の7部構成になっています。
  ,呂犬瓩
  下回転系サーブからの展開
  上回転系サーブからの展開
  ぅ淵奪ル系サーブからの展開
  ゥ侫Дぅ鵐肇癲璽轡腑鵑鮖箸辰神鐔
  実践の展開
  Ыわりに
◆銑Δ里匹旅猝椶亡悗靴討癲攻撃選手相手の展開を中心に説明されています。
基本的に◆銑い亡悗靴討蓮◆屬匹海砲匹鵑淵機璽屬鮟个擦弌廖屬匹鵑淵棔璽襪返ってきて」「それをどこに打ち返せばいいか」ということが丁寧に説明されています。また、△亡悗靴討蓮\儷謀に回り込んでくる相手・両ハンドで待つ相手・左利き と様々なタイプを相手にした場合の戦術が詳細になされています。とい亡悗靴討皚△瞭睛討鯑に入れていれば、様々な相手に応じたサーブが出せるようになるかと思います。なお、い任藁街發簓愁愁侫塙粁につながる情報が十分に込められています(私は見ながら無意識のうちに「やめてくれや…」とつぶやいてしまいました)。
イ亡悗靴討蓮同一フォームからの回転の使い分けの方法と、フェイントモーションがなぜ有効なのか、ということに関して説明されています。
 Δ亡悗靴討蓮∋邱腓僚盤・中盤・勝負どころではサーブをどのように組み立てればよいか、ということが説明されています。

3.教え子の感想
 ○「こういう展開で」「こういうタイプだったら」と、実践をイメージしやすくていいと思った。
 ○「内容→理由→実戦」を構成が同じで聞きやすかった。メモを取るにもわかりやすかった。
 ○サーブと同時にレシーブの勉強にもなると思う。
   ○自分の課題はわかっているけど、行動に移してこなかったので、具体的な練習方法を知ることができ、これからの練習に使っていきたい。
 ○自分は「このサーブを出したらどこに帰ってくるか」ぐらいの予測しかしていなかったけど、相手の動きまで詳しく紹介されていて、今まで見えていないことが見えた。
 ○前半・中盤・後半でどのようなサーブを出し、そのサーブにより相手がどのようになるのかがよくわかった。
 ○視線などを気にしてサーブを出す、ということがわかりやすかった。
 ○自分はいつも同じところにレシーブを出すので、相手が待っているところとは違うところに出すといいと思いました。
 ○自分だとそこまで考えていなかったようなところが細かく学べて、どうやって点を取ればいいかということを考えるいい材料になった。
 ○一つの回転でも、それをどう出すかによって、自分がやりやすくなるかならないかが決まるということが分かった。
●重要なところで字幕が入っていましたが、もっと字幕があるとうれしいです
 ●攻撃選手相手が中心だったので、もっと多くの戦型に合わせた展開があると良かった。
 ●ちょっと進むペースが速いと思った。
 △内容はすごくわかりやすいし役に立つけど、「このサーブはこのように出すと回転がかかる」というようにサーブのポイントも解説されているともっと良かった。

4.私の感想・分析
 サーブからの展開を扱ったDVDはいくつかありますが、それらと比べてもこのDVDが一番丁寧であるように思いました。様々なタイプに対する戦術が説明されていることも良いのですが、なかでも
 .丱奪サーブからの展開についても説明されている
 ▲侫Дぅ鵐箸里け方や相手の意識の向け方について、中学生にもわかるように説明されている
 A蠎蠅梁寮や意識など「なぜそのようなボールが返ってくるか」が説明されているので、サーブ以外の場面でも応用が利く
 ぅ譽掘璽崑Δ砲箸辰討癲崛蠎蠅琉嬋修鯑佑にはどのように返せばよいか」という勉強になる
 セ邱臙罎離機璽屬料箸瀘てに関する説明がわかりやすい
という点が素晴らしいと思いました。
 ただし、(教え子も口をそろえて言っていましたが)このDVDで説明されていることを実践するには「サービスエースをとれるぐらいの回転をかけられる」「サイドを切るぐらいのコントロールがある」というレベルのサーブ技術が必要になるかと思います。また、返球に関しても相手がボールを持ち上げてくるパターンを想定しているので、ブロックやカウンターの技術も必要になると言えるでしょう。
 生徒の感想を見てみると、見た生徒全員が「勉強になった」と述べています。なかでも多かったのは「詳しく説明されているからわかりやすい」「自分はそこまで考えてなかった」という意見。見た選手の思考力にもよりますが、このDVDを見ることによって
 (1)生徒が「こう返ってくるだろう」と何となく考えていたことに「なぜそうなるか」という理由がきちんと説明されたため、その生徒は自信をもってその戦術を使える
 (2)生徒の思考力を養うことにつながる
となることが期待できます。
 なお、「字幕がもっとあるといい」「進むペースが速い」と書いたのは、ノートをとるのが苦手な選手。彼らのことを考えると、一時停止にしたり、繰り返し再生したり、私が説明を加えたりしても良いかと思いました。

5.総評
 選手・指導者どちらが見てもかなり良いDVDかと思います。また、価格が3000円と安いのでコストパフォーマンスは抜群ですね。サーブ力とブロック力がある選手に見せるのであれば、9点をつけて良い内容のDVDだと思います。
 ただし、回転がかかったサーブを出せない選手、ブロックやカウンターを苦手としている選手が見ると「十分理解できるが、実戦ではなかなか使えない」となるのではないでしょうか。WRMさんから出ている「礼武研究所vol6 2012年カウンター技術編」や「礼武研究所2011年最新サーブ解説編」などを見て、練習してからこのDVDを見るといいかと思います。

6.その他
 DVDを見て感じたのが、いろんな点で「3S理論のDVDと似ている」ということ。どのようなボールを出せば、相手からどのようなボールが返ってくるか、がよくわかります。このDVDを見て技術面が目に見えて向上するわけではありませんが、思考力の高い選手が内容を理解して試合に臨めば、かなり即効性があるかと思います。
 実際にこのDVDを大会の前日に生徒に見せましたが、半数ほどの選手は前の大会の結果を上回り、残りの半数は前回とほぼ同じ、という感じでした。上回った選手に共通しているのは「相手が攻撃選手」ということ。なかでもチーム2番手の選手は、地区ベスト4の常連に初めて勝ち、準優勝者にもフルセットまで持ち込む善戦を見せました(どちらもシェークの攻撃選手でした)。また、興味深かったのが、選手の約3分の1の選手が大会の課題を「このサーブを出したらここに返ってくるだろう、と予想してサーブを出し、自分が試合をつくる」と設定していたこと。良い結果が出なかった選手でも、今まで以上に考えて試合に臨んだ者が多いようです。
 私は選手に技術DVDを見せてから練習に臨むことが多いのですが、練習時間が長めにとれるときには戦術DVDを見せて、考える力を養っていくのも大事なことだと思いました。

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