レッドローズ


















投稿者:バルサミコ
レッドローズFLレビュー 

●自己紹介
・卓球歴11年以上
・戦型両ハンドドライブ
・打感にこだわりあり

・使用時組み合わせ
ラケット レッドローズ
Fラバー キョウヒョウNEO3
Bラバー ラザントターボ

プラボール(ニッタク3スター、Jトップトレ玉)で使用
●おおまかなイメージ
WRM社の紹介でいう飛ばしたい時に飛ばせて飛ばしたくない時には飛ばさないラケットというイメージそのまま。
幅広い技術に対応できる万能ラケット。
WRM流卓球をしたい方には超オススメ!

万能ラケットであり素晴らしいのは明らかですが、私には合いませんでした。今回のレビューではどういうプレイヤーに合うか、どういうプレイヤーには合わないのかを焦点にレビューしていきます。

●詳細レビュー
 ティモボルALCを長年使ってきてそろそろへたってきたかなぁと思い新しいラケットを探していて飛び込んだのが「レッドローズ」。インナーカーボンという現在主流の内側特殊素材系の中でもWRM社が一番に目をつけ、大ヒット予告を出したイチオシラケット…五枚よりも弾み、扱いやすい、そしてバックが振りやすいというのが売りというのは皆さんご存知のところでしょうか。買う以前は誇大広告かのように思える性能紹介ではないかと思いましたが、間違いなく、良いラケットです。
 
 (攻撃技術)
 基本的に弾みが適度であるためドライブ系の技術は台に収まりやすいです。切れてる下回転であっても、シートで擦りあげる感覚さえあれば勝手にしなって球持ちもよく、簡単に持ち上げられることができます。それ故にループドライブ、スピードドライブ双方が簡単にできます。引き合いをしても弾道が弧線を描くため安定して入れることができますし、回転量も出せます。これはフォア、バック共に同様です。押せば飛ぶ、止めれば止まる、厚く当てれば飛ぶ、薄く当てれば飛ばない、そうしたメリハリが顕著であるため、回転をかける感覚がないけれど素材系が使いたい人にはこのラケットはお勧めです。
 一方で重大な問題点が一つあります。それはボールスピードです。ある一定のラインまでは自分の力に応えるように弾んでスピードが出ますが、例えば県で8に入るような、甘いボールはかならずカウンターをし、ブロックが十分に固い上位陣を打ちぬくような強いボールをハードヒットで出そうとすると、このラケットは応えてくれません。明らかなエネルギーロスを感じます。しなりが強く球持ちがよいためにミート系でスピードを出すというよりも擦ってスピードを出すほかありません。現代卓球の主流となっているような、平岡先生の教えるスパイラル打法では本当にいいボールを出すことはできないラケットです。ぐっちぃ氏のようなカーブタッチ(カーブドライブではなく、カーブ気味に当てるという意味です)で擦りあげる打ち方ならばならば十分に強いボールを出すことができるので、このラケットを使ってそうした強いボールを求めるならば打ち方を改める方が良いと思います。
これは現在レッドローズを使っていて強いボールが出せない方に試して頂きたいです。また、ボールスピードが出ないのにラケットそのものがロスしやすい他にラケットが重めというのもあります。81gと軽量個体を買いましたが、そもそも重心が手前にある感じがしてスイングスピードを出しづらく、また面が広めというのも相まってか空気抵抗を感じます。感覚の問題なんでしょうが、慣れが必要と思います。それ故に一撃性のあるボールが戦術的に必要な中級者以上の方にはこのラケットはオススメできません。

(守備技術)
守ることに関してはこのラケットに文句のつけようはありません。ブロック、カウンターともに本当にしやすく、台上技術に関しても切るストップ、切らないストップが簡単にできます。ビギナーでこうした感覚を身に付けるためにレッドローズを選択するというのはアリだと思います。自分から押さなければ弾まないというのは初心者用ラケットの絶対条件だと思います。またブロックから組み立てる選手や、前陣がメインの戦場の方には非常にオススメです。
 
●注意点
しなって球持ちがいい故に打球感は違和感しか感じませんでした。打っていて爽快感がなく、いつも同じ感覚で打てない。球持ち具合も湿気によってだいぶ左右されるため、最初から弾むラケットの方が私は湿気の影響を感じないと考えるため、このラケットでは環境からの影響を受けやすいと感じました。無論、練習をしっかりできる人ならばその程度の影響があってもいいかもしれませんが、練習が全然できていいない人が久しぶりにこのラケットを握った場合、こんなだったっけ?と疑心暗鬼になるかもしれません。私個人としてはもっと弾むラケットで振りも小さく卓球をできた方が感覚の喪失が少ないと感じる為、せいぜい週2くらいしかできない私のようなタイプはもっと弾むラケットの方がいいのかも…とは思いました。
 
●まとめ
 いいラケットであるのは変わりませんし、どんなラバーにも相性がいいラケットであるのはその通りです。しかし、戦術的には合う合わないが顕著で、球持ちが予想以上に良すぎる為、弾きの打法で飛ばす方にはオススメできません。総合的に見た弾みとしては一般的な五枚合板に毛が生えた程度でハードヒットした際の飛距離も弾む五枚合板より少し弾まない程度です。ただ、特殊素材による広いミートポイントという利点は得られると思います。一撃性を必要としない卓球の方、ドライブでつなぐスタイルの方、ブロック・カウンタ―で後手から組み立てる方にはオススメできるラケットです。また、WRM流卓球をしたい方には特にオススメできるラケットです。
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