メイスブルー48










投稿者:ぐらたす

MAZEブルー(硬め48度)

1.ざくっとレビュー
 回転量で相手を圧倒するプレースタイルに適した硬めの粘着テンションラバー
「キュッ」と擦る系ドライブからの展開を得意とする選手向け。スピードも十分あり。
相手回転の影響は受けるが、硬いスポンジのわりには扱いやすい。
ターゲットブルーよりは癖が少ないが、更に粘着上級者向けの印象

2.第一印象
 シートは、MAZEのシートそのままで、ちょっとくすんだ明るいブルーのスポンジで
硬度は48度ということで、押してみるとほんとに硬い。品質はいつも通り良い。
パッケージ重量80g ラバー単体64g カット後46g(攻撃用ラケット:神威)
パッケージ重量84g ラバー単体65g カット後47g(攻撃用ラケット:プリモラッツ・カーボン)
硬度46度とも比較してみたが、重量はほとんど変わらない。
(最近の粘着テンションは軽くなったと感じる。)

3.攻撃技術全般
(はじめに・・・)
最近の粘着テンションのなかでは、ぶっ飛んだ性能のターゲットブルーがお気に入りでした。MAZEブルー46度は比較的万人向けの印象を持っていたので、使用経験はなかったのですが、今回硬度48度と一緒に46度も試打しました。
ターゲットブルー(以下TG-B)との比較を中心に、硬度の違いを挟んでレビューしました。

(1)ドライブ
【ループドライブの回転量】
 キュッとかけるなら、MAZE48度の回転量はレベルがかなり高いと思います。46度は若干くい込んでからかかる感じなので、若干回転が落ちますが、使いやすい印象です。
打球点を落としたループもやりやすく、回転勝負のプレーができると思います。
【TG-Bと比較すると】
TG-Bは「スイングの勢い」で持っていく必要があるのに対して、MAZEブルー48度は手首だけとか、瞬間的こすりなど、小さなスイングで強回転ができる感じです。最近の粘着系ラバーのなかでも「ちょい掛けドライブ」でトップクラスのアビリティを持っていると思います。
ただ、硬度48度はかなり硬いので、こする感覚がシビアかもしれません。昔からの粘着ユーザークラスでないと、この硬さは使いこなせない感じがします。
(その昔、ループドライブだけで生きてきた選手が、今現在のプラ時代でも満足できるループドライブ性能を持った数少ないラバーなので)

【スピード系ドライブ】
軌道の高いスピードドライブで、スピードも十分あり、威力はあります。引き合いも悪くありません。選手の筋力・体力しだいで、硬度46と48の好みが分かれると思います。筋力が弱い選手なんかは、台から離れたプレーを意識すると硬度46の方が扱いやすいというかもしれません。
威力・決定力はTG-Bより上だと思いますが、安定感では負けているかもしれません。
TG-Bは連打とフルスイングが必須条件になりますが。それに対し、MAZE48はスイングは小さく・強く・擦ることで、ドライブの変化がつけられる感じがします。

(2)フラット系
 スポンジが硬めなので、叩くような強打はフォア面・バック面ともにかなり威力が出ます。硬度46度・48度ともに扱いやすく、硬度による差はあまり感じません。軽打でも威力が出しやすいのが46度だという感じです。
TG-Bとの比較については、フラット強打はTG-BもMAZE48も、双方得意な印象です。決定力では僅かにMAZE48度の方が勝っていると思います。

(3)カウンター
 硬い粘着なので相手回転の影響は受けやすい感じです。(普通の弾まない粘着よりは受けにくいとは思いますが)相手ドライブにしっかり対応できる技術があるなら、弾くカウンター、伸ばすカウンターともに、威力は十分です。前陣プレー主戦の選手は満足できると思います。
技術レベルが低い選手なんかは、ぶっ飛ばされてしまうかもしれません。
【TG-Bと比較すると】
TG-Bはシートが柔らかいので、明らかに相手回転を抑えやすく安定します。MAZE48度は、強ドライブに対する角度調整が若干難しい感じがします。
カウンターでミスが出やすい印象です。

各技術の評価は次のとおり
ドライブ (8.9点)
スマッシュ(9.2点)
カウンター(8.8点)

4.守備技術全般
 回転の影響は若干受けやすい感じはあります。食い込みにくいことを理解して、鋭くスイングすることを心がけてプレーするなら、慣れれば問題ないと思います。
ツッツキは、自分から切りに行った時は、かなりの回転力です。
ストップも小さく止めやすく、下回転も残しやすく、三球目攻撃を防ぐことができます。求められる台上回転系技術のレベルはかなり高いと思います。
ブロックに関しても強回転の影響は受けるのですが、止められる技術があれば高速ブロックで相手に時間を与えないと思います。
 
【TG-Bと比較すると】
MAZE48度の方が、ツッツキ・ストップともに若干浮きやすい傾向になりますが、瞬間的な回転の掛かりは上だと思いました。ただ、安定感はTG-Bの方が数段上です。回転をしっかりと掛けられる選手なら、MAZE48度の方がより攻撃的守備ができると思いますが。
ブロックに関しては、押さえやすいのはTG-Bですが、ある一定以上の強回転に対しては角度調整が難しくミスが増える感じがします。
その点、MAZE48度は回転の影響は若干受けてしまうのですが、強打・強回転に対しても慣れれば安定する気がします。

各技術の評価は次のとおり
ツッツキ(9.0点)
ストップ (8.4点)
ブロック(8.6点)


5.台上技術・サーブレシーブ全般
 TG-Bより硬く、シートは引っかかる印象なので、瞬間的回転力は上だと思います。その分、相手回転の影響は受けやすいので、回転に対してしっかり対応できる技術を持っていないと、性能を余してしまいそうです。

(1)サービス
 単純に回転系サーブで回転がかかるのは、MAZE48度だと思います。シート表面でしっかりこすり切る感じでいければ、サービスエースは増えそうです。
 TG-Bのような独特の癖はありませんので、微妙な「ちょいコスリ」のアップ・ダウン系を得意とする粘着ユーザーであればかなり満足できる性能です。
ロングサービスはMAZE48度のほうのスピードが圧倒的に上です。
まあ、双方回転系サービスが得意なラバーですが、こすり方が違うので単純な比較はできません。サービスでもより技術レベルが求められるのは、MAZE48度だと思いますので、使いこなせないと感じる選手は46度でも良いと思います。
48度は、硬いので、くい込ませるサービスには向きません。

(2)台上
 台上ドライブやチキータなどは、若干回転の影響を受けやすいのですが、硬い打球感のわりに扱いやすいと思います。強・弱回転の微妙な変化がつけられると思います。TG-Bのほうが扱いやすさは上ですが、回転系技術の能力的にははMAZE48度の方が上だと思います。使いこなせる技術を持つ選手が使えば、の話ですが。

(3)レシーブ
 レシーブも、台上技術と同様の印象です。TG-Bの方が、ミスは少ないと思います。
MAZE48度の方が優れているのは、瞬間的回転能力です。
レシーブで、積極的に回転力で先手を取って攻める戦型なら、MAZE48度の方を。
回転に対応できない方は46度やTG-Bの方が向くと思います。

各技術の評価は次のとおり
サービス(9.8点)
台上(8.4点)
レシーブ(8.4点)

6.お奨めラケット・どんな人に
 今回、特殊素材のアウター(プリカ)・インナー(神威)の弾む2ラケットで試打しました。双方、どちらも好印象でした。
前陣ドライブ攻撃型でカウンター意識の高い選手なら、アウター特殊素材でいけると思います。(前陣プレーでは、ぶっ飛ばされないしっかりとした技術が必要ではありますが)
中陣ドライブ攻撃型なら、神威の弾みの強さから繰り出される強回転ドライブでラリー戦に強さを発揮しそうです。
個人的に、神威は球持ちの良さ(良すぎ)から粘着テンションに合わないような印象がありましたが、今回のMAZE48度は確実に合っていると感じました。
硬い粘着テンションでも神威ならいけます。
お奨めしたい選手としては、回転力を武器にする特徴的なドライブ攻撃型に奨めたいと感じます。回転・スピード共に攻撃力は、テンションラバーに引けをとらない性能を兼ね備えています。ただ、相手回転の影響は受ける傾向が強いので、使う側のレベルも当然高くなると思います。

7.総評
 最近の粘着テンションの進化に遅れないように、いろいろラバーを試しているところですが、ついに「昔からの粘着ユーザー好みの粘着テンション」が登場したような印象です。
回転を追及するとスピードがなくなり、スピードを優先すると回転がなくなる感じだったセルロイド時代・・・。
プラスチック時代になって、回転・スピード双方を求めて、粘着・テンションの差がなくなる傾向のラバーが出てくるなか、今の時代に向けた「回転強化系粘着テンションラバー」として『MAZE48度』登場という感じだと思います。
最近は、相手回転の影響を受けない傾向の攻撃ラバーが多くなってきた中で、MAZE48度は回転の影響を受けるけど、しっかりした技術で更なる回転を上書きするプレーを目指す粘着ユーザーに使ってほしいラバーだと思います。
これまで、粘着テンションの最終形とか、ぶっ飛んだ性能と言われていた「TG-B」のその先を行った感のある粘着テンションラバーで、硬い打球感の超スピード性能に瞬間的回転性能を上げた感じです。
安定性は若干犠牲にしていますが、威力・決定力を一気に上げています。
(テンション愛用者には確実に『無理ッ』と言われるレベルです。)

評価として点数をつけるなら、
本格的な硬い粘着ユーザーで高い技術を持った選手が使うなら、9点以上で
技術レベルが追い付かない選手は、制御不能だと思います。

 中級者使用時のイメージ
「弱者に対して、圧倒的に強い・・・MAZE48度」
「万人向けでバランスの取れた攻撃力・・・MAZE46度」
「強者に対して、ミスを減らして、食らいつきたい時・・・ターゲットブルー(TG-B)」

『結論』
「TG-Bのその先にある強回転系攻撃プレーを目指すなら、MAZE48度」
以上