幻守Ljpg


















投稿者:ぬりかべ


TIBHAR社 幻守L 中国式レビュー
 ※表面はNo1(赤OX)、裏面は太陽PRO皮付きブルースポンジを貼って使用しました。
 ※通常の幻守と比較するために、手持ちのラケットと同じラバーの構成にしました。
 ※幻守・幻守Lともに、JOOLA社のニスを2度塗りしています。

1.ざくっとレビュー
 幻守と極守兇瞭団Г鯤擦算ち、「変化」と「安定性」、「球持ち」と「硬さ」のバランスを絶妙に保った、異質型向き7枚合板ラケット。

2.第一印象
 ラケット本体は73g。軽めのものを送ってもらったことを差し引いて考えても、大きめのブレードでありながら幻守L(以降Lと記述)は比較的軽めのラケットと言えるでしょうね。
 合板構成は、幻守と同じく均等な厚みの7枚合板。厚さを測ってみたところ、約5mm。合板の枚数から考えると驚異的な薄さです。ブレードサイズに関しては、セミラージぐらいの大きさですね。球突きをしたところ、幻守の方がやや音が高いように感じましたが、弾みはほぼ変わりません。
 グリップは、丸みを帯びたやや細めのコニック型で、たいへん握りやすい作りになっています。これならば、小〜中学生にも安心して薦められます。
 性能には全く関係ありませんが、グリップの色は黒をベースに赤と白のラインが入っており、かなりカッコいいデザインになっています。個人的には気に入っているのですが、緑色がなくなったので『スイカラケット』とは言えなくなったなぁ…、と少し残念にも思っています。
 ラバーを貼ったところ、太陽PRO極薄皮付きブルースポンジ(以下『太陽PROブルスポ』と表記)はグリップの根元から1.5冦イ靴禿修辰藤苅坑隋↓癸韻郎元まで貼って18gでした。一般的な中国式よりも7〜8%ほどラバーの重量が増している計算になります。

※技術によっては粒のみ、裏のみ、粒裏両方で試打しています。
 
3.攻撃技術
 プッシュ7.5点(粒)
 ドライブ6.5点(裏)
 スマッシュ7点(粒・裏)
 攻撃技術に限らず、全般的にLは回転をかけようとするとしっかり球を持ち、弱い力で打ったときには弱く弾み、その割に弾きに行ったときにはまずまず弾む、という印象がありました。
プッシュに関しては、幻守と比べてスピードと連打性能が若干落ちるように感じました。しかし、スウィートエリアが広くなり、安定感は大幅にアップしたように思います。また、先述したように弱く打てば遅く・短く跳ぶため、緩急はつけやすいように思いました。速いプッシュで打ち抜くよりも、緩急や前後のゆさぶりで点を取るタイプに向いていると言えるでしょう。
 ドライブに関しては、適度な球持ちがあるぶん回転量・安定感ともに十分です。スピードはもう少しほしいところですが、私のように「ドライブはときどき使って球質やテンポに変化をつける」というタイプには十分かと思います。ラザントPGあたりを貼ると、威力も十分に出るかもしれませんね。
 スマッシュは、プッシュと同様にスピードと連打性能が若干落ち、安定性が大幅にアップしているように感じました。ただし、ブレードが大きさの割には硬いため、「どナックル」のいやらしいボールになっており、連打性能が若干落ちた分は球質で十分に補えているかと思います。

4.守備技術
 ブロック 9点(粒)・8点(裏)
 カウンター 6点(裏)
 ツッツキ 8.5点(裏)
 幻守自体もブロックしやすいラケットでしたが、Lはブレードが大きくなったことで「当てやすさ」が向上しただけでなく、ブロック時の球持ちがよくなったように思います。そのぶん揺れは減ったように思いますが、カット性ショートや横回転ショートなどの切れはアップしていますね。幻守よりもボールの威力を吸収するような感覚があり、弾道も低いため安定感はかなり高く(ここら辺は粒でも裏でも同様です)、2バウンドブロックもやりやすいですね。スピードはさほど出ないので、裏ソフトでカウンター気味に返して打ち抜くには威力が不足するかと思いますが、球質の変化でミスを誘う、前後左右のゆさぶりでミスを誘う、といったプレーは粒でも裏でもやりやすいかと思います。
 ツッツキでは、弾道が低く、切りに行くとしっかりボールをつかんでくれるため、思い切って切ることができます。ナックル性のツッツキは出しにくいのですが、しっかり切りにいったときの回転量はかなり多く、緩急はつけやすいかと思います。練習相手(男子県強化指定選手)とツッツキのラリーを試しましたが、何度もネットにかけていました。切ったツッツキでネットミスを誘う、あるいは切ったツッツキを持ち上げさせてブロックで揺さぶる、というプレーを得意とする選手にはかなり向いているかと思います。

5.台上技術・サーブ・レシーブ全般
サーブ点 9点(裏)
レシーブ点 8点(粒)7点(裏)
台上技術 7.5点(粒・裏)
 サーブに関しては、球持ちの良さ+遠心力により、回転のかけやすさはかなりのものです。特に粒高の生命線である下回転サーブの切れは良いですね。弾みが抑え気味であるため、短い上回転サーブも出しやすくなっています。矛盾するようですが、完全な守備用ブレードと比べて弾みがあるので、ロングサーブもまずまずの威力が出ます。強いて欠点をあげるとすれば、ツッツキと同様に回転のかけやすさが抜群であるため、ナックルサーブを出したつもりでもそこそこ回転がかかってしまうことでしょうか。これはラバーとの相性もあるとは思いますが。
 レシーブや台上技術に関しては、Lの「かけようとするとしっかりつかんで、弾きに行くとまずまず弾む」という特徴が顕著にあらわれるように思いました。粒でのレシーブでは、プッシュやリフトのスピードは「まずまず」という感じですが、思いのほか球離れが良く相手の回転を残したまま返るので変化は大きめです。ストップは切れないものの低く短く止まり、プッシュとのコンビネーションでかなり点が取れるかと思います。裏ソフトではリフトも好感触でしたが、それ以上にストップは「短く止まる」「切れる」と好感触でした。粒でも裏でも今一つ感触が良くなかったのがフリック。安定はするのですが、スピードが出ずに相手に狙われやすいように思いました。「かける」感覚で打つよりも、「弾く」感覚で打つ方が良いかと思います。なお、裏ソフトのレシーブでは、当てるだけでは「球持ちの良さ」が悪い方に影響して、相手の回転の影響を受けやすいように感じました。リフトのように弾きに行って相手の回転を無視したり、あるいはツッツキなどで回転を上書きしたりする方がレシーブが安定するように感じました。

6.お勧め構成
 今回は癸韻鮹羶瓦忙鄲任靴泙靴燭、GrassDtecsでも安定感+変化が両立していたので、幻守と同様に使う粒高を選ばないかと思います。
裏ソフトに関しては、ラケットの弾みが若干落ちるため、ペンで反転攻撃や裏面打法を多用する選手やシェークバック粒の選手には、回転系テンションや粘着テンションを貼った方が良いでしょう。ブロック中心の選手であれば、サーブの切れ+ブロックのしやすさのために粘着性の極薄ラバーを貼るのが良いかと思います。

7.どんな人にお勧めか
 ピンポイントでお勧めしたいのが、
 仝玄蕕鮖箸辰討い燭「もう少し安定感がほしい」と考えていた選手
 極守兇鮖箸辰討い燭「もう少し攻撃力がほしい」と考えていた選手
ですね。粒ペンの選手にはこのような選手が多いのではないでしょうか(自分もその一人ですが)。
 ブレードが大きくなって、連打が若干やりにくくなったかわりに安定感が増したことを考えると、ダブルスメインの選手が使うにはうってつけのラケットと言えるでしょう。

8.総合評価
 粒ペンならば、守備を主体とする選手であれば8.5〜9点。攻撃を多用したい選手には8点というところでしょうか。粒を生かす性能を持っているわりに扱いやすいため、粒初心者にも中〜上級者でも満足できるのではないかと思います。
 シェークバック粒が使う場合、粒でチャンスボールをつくってフォアで決めたい選手には7〜8点、守備主体の選手やダブルスがメインの選手であれば8.5〜9点をつけていいラケットだと思います。
 自分自身がカットマンでないので点数はつけられませんが、間違いなくカットマンにも適したラケットであると思いました。