省チーム用Neoキョウヒョウ3ブルースポンジ




















投稿者:ザーシー
省チーム用Neoキョウヒョウ3ブルースポンジ39度(紅双喜)

◆自己紹介
・卓球歴 10年
・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

◆試打環境
・使用ラバー
省チーム用Neoキョウヒョウ3ブルースポンジ 39度 2.15mm

・使用ラケット
張継科-FL
キョウヒョウ龍-FL
ワルドナーオールプレイ-ST
王励勤-FL
キョウヒョウ皓-中国式
チャイニーズAL

◆第一印象
キョウヒョウシリーズと言えば説明も不要なほど有名な中国製粘着ラバーの代表格です。
様々なバリエーションが存在する中で今回は「省チーム用Neoキョウヒョウ3ブルースポンジ」をレビューしていこうと思います。
今回のラバーは名前の通りNeoキョウヒョウ3のバリエーション違いで、
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を搭載したかなりレアなタイプのNeoキョウヒョウ3です。
キョウヒョウシリーズはラバーの形によってシートにランク付けがされており、
真四角は国チーム用シートまたは輸出用高品質シート、
六角形は今回レビューする省チーム用シート、
八角形は中国国内市場に流通している一般品質シート、
といった仕様になっています。
シートの形によって品質が異なる点はキョウヒョウシリーズの面白い特徴だと思います(他のラバーで同じような違いがあるものが存在しているかもしれませんが、不勉強な私はキョウヒョウシリーズ以外存じ上げておりません)
高級なものほど粘着力が強く、シート表面の傷みなどの品質のバラツキが少ないという特徴があります。
またシートの耐久性が高く劣化に強い、湿気に影響されないなどといった特徴もあるそうですが、その反面価格が倍以上に高く設定されています。
またブルースポンジはトップ選手仕様の弾みの強いスポンジで弾力が大きくコシが強いという特徴があります。
貴重なブルースポンジの中でも、Neoタイプのブルースポンジはかなりレアな部類のもので数年前までは一般市場に出回ることはあり得ないとまで噂されており、事実入手困難な状態にありました。
ブルースポンジには膜のようなものが付いており、中国ラバーユーザーの間ではお馴染みの已打底という機能が搭載されています。
省チーム用シートにNeoタイプのブルースポンジを組み合わせたこのラバーは一般ユーザーが市場で入手できるキョウヒョウシリーズの中で最高級のものの1つと思われます。
今回はキョウヒョウ8(以下8)、キョウヒョウ3-50(以下3-50)、ノーマルタイプのNeoキョウヒョウ3(以下Neo3)とこの省チーム用Neoキョウヒョウ3ブルースポンジ(以下省狂Neo3ブルー)の4枚を比較しながらレビューしていこうと思います。
 
◆攻撃系技術
・基本打ち
Neo3と比較すると同じラバーのバリエーション違いとは思えないほど弾みが強いです。
打球感はグルー時代のそれと全く同じではないもののかなり近い感触で何とも言えない独特の感覚があります。
Neoタイプのブルースポンジはトップ仕様ということもありノングルーでの粘着ラバーでは最高クラスのボールの飛距離が出ます。
キョウヒョウシリーズにはノングルー化とプラボール化による弾み不足を意識してスピード性能を向上させたモデルとして3-50と8があります。
3-50はやや直線的な弾道で柔らかいスポンジがボールをしっかり掴んで飛ばすような感覚があります。
スピード重視のテンションラバーのスポンジを粘着性ラバーのシートに組み合わせたような感触です。
8は弾力のあるスポンジにより弾みが向上していながらも粘着性ラバー独特のクセがあり3-50に比べやや硬めの打球感で粘着ラバー特有の山なりの弾道になります。
回転重視のスピンテンションラバーのスポンジに粘着性ラバーのシートを組み合わせたような感覚があります。
省狂Neo3ブルーは3-50と8のどちらとも言えない独特の打球感で何とも言葉には表し難いのですが、例えるなら非テンションスポンジの粘着性ラバーにグルーを塗った感覚が近いと思います。
3-50と8はタイプの異なるテンションラバーのスポンジを組み合わせたような感覚、省狂Neo3ブルーは粘着性ラバーにグルーを塗った感覚という違いが私個人としては感じられ、それぞれ好みが分かれると思います。

・ドライブ
ラバー表面のグリップ力がかなり強く強烈な回転がかかります。
省チーム用のシートはNeo3と比較すると微妙な差ですが省狂Neo3ブルーの方が粘着力が強いように感じられます。
しかしボールをの引っかかりの強さは圧倒的に省狂Neo3ブルーの方に軍配が上がります。
3-50と8も粘着力はトップクラスの強さでキョウヒョウシリーズの中でも品質良いシートですが、省狂Neo3ブルーの方がワンランク上のグリップ力を誇ります。
やはり省チーム用のシートの性能は伊達じゃないですね。
ミートドライブは3-50とまではいかないもののボールを食い込ませやすいので飛距離とスピードのあるドライブを打つことが可能です。
Neo3ではインパクトが弱いとボールが硬いラバーにに食い込まず落ちてしまうことがありましたが、省狂Neo3ブルーはスピンテンション使用時と同じくらいのスイング力でボールをしっかりと掴むことが出来、スピードのあるドライブを打つことが可能です。
また後ろに下げられた場合Neo3では飛距離を出すのにかなりのスイング力が必要ですが、省狂Neo3ブルーでは後陣からのドライブのラリーに臨むことも可能です。
擦るドライブは省チーム用シートの強力なグリップ力により強烈な回転がかかります。
Neo3、3-50、8、の3タイプも強烈な回転がかかりますが、省狂Neo3ブルーは引っかかりの強さによってワンランク上の回転性能を誇ります。
相手の強い下回転に対するドライブは省狂Neo3ブルーの光る性能の1つで、ボールを落とすこと無くしっかりと持ち上げ確実に打ち返すことが可能です。
またドライブ同士の引き合いにおいても省チーム用シートのグリップ力は力を発揮します。
相手の強回転ドライブにさらに強い回転をかけ返すことが可能なので強気な姿勢でラリー戦に臨むことができます。
無回転のボールに対するドライブはどのキョウヒョウもトップクラスの回転性能を発揮しますが、相手の強回転に対するドライブには省狂Neo3ブルーのグリップ力が一枚上手の性能を発揮します。

・スマッシュ
粘着性ラバーとは思えないほどスピードの速いスマッシュを打つことが可能です。
Neoタイプブルースポンジの強い弾みによって粘着力の強いシートを搭載しながらも初速の速いスマッシュボールを放つことが出来ます。
硬い粘着性ラバー特有の弾くようなスマッシュの感覚とは少し異なり、シートとスポンジがボールを一瞬掴むような感覚になります。

◆守備系技術
・ブロック
当てるだけのブロックだと引っかかりの強さがデメリットとして作用し相手の回転の影響をダイレクトに受けてしまって返球が難しくなります。
しかし相手ボールに自らの回転をかけ返すサイドスピンブロックなどの回転を混ぜたブロックは、引っかかりが強さがメリットとなって上手く返球することが可能です。
またNeo3はラバー全体が硬い為シート表面でボトッとボールを落としてしまうことがありブロックに対して神経質になりやすかったのですが、省狂Neo3ブルーはブルースポンジの食い込身が良いのでボールを落とさずにブロックすることが出来ます。

・カウンター
カウンターは非常にやりやすく強力なボールを打ち返すことが可能です。
スポンジの食い込みが良く、グリップ力の強さによって相手の回転により強い回転をかけ返すことができるので強気でカウンターに臨むことができます。
またブルースポンジは飛距離が出せるのでやや下がった位置からでもカウンターを打つことができます。

・ロビング
カウンター同様にスポンジの食い込みのよさと弾力の強さによって飛距離を出せるので、粘着性ラバーとは思えないほどロビングで粘ることができます。
Neo3では下げられた場合ロビングでの巻き返しは粘着性ラバーを使いこなす上級者でないと厳しいと感じましたが、省狂Neo3ブルーは下げられてからの展開に強さを発揮します。

・カット
省チーム仕様のシートの引っかかりの強さとNeoタイプブルースポンジの弾みの強さはカットにも高い能力を発揮します。
グリップ力が強いので相手の強回転ドライブもブチ切れカットで返球することが可能です。
相手の回転に強い性能はドライブ同様にカットでも存分に発揮されていると感じました。
また飛距離の出るスポンジは下がった位置からのカットにも役立つので省狂Neo3ブルーはカットマンの方にもぜひ使って頂きたいです。
ドライブ+カットの攻守型のカットマンや下がった位置から拾いまくって粘る守備型のカットマンの両方に高い性能を発揮します。
特に粘着性ラバーにグルーを塗ってプレーしていたカットマンの方でどうしてもスピンテンションでのカットが合わない方の救世主となるラバーだと思いました。
やはりカットマンの裏ソフトは粘着性ラバーでなくてはと懐かしい感覚に触れることができました。

◆台上系、サーブ、レシーブ
・ストップ、ツッツキ
ストップは良く止まりコントロールがしやすいです。
ツッツキはブチ切ることでそれだけで得点できるほど強力な回転がかかります。
これは省狂Neo3ブルーに限らず他のキョウヒョウにも共通する性能です。
しかし相手の強いツッツキにツッツキで返すことができるのはやはり省チーム仕様のシートのグリップ力の強さのよるものだと思います。

・ショート、プッシュ
ボールが良く食い込むので安定したボールを打つことが可能です。
Neo3ではインパクトが弱いと硬過ぎてボールが落ちてしまうことがあり強弱の調整が難しかったのですが、ブルースポンジのコシが強さと掴む感覚によってボールを落とさずに相手コースを突くことができます。

・フリック、チキータ
シートの強い引っかかりとスポンジの掴む感覚によって特に下回転に対するフリックは安定した返球が可能です。
チキータも台上ながら強回転がかかるので強力な返球ができます。
攻めの台上技術も硬い粘着性ラバーでは落としやすくネットミスにつながりやすかったですが、省狂Neo3ブルーではその心配はほぼ必要なさそうです。

・サーブ
強いグリップ力によりブチ切ることが可能なので強力なスピンサーブを打つことが可能です。
中国製粘着性ラバーの品質のバラつきはサーブが最も影響を受けると個人的に感じますが、省チーム仕様のシートは品質が安定しているので当たり外れにシビアにならずに済む点は大きなメリットだと思います。

・レシーブ
シートのグリップ力が強いので相手の強回転サーブに対してより強い回転をかけ返すレシーブがやりやすいです。
ドライブやカット同様に相手の強回転に対する強さは省狂Neo3ブルーの最も優れた点だと思います。
しかし相手の回転を見誤ったり、当てに行くレシーブだと相手の回転の影響をモロに受けてしまうので注意が必要です。 

 
◆おすすめプレーヤー・ラケット構成
A、グルーを塗った粘着性ラバーの感覚を追求している方におすすめです。
ノングルーとプラボール対策用のキョウヒョウは3-50と8が存在しますが、こちらの2枚はテンションラバーのスポンジをキョウヒョウのシートに組み合わせた粘着性スピンテンションとしての意味合いが強いラバーだと個人的に感じました。
この2枚も高性能で良い点が沢山あるラバーですが省狂Neo3ブルーは粘着性ラバーにグルーを塗った感覚が色濃く再現されており、粘着性スピンテンションではなくあくまで粘着+グルーの独特な打球感を好む方にぜひおすすめです。
またグルー時代に粘着性ラバーにグルーを塗っていたプレーしていたカットマンの方で、スピンテンションや粘着スピンテンションがどうしても合わなかった方にもぜひ試して頂きたいです。

◆まとめ
省狂Neo3ブルーは入手困難且つ値段も決して安くはないラバーですが、省チーム仕様のシートの引っかかりの強さ、Neoタイプのブルースポンジの弾みやコシの強さは私が想像していた性能を遥かに凌ぐポテンシャルを秘めていました。
ノングルー化とプラボール化によってスピンテンションが数多くリリースされましたが根強い粘着性ユーザーの希望も取り入れて粘着性スピンテンションも少しずつリリースされてきています。
粘着性スピンテンションが多くの粘着性ユーザーをスタンダードとなりつつある中で、やはりグルーを塗った粘着性ラバーの感覚を忘れられない方が一定数いることも事実です。
そんな粘着性+グルーの感覚が再現されている省狂Neo3ブルーは価格などのネックはあっても試して頂く価値は十分にあると思います。

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