ネオキョウヒョウ3












投稿者:バルサミコ

NEOキョウヒョウ3レビュー

●自己紹介
粘着ライフを水星からはじめ、メイスプロ48・52、テンキョク、NEOキョウヒョウ3、キョウヒョウ3-50など使用してきました。今年で粘着3年目です。
年内最後のレビュー。今年の締めは王道粘着ラバーキョウヒョウでいきます。

●使用環境
RティモボルALC/Fキョウヒョウ/BオメガVアジア
ボールはニッタクJトップ
紅双喜キョウヒョウ4枚、ニッタク社キョウヒョウ3枚を使用してのレビュー
●詳細レビュー
【攻撃技術】
・ドライブ
ドライブ系に至っては何をしようとボールを持ちやすく、持ち時間が長い。そのためただインパクトするだけでは回転はかからず、当たってからボールを離す感覚が無いと回転をかけることができない。これは昨今の粘着テンションと比べても顕著に感じられ、なんとなく食い込ませて打つとなると小さな弧線を描いてネットを越えない。ネットを越えるような弧線を描くためには元から回転をかける感覚が必要で、そういった感覚が無い方は扱うことができない。しかしかける感覚があるなら回転量の絶対値は青天井であり、より早いスイングを追い求めていくうちにキョウヒョウ特有のうねるようなボールが出せるようになる。(※うねるようなボールとは様々な弾道の弧線を描いて相手コートにバウンドし、ラケットに当たるころには放物線の頂点を過ぎオーバーミスを誘発するようなボール)それゆえループ作戦でミスを狙う、粘るというプレイスタイルも自分のスイングさえ確立されれば、特有の球持ちと回転量で誰でも可能となる。
また、このラバーの球持ちの良さは台上ドライブでこそ最も生きる。台上の少し高いボールであれば回転関わらず、面を伏せてボールの上側を捉えてもボールを持てる感覚があり、台上ドライブしやすい。
カウンタードライブに関してもぐっちぃ氏のいうようなボールの横を捉えるようにすればボールを持ちやすいため非常にしやすい。だが、あまりに球持ちが良すぎるため持ちすぎてオーバーミスしやすいためこれもコンパクトにかける技術が必要。打点を落としたループに対しても回転を上書きするというよりも逃がすイメージで打球すると安定する。
・フラット
キョウヒョウのスマッシュは遅いとしたイメージが蔓延していると思うが、無論ロビングに対してのスマッシュは何をしてもスピードは出にくい。だが、チャンスボールをスマッシュで打ちぬきたい時、回転を全くかけずにフラット面で弾くことを意識すれば球離れも早く十分に早いボールが出せる。よく中国選手がやたら早いフリックでぶち抜く場面を目にするが、打球時のボールとラケットの位置関係が平行であり、ボールに与えるベクトルに上下方向が無いため、純粋にボールにスピードだけ与えている。キョウヒョウを使っていて飛ばせないと誤解している方の多くは回転をかけて球を持ってしまっている。かけず持たずの感覚さえ知っていれば、さすがカッチカチの粘着ラバーだけあってフラット面であれば球離れが早く、回転に対しては鈍である。故に、球離れを利用してフラット面で弾けば早いフリックはしやすい。
 
【守備技術】
・ブロック
とりわけやり辛いと感じたことはない。フラット面で返すことは簡単だし、かけ返すのも横をとることを意識して飛距離を抑えれば安定して入る。
・ツッツキ
球持ちが良すぎて回転がかかりすぎてぶっ飛ぶなんてことはざらだが、そのような場合は大概ボールを前に押し出すようにしてかけている傾向がある。テンション系のような打ち方をやめて少し横をいれるようなツッツキを意識すれば安定して回転をかけて返すことができる。
 
【ストップ】
ストップはこのラバーの売りといっていいほどに楽しい。ビタビタ止めるのもブチ切れにするのもやりやすく、むしろ飛ばないくらい。キョウヒョウでのストップに関してはぐっちぃ氏に講習会でご指導いただいた際に、打点を早く取るようにと指摘され、安定した。打点を早くと言えば至極一般的なことのように思えるが、キョウヒョウの場合軽くインパクトした際飛距離が出ない為、前進ベクトルが無いとネットを越えない。越える為に少し押し、さらにインパクトの位置が高いとそれ以上の高さのボールでしか返せなくなり、相手にとってチャンスボールとなる。テンション系でしやすい合わせるストップだとボールの高さを気にしつつもちょっと押す等行動制限が強くなり難しくなるため、ただ軽くあてて短く低く返すようなアバウトなやり方はキョウヒョウには合わない。インパクトの位置を低くしボールの勢いを利用して返すストップ、もしくは自らボールに回転を加えてストップするどちらかの方法を習得することがキョウヒョウでのストップは無難と考える。私自身、指摘通り、ラケットの下側に当てる事を意識、またボールの横下を捉えるストップを習得してからはキョウヒョウでのストップはいじりやすい技術になり、台上が楽しくなった。
 
【サーブ】
どの回転のサービスもやりやすいが、ロングサービスが遅い傾向にある。
横下であれば上から叩きつけるようにして出す、スピードロングサービスは上回転よりもナックルよりでフラット面で弾くようにして出せばある程度早いボールを出すことができる。
 
【双方の比較】
あくまで私の主観と捉えてもらえばいいが品質面に関しては紅双喜版の方が良い。品質のバラつきが紅双喜版の方が少ない。点数でいうならば60点〜80点のキョウヒョウ。ニッタク版の場合、20点〜90点といったバラつき。シートのテカリ◎汚れ無し弾み良好の個体があったと思えば、テカリ悪く、弾み変、打ちこんで1日でシート剥離でニッタクに問い合わせなんてこともあった。性能面に関してはやりたい卓球によると思うが、飛びや使いやすいキョウヒョウが欲しいならニッタク版をオススメする。はずれも引いたが、異様なほどキレイで食い込みやすいシートを引いたことがあり、回転がかかりやすいばかりか飛距離もあった(シートがキレイというプラセボ効果で一生懸命振っていた可能性もあるが、、、)。
多少ニッタク版に否定的な見解を述べてしまったが、ニッタク版の性能はハズレ個体でないならば紅双喜版よりもいい印象。また、ハズレ個体を引いた際、ニッタク社に問い合わせをしたところ迅速な対応をして頂き、問い合わせから数日で送料等も全て向こう持ちで新しいラバーを送って頂いた。トータルで見てどちらがいいかは一口には言えないが、ニッタク版は高品質ながら稀に外れ個体が混ざることがあり、それに対しての対応は完璧であるため、良個体のキョウヒョウを安価で使用したい場合は一度ニッタクキョウヒョウを試す価値はあると思う。
継続使用、良い悪いのバラつきの無いキョウヒョウを使用したい場合は紅双喜版、購入はWRM社から。

【まとめ】
非常に長いレビューとなってしまったが未だキョウヒョウの素晴らしさを語りつくせていない。
回転に重きを置いてレビューしたが飛ばないラバーでありながらも強烈なスピードを出す技術も多数存在する。
今粘着テンションを使っていて、弾みを抑えて回転をかけたい、球持ちが欲しい、チョリチョリ卓球がしたいという方にお勧めするだけではなく、粘着テンションでぶち抜き卓球ができる方にもこのラバーを試してみて欲しい。そして弾まないながらもこれまでと同速のボールを出す術を見つけることができた場合、キョウヒョウを使わない理由は無くなり、全ての技術に「キョウヒョウ独特な色」を付けることができる。そうすればより卓球が面白くなるのでは、、、?