打球感覚DVD
















投稿者:ぬりかべ

WRM社「打球感覚DVD」レビュー

1.ざくっとレビュー
 「ボールタッチ」を向上させるヒントがたくさん詰まった、初心者指導用DVD。

2.内容・考察
内容は、次の11部構成になっています。
,呂犬瓩
回転のかけ方
2鹽召鬚けて強く戻す練習
っ淵棔璽襪貌れる練習
ザ牝佑
Ε團鶺紊捻根つき
壁打ち
┘棔璽螢鵐暗当て
テニス
机でミニ卓球
おわりに
,任蓮∋愼骸圓よく口にする「打球感覚」(あるいは「打球センス」「ボールタッチ」)とは何か、ということが説明されています(具体的には『コース(前後・左右・上下)』『回転』『ボールスピード』の3つです)。
◆銑では、,農睫世気譴殖海弔梁乃經恭弌悒魁璽后戞慍鹽勝戞悒棔璽襯好圈璽鼻戮鬚修譴召譴匹里茲Δ某箸肪紊韻特辰┐襪、ということが説明されています。
 △任蓮屬匹里茲Δ併ち方で」「どのようなスイングをすると」きれいな下回転がかかるか、ということが説明されています。ここら辺の説明はかなり具体的でシンプルな言葉で説明されているため、初心者でも十分に理解できる内容かと思います。また、△鉢では回転をかけてボールを飛ばす練習が紹介されていますが、それぞれに回転の強さやボールの飛ばし方を調整するようになっており、「サーブでの回転のかけ方」「カットでの回転のかけ方」へとつながっているように思いました。
 い任蓮◆屮蹈鵐哀棔璽襪任い譴襦廖峅鹽召魍櫃韻篤れる」「回転をかけ、ワンバウンドさせて入れる」「球の勢いを殺して入れる」など、12種類の入れ方が紹介されています。どれも遊び感覚で楽しく取り組めるものですが、目的や注意するべきポイントもシンプルに説明されているので、それらを意識しながら練習すれば上達が早まるかと思います。9〜12番目には「球の勢いを殺して入れる」が紹介されており、ブロック時に大切な「ボールの勢いを殺す」感覚が身についてたいへん良いと感じました。
 イ詫諭垢淵僖拭璽鵑竜綟佑が紹介されています。フォア、バック、切り替えなどの基本的なものだけでなく、「強弱をつける」「同じ方向に回転を掛ける」「交互に回転を掛ける」「回転を殺す」といった上級のテクニックも紹介されています。ラケット角度のつくり方、回転のかけ方、打ち消し方など、特にレシーブやブロックで役立ちそうな感覚が身に着く内容となっています。
 Δ任榔根つきのように打ちあう練習が紹介されていますが、「勢いを殺す」「下回転をかけてのラリー」「走りながら」「3人で」などが紹介されています。基本的にはコントロールを高める練習ですが、「下回転を掛けて」や「走りながら」は、回転を掛ける感覚や動いて打つ体の使い方が身につくので効果の高い練習であると思いました。
 Г任蓮一般的なフォアやバックの壁打ちだけでなく、「短い距離」「長い距離」「切り返し」「カットの壁打ち」「ダイレクト」「2人(3人)交互に」などのパターンが紹介されています。個人的には2人や3人で行う壁打ちが、フットワークやダブルスの練習にもなって良いと感じました。
 ┐任蓮机などの上に的を置いて、離れた距離からボールを打ち込んで的を倒す練習が紹介されています。「当てる」のではなく「倒す」ので、コントロール+ボールスピードを養う練習としてはかなり良いですね。
 は防球フェンスを利用して、練習場や廊下などを使ってテニスのように打ちあう練習が紹介されています。台から離れて打ちあう感覚が鍛えられるかな、と感じました。
に関しては言わずもがなですね。このなかでも、うちの選手にも家でやっているものがいるようですが、これは弱いボールタッチと台上技術の向上にかなり役立つと思います。

3.選手の様子・上級生からの感想
 今年は校務との兼ね合いから1年生の指導をする時間がほとんど取れず、大会との兼ね合いから8月上旬までは1年生12人に対して1〜2台しか使わせることができなかったため、DVDに収められている↓きキΔ鮹羶瓦卜習させていました。正直なところ「今年の1年生は、打たせる時間が短いから上達は他校より遅いかな…」と思っていたのですが、7月ごろに3年生(今年の県大会で団体戦2位になったメンバー)が1年生の様子を見て「先生、今年の1年生は2年前のうちらより上手だよね」と言い始めました。詳しく聞くと
 ・ラケットの面の合わせ方がうまい(変な方向に跳んでいかない)
 ・ラケットを力任せに振らない(力まない)
 ・フォアハンドでは自然と回転(前進回転)をかけて打っている
 ・そこそこツッツキがかかっている
とのことでした。実際に1年生のみの練習のときに様子をよく見ていると、全体的にコントロールがよく、力加減が上手なため、基礎打ちが過去2年の1年生と比べてよく続きます(8月中旬の時点でN字フットワークが10往復以上続く生徒が過半数です)。下回転をかける技術もあり、多球練習での球出しも上手です。また、回転をかける感覚をつかんでいるせいか、具体的なフォームを伝えなくても「ちょっと上回転を掛けてごらん」と指示すると自然に掛けて打つことができます。打球感覚に関しては、過去2年間の生徒と比べてもかなり良いと感じました。
打球感覚はあるものの、フォームが大きくて戻りが遅い生徒やフットワークが悪い生徒もいるので、そこはこれからの練習できている必要があります。

4.指導者の視点から
 このDVDの利点は、何と言っても「打球感覚が早く身に着く」ことにあると思います。練習内容の多くは遊び感覚でできるものが多く、さらに何種類ものパターンが紹介されているため、「高い集中力を保ったまま取り組める」という良さもあります。
 次に、「台を使わなくてもできる」という利点が挙げられます。そのため、入部したての1年生の練習にはうってつけと言えます。また、部員数が多くて台が足りずに困っているチームでも、台に入れない時間にこの練習を行うことによって打球感覚を養うことができます。
 注意点は、このDVDで強化できるのはあくまでも打球感覚である、ということ(動きながら打つ練習もありますが)。ほかの部分(フットワークや戦術など)については別に指導する必要があります。もっとも、打球感覚が良くなれば、通常練習の内容もより良いものとなりますが。

5.総評
 基本的には初心者指導用のDVDかと思います。ある程度打てるようになったものの、まだコントロールや回転の感覚が今一つ、という選手にもこの練習をやらせるのも良いでしょう。逆に、県大会出場レベルの選手の指導にはさほど役に立たないかと思います。また、先述したようにこのDVDから得られるのはあくまでも打球感覚。『このDVD1枚あれば全部OK』とはなりません。ただし、打球感覚を鍛えるためにはかなり良い内容となっており、値段が3000円とコストパフォーマンスは抜群です。
 これらを考慮すると、卓球経験0〜1年程度の初心者の打球技術指導用の資料としては8〜9点をつけて良い内容かと思います。特に「今年は1年生が多くて台が足りない」と困っている中学校の顧問の先生には視ていただきたいですね。
打球感覚DVDの詳細はこちら