メイスプロブルー


















投稿者:ぬりかべ
SWORD社「MazeProブルー(赤,MAX)」レビュー
 ※STIGA社オールラウンドエボリューションのF面(B面は太陽PRO極薄)で使用しました。時々反転して使用し、バックでも使用しました。

1.ざくっとレビュー
 軽く、かけやすく、弾ませやすく、腕力に自信のない選手にも扱いやすいテンション寄りの粘着ラバー。

2.第一印象
 重量は、カット後39g。たまたま軽い個体に当たったのかもしれませんが、粘着ラバーとしては驚異的な軽さです。表面の粘着力は標準的で、十分な引っ掛かりがありそうです。球突きをした感じでは、打球感は軟らかめ。粘着ラバーと言うよりはテンション系ラバーに近い打球感でした。

3.攻撃技術
 ドライブ点 8点
スマッシュ・角度打ち点 7.5点
 カウンター点 8.5点
 ドライブでは、MazeProブルースポンジ46度(以下『46度』と表記)と比べるとボールが食い込みやすくなっており、小さいスイングでもまずまず回転とスピードのあるドライブが打てました。最大の回転量やスピードは46度の方があると感じましたが、かけやすさやスピードの出しやすさは44度のほうが優れているように思います。
 スマッシュに関しては、46度と同様に「どナックル」にならないかわりに、前進回転をかけて安定させることができました。46度よりは飛距離が出ないように感じましたが、自然と前進回転がかかるために安定感はさらに高まったように感じました。
カウンターは、46度もかなりやりやすい方でしたが、44度はさらにボールの食い込みが良くなっているため、より打ちやすくなっているように感じました。フラット気味に打つと相手の回転の影響を強く受けるように思いましたが、ドライブ気味に打ちかえすと「上回転を上回転で上書き」している感覚があり、安定感・威力ともに46度よりも若干向上しているように感じました。

4.守備技術寸評
 ブロック点 8点
ツッツキ点 7点
ブロックでは、46度と同様にナックル性ブロックやカット性ブロックは出しにくいように思いました。しかし、少しかぶせるとテンション系ラバーのように自然と前進回転がかかり、安定してカウンター気味に返ります。食い込みの良さとシートの引っ掛かりの影響で伸ばすブロックや曲がるブロックはかなりやりやすかったので、テンション系に近い感覚でブロックすると良いかと思います。
 ツッツキでは、粘着性の影響でしっかりかかってくれるのですが、力を入れるとボールが食い込んでしまい、ボールが浮くように思いました。また、46度よりも食い込みが良いぶん、「回転の上書き」をするにはより技術を必要とするように感じます。

5.台上技術・サーブ・レシーブ全般
 台上技術点 7点
サーブ点 8点
レシーブ点 7点
台上技術では、攻撃技術が好感触でした。小さいスイングでボールが食い込み、回転がかかってくれるので、台上バックドライブやフリックは安定感・威力ともに高めです。ストップは低く止めるのが難しいように感じました。
レシーブでは、引っ掛かり・弾みともに良いため、46度と同様に当てるだけのレシーブでは相手のサーブの影響を受けやすいように感じました。自分から回転をかける(=回転を上書きする)レシーブは安定しますが、ボールの食い込みが良いぶんツッツキで上書きするときには46度よりもオーバーしやすいように感じました。そのぶん、フリックや台上バックドライブの威力が出しやすくなっているので、攻撃的なレシーブで上回転のラリーに持ち込むことに適していると思います。
サーブでは、46度と同様に粘着性を生かして十分な回転を掛けることができます。下回転を短く抑えることが46度よりも若干難しく感じましたが、小さいスイングでもスピードが出しやすく、ナックルサーブも出しやすくなっています。回転量やスピードの変化をつけやすく、YGサーブや巻き込みサーブでより威力を発揮すると感じました。

6.お勧め構成
 小さい力でもボールが食い込みやすいことを考えると、ハードヒッターのバック面、あるいは腕力に自信のない選手のフォア面に良いかと思います。46度や48度と組み合わせて、回転重視のプレーをするのも面白いですね。7枚合板や特殊素材系のラケットに貼ってスピードの最大値をあげるのも良いかと思いますが、回転のかけやすさやブロックのしやすさを生かすのなら、5枚合板がベストマッチかと思います。
 ハードヒッター:5枚合板+F:46度(or48度)+B:44度
 腕力に自信のない選手:5枚合板+F:44度
あたりがお勧めです。

7.どんな人にお勧めか
 ノーマルのMazeProブルーでは「粘着ラバーユーザーでスピードが欲しい選手向け」と書きましたが、こちらは「テンション系ラバーユーザーで回転が欲しい選手向け」といったところでしょうか。
 軟らかいためハードヒッターには物足りないかもしれませんが、腕力に自信のない選手のフォア面にはうってつけかと思います。ラバーが軽いので、回転系テンションの重さに悩んでいた選手にも良さそうですね。
 いま自分のチームの女子(中学生)に使わせていますが、ドライブがかなり安定して入るようになり、サーブも切れるようになったとのことで、かなり気に入っているようです。

8.総合評価
 腕力に自信のない選手がフォアに使う、あるいはハードヒッターがバックに使うには8点をつけて良いラバーかと思います。ハードヒッターがフォア面で使うには6〜7点ぐらいでしょうか。
 上に書かなかった長所では、「粘着性が長持ち」という点が挙げられます。中国ラバーのなかには1か月ぐらいで粘着性がガタ落ちしてしまうものもあるのですが、私が1か月半使ったところでは全く粘着力は落ちていません。コストパフォーマンスは高めと言えそうです。
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