楽しく出来る練習DVD












投稿者:ぬりかべ

礼武研究所DVD 楽しくできる練習編 レビュー

1.ざくっとレビュー
 「楽しみながら」「考える力」「感覚」「コントロール」を鍛える練習のエッセンスがつまった、指導者向きDVD。

2.内容・考察
内容は、次の10部構成になっています。
  ,呂犬瓩
  感覚を鍛える
  タイミングを合わせる
  ぃ蛙佑妊織ぅ潺鵐阿鮃腓錣擦
  ゥ丱奪でサイドスピン
  Ε丱奪対バック(前陣)
  Д丱奪対バック(前・中陣)
  ┘侫ア対バック
  高速バック対決
  おわりに
 
 △任蓮∩蠎蠅ら飛んできたボールをトラップするように手元に小さく打ち上げ、相手にサーブのように打ち返す、という練習が紹介されています。この練習はかなりラケット角度やスイングスピードに気を配らないといけないので、感覚を鍛えるにはもってこいの練習ですね。また、ほかの練習にも共通していますが、「これができるようになったら次はこの練習」というようにレベルに応じた練習パターンがいくつか紹介されているので、飽きっぽい生徒でも楽しんで取り組めるのでは、と思います。
 キΝЛ┐任蓮▲織ルを使った練習が紹介されています。キΝЛ┐魯魁璽垢魴茲瓩涜任舛△ξ習なのですが、単にコースを指定するよりも、そこにタオルを置くことで「ここに打ち込まないといけない」という意識が向上し、選手の集中力が増すのではないでしょうか。また、タオルの位置を工夫することでコースをより厳しいものにすることもできるので、選手のレベルに応じた設定が可能かと思います。
 では、タオルをエンドラインに平行に置いて打ち合い、ときどきタオルにあたってバウンドが変わるボールに対応する練習であり、ネットインやエッジなどへの対応力が鍛えられるのではと思います。
 い蓮▲錺鵐魁璽垢任梁任噌腓い鬘餌丕欧嚢圓ぁ■何佑梁Δ倭阿凌佑打たなかったボール(前の人がランダムに決める)を後ろの人が打つというものです。これも予想外のボールへの対応力を鍛えるものかと思います。
 は、バック対バックの打ち合いからどちらかがフォアをついてそこからオールラウンド、という約束を決めての打ち合いです。これも、とっさにフォアを突かれた場合の対応力を鍛えることと、フォアを突く方も突かれる方も相手の様子をしっかり見ることにつながると思います。

3.選手の様子・感想
 △任蓮△匹料手も3〜4往復は続くのですが、なかなか10往復の壁がやぶれませんでした(チームの半数ぐらいだったかと思います)。とは言え5分ほどこの練習を続けているとどの選手も回数が増え、中には「フォアで取ってバックで打つ」というルールを設けたり、回転をかけて打ち返したり(これはDVDには紹介されていましたが、選手には伝えていませんでした)と、自分たちで負荷を増やしたり、ルールを工夫したりする姿が見られました。紹介されている練習の中では「楽しむ」「工夫する」という部分が最も出るものかと思います。
 キΝЛ┐任蓮∈能蕕裡院腺科こそ選手もタオルに当てまくりでしたが、打っているうちに目に見えてコントロールが良くなっていきました。やはり、打ち込むべきスペースがはっきり目に見えることで集中力が高まったようです。また、タオルを置いてのゲーム練習では、2〜3回繰り返すうちに、レベル差のある相手と試合するときには「タオルをもっとフォアに寄せて」と相手に依頼するなどして自分への負荷を強くし、互角の打ち合いができるように工夫する姿も見られました。
 はかなり難易度が高いらしく、県強化指定選手クラスで10本続くかどうかというところでした。10分ぐらい続けると徐々に回数が増えていきましたが、それでも15本前後といったところでしょうか。彼らも「次は引き合いでやってみよう」などと工夫し、楽しみながらやっていましたが、この練習は中学生なら県の上位に入る技術レベルがないと難しいかもしれません。
 い廊より難しいのではと思ったのですが、チームの中位程度の選手でも思いのほか続きました。また、選手の様子を見ていると徐々にしっかり腰を落とすようになり、待っている間はラリーに合わせてリズムをとるようになりました。
 は、普段うちのチームでも取り入れている練習なので、ほとんど抵抗なくできました。ただし、選手のレベルによってはほとんどフォアを突かず、通常のバック対バックのラリーになってしまうところもありました。選手のレベルによっては「5往復続いたら必ずフォアを突く」といったルールを設けると良いかもしれません。
<選手の感想>
 (△砲弔い董
  ○手元でトラップするのが難しいけど、これはボールの勢いを殺す練習になる。
  ○打つ直前に相手を見る余裕があるので、相手の動きを見る練習にもなる。
  ○トラップがうまくいかないとうまく打てない。自分がどのコースが打ちにくいのかが良くわかる。
 (キΝЛ┐砲弔い董
○タオルを置いてコースを限定することで、打ち込むコースにすごく意識が向くようになった。
  ○単にフォア・バックだけでなく、コートをもっと細かく区切ってみるようになった。
  ○自分がいかにコースに無頓着だったかわかった。
 (について)
  ○長さはあまり意識していなかったから、ボールを深く打ち込む練習にもなる。
  ○いつタオルにあたるかわからないから、ボールの長さもしっかり見るようになった。
  ●難しい。タオルにあたったボールが全然取れない。
(い砲弔い董
  ○いつボールが来るかわからないから、集中しないと取れない。
  △面白かったけど、試合のどんな場面で役に立つかがわからない。
(について)
  ○試合でよく使う展開なので、これはしっかりやっておきたい。
  ○ストレートに打つのは、長さが違うぶん難しい。オーバーしやすいので普段からやりたい。

4.指導者の視点から
 このDVDのなかでも特に良かったのが、タオルを使った練習全般。DVDを参考にして、タオルをセンターラインに合わせて基礎打ちやN字フットワークをやったり、コートを3分の1に分割してオールラウンドをやったりしており、生徒は「コースを狙う意識が以前とは違う」「考えずに打っていると、ボールをミドルに集めてしまうことが分かった」などと感想を述べています。
 ↓い△燭蠅領習は、基本的には休憩時間などにやらせると良いかと思いますが、モチベーションが落ちてきたときの気分転換にやらせてみても面白いですね。
 に関しては、課題練習のバリエーションの一つとして取り入れればよいかな、と思います。これを参考にして、「バッククロスのドライブ対ブロックで、ブロック側がストレートに返したところからオール」というように、課題練習のバリエーションを増やしていくと良いかと思います。

5.総評
 基本的には指導者向けのDVDかと思います。メリットは「感覚が鍛えられる」「考える力が養われる」「コントロールが向上する」「集中して取り組むようになる」こと。そして何より「楽しんでできるので上達スピードが早い」ことがあげられます。
気をつけないといけないのが、ここで紹介されている練習の中には「なぜこの練習をするのか」ということが選手にはわかりにくいもの(↓い覆鼻砲發△襪海函それと、選手の技術レベルがある程度必要になること(特に)でしょうか。
 これらをふまえると、卓球未経験の指導者が参考資料としてみる分には6〜6.5点、DVDの内容をもとに練習のバリエーションを増やしていける指導者にとっては7〜7.5点をつけて良いと思います。なお、お値段が3000円なので、コストパフォーマンスは非常に良いと思います。
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