幻守Ljpg


















投稿者:ぐらたす
幻守L−FL【TIBHAR】 - ぐらたす

使用ラバー
F:RASANT-PowerGrip(1.9mm) 55g
F:日本製回転系テンションラバー(特厚)51g
F:ターゲットブルー 56g

B:Grass D. TecS (1.2mm) 30g
B:SUPERWALL(1.0mm)34g
B:388D-1 Quattro Allround (1.0mm)31g



【ざくっとレビュー】
プラボール移行後の粒高変化(切れ味とミス誘発率)に満足できないカットマンに奨めたい守備型ラケット。
・粒高ラバーの嫌らしさを十分出しながら、安定性を確実にアップ
・守備範囲が広く粘り切るカット主戦型向き
・攻撃的強打の威力はそれほどでもない。強回転を弄るような変化攻撃には向く感じ


【第一印象】
ブレードサイズ166弌154
ブレード厚5.2mm 7枚合板
重量は97g(重い個体を希望したので)

黒色の合板5枚+赤色の表板2枚の7枚構成、グリップは黒・赤に白をアクセントが入っていて、仮面ライダークウガのアルティメットフォームを彷彿とさせる守備系最終形態を予感させるような、キリッと引き締まった印象。幻守のデザインよりは遥にカッコイイ。
グリップはFLで若干細目です。レンズはなく握りやすい。板厚は薄いのでカットマンには合いそう。品質的にはかなり良い。

カットマン目線のレビューになります。

『守備技術全般』
【カット9.5点】
カット用ラケットとして、かなり評価できると思います。
セル時代に1番手に評価していたラケットが、プラ時代に入って満足いくカットができなくなったと感じていた私でしたが、やっと今の時代にマッチした新アイテムに出会うことができた感じです。
まず、カットから
今回、フォア側は、かなり弾む裏ソフトで試打したのですが、いずれも好印象でした。
ブレードは弾まないのに表板が硬いので、安定感があります。
強打・強回転に対して、ぶっ飛ばされることはない感じです。回転の影響を大きく受けないような感覚があります。
ドライブを押さえやすく何度でも返球できそうな、自分からミスすることが少ないような、そんな感じ。
表板の適度な硬さによってか、切れ味も良く、直線的に一気に振り下ろせば「ブチッ」と切り易く、同じフォームからナックルカットも出しやすい。弾まない守備用ラケにありがちな「バレバレ変化」にはならないと思います。
 バック側粒高は、今回お気に入りの変化粒3枚で試しました。
グラスは「揺れるautomatic系変化」
SuperWallは「安定+切れ味」
388D-1 QAは「切れ味+ manual系変化」
各有力粒高ともに特徴が出しやすいと思います。
いずれも強ドライブに対する切れ味は文句なし。
ナックル処理や変化のつけ方は、プレースタイルで若干の違いはありますが、カット用として粒高ラバーの性能をしっかり出してくれるラケットだと思います。

【ツッツキ9.0点】
ツッツキについても、「浮きにくい」「切りやすい」「扱いやすい」という守備的回転系技術の重要ポイントをしっかりと押さえています。回転量はかなり多く、変化もしっかりつきます。
ブレードが大きく、スイートスポットが広いので、飛ばしにいった時やガッチリ切りに行った時のスピード系ツッツキ時も切ったり、切らなかったりの変化が出しやすく、相手にとって嫌なプレーができそうです。

【ブロック8.0点】
ブロックでは、粒ブロックも押さえやすく、前後に揺さぶることができそうです。
カット性ブロックも浮かずに止まるような、いやらしい球質のブロックが出しやすい感じです。回転を弄るのであれば、変化量はものすごいものがあります。
スピードは期待できないので単調にならないように、コース・長短の変化は意識したいところです。

『攻撃技術全般』
※裏ソフト面として
【ドライブ:8.5点(守備用として)】
当然ながら、普通の攻撃用ラケとは比較にならないくらい弾まないので、8.5点はループドライブなど強ドライブ系技術としての点数になります。
弾みが少なく表板が硬いので、ループ系強ドライブは十分な回転量です。台の下からのしのぎ系ドライブやカーブ・シュート系のドライブも曲がりが大きく効果的だと思います。(返球された時は自分が困るくらいの回転量です。)

【スマッシュ:8.0点(守備用として)】
弾まないラケットのわりには、弾くような打ち方のスマッシュは良い気がします。
かなり弾む裏ソフト(テンション系・粘着テンション系)使用者であれば、「一撃必殺」のスマッシュが打てそうです。
ドライブ系スマッシュは、相手にとって返球されやすい「普通の強打」になりそうですので、スマッシュはスピード系でコースをつく意識で。

【カウンター:7.5点(守備用として)】
普通、守備用ラケットは相手回転の影響は受けやすいと思いますが、幻守Lは回転に押されない、押されにくいと思います。
スピードがないので決定球にはなりにくいとは思いますが、前に寄せられた時にコースを突いて、立て直す感じのカウンターは悪くないと思います。
また、相手の強ドライブに対しては、回転をそのままガッチリ残しての返球「ドライブまんま返し」になるので、相手は嫌かもしれません。

【粒高面攻撃:8.0点】
スピードはあまりありませんが、ドナックル系のボールは有効だと思います。
今回の3粒高のなかでは、攻撃的なのはグラス(1.2mm)で直接得点に繋がりやすいと感じました。Superwallはやはり守備的。388D-1 QAはバランスが良い印象。

『台上技術全般』
【台上技術:7.0点】
【サービス:9.5点】
【レシーブ:7.5点】
台上技術など細かいプレーで良いのはストップ。ネット際に小さく止めやすいと感じます。裏ソフトはよく切れて小さく止まるので、攻撃されにくいと思います。
粒高のストップはナックル系なので浮くと強打されそうですが、制御しやすいのでプッシュを混ぜて、相手を翻弄したいところ。
台上の攻撃的なプレーは威力が出しにくく直接的得点は難しいかも。

特筆すべきは「サービスの回転力」。弾まないラケットは一般的に回転がかかりやすいが、この幻守Lは、ブレードが大きいので、ラケット先端で掛けに行くとものすごい回転力です。
アップ系・横系・下系・・・。すべてにおいてオールラウンドに良いです。
この点は、守備系ラケットの最高峰だと思います。

レシーブでは、フォア側(裏ソフト)の処理はやりやすく、どちらかというと下回転系技術が得意な印象です。アップ系で攻撃的なレシーブもできますが中途半端な感じ。守備系ラケットなので仕方ないでしょうか。
バック側(粒高)で回転を弄るようなレシーブはかなりの変化でミス誘発できそうです。
ショート・プッシュ系のレシーブも良い感じです。
ひとつ問題なのが、スピードロングサービスに対するカット系(下回転系)のレシーブがやりにくい感じがします。
粒カットでは大きな問題はないのに、レシーブ時にはちょっと詰まってしまう感じ。
大きなスイングで打球すると難しいので、コンパクトにスイングすることを意識して返球したいところです。

【おすすめラバー】
 カットマンにお奨めしたいのは、試打した裏ソフトのなかではRASANT-PowerGripが守備的回転力、攻撃面でバランスがとれていると感じました。
 日本製有名回転系テンションも良いと思います。
 粒高は、SuperWallと388D-1QAがカットマンには合いそうです。
 (自分で変化をつけたいなら388D-1QA、安定的守備重視ならSuperWall)

 フォアはカットしないで積極的に攻撃するならターゲットブルーも面白いと思います。
 バックも攻撃したいなら、グラスもありだと思います。
 (もはやカットマンの組み合わせではないような気がしますが・・・。)

【総評:カット9.0点 攻撃7.5点】
カット主戦型用ラケットとしても間違いなく評価できるラケットです。
大きなブレードで「拾いまくる」「切りまくる」カットマンに。
プラ時代に入って、カットが切れず、勝てなくなってしまったと嘆いているカットマンには一度使ってほしい感じです。

積極的に攻撃したい選手にはちょっと物足りないかもしれません。
バック粒の守備的変化攻撃で、ひたすら嫌らしいプレーがしたい選手にも確実に合うと思います。

【最近思っていること】
バック粒高攻撃選手用に、バック側は幻守Lっぽい守備的性能で、フォア側はプリモラッツカーボン並みの破壊力があるフォア・バック弾みが異なるラケットがあっても面白いと思っています。(その昔はあったと記憶しています。)
プラ時代に入って、守備粒やカットは勝ちにくい状況だと思います。
浅いカットはストップされ。
切れていても浅ければ強打をくらう。
スピードボールは粒で止めることができない。
とにかく勝ちにくい。
そんな中で、なんか大きなインパクトのあるラケットのリリースが見てみたい。
アンチを含めて、新たな戦型を目指したラバー・ラケット選択を見てみたい。そんな気がします。