和の極煉












投稿者:ぐらたす
和の極‐煉‐【andro】

使用ラバー
F:MAZE Pro ブルー48度 47g
B:TARGET ブルー 46g
和の極‐煉(FL) 83g
ラケット総重量 176g (あまりの軽量さに、多量のサイドバランサで調整しました。)

1.ざくっとレビュー
特殊素材より威力は若干落ちるが「弾みは強め」で球持ちがある。
最大の特徴は、強打・強ドライブに対して、前陣で押されずに打ち負けないこと。
相手の威力にぶっ飛ばされずに、快速連打の展開を好む前陣選手向けの軽量7枚合板ラケット

2.第一印象
ブレードサイズ157弌150
ブレード厚6.7mm
軽い個体を希望して、重量は83g

まず感じたのは、見た目の美しさです。
家具職人とのコラボ商品とのことで、表板の材質から感じる高級感、加工の美しさ、ラケット全体の仕上がりの良さが「純木素材のぬくもり」を感じさせる。
ラバーを貼るのがもったいないような、しばらく飾っておきたいような、コレクター的感覚に陥りそうな、鑑賞的な品質も十分な高さである・・・見た目はこの辺にして。
7枚合板でグリプは、若干短いか。FLグリップは若干の太目感はあるが、握りやすく手にフィットする。重量は軽い。いや軽すぎる。重心は先端寄りに感じる。コンパクトで振り抜きは良さそうです。

3.攻撃技術全般
【ドライブ:9.0点】
7枚合板ラケットでは弾む部類だと思います。弾むわりに球持ちがあり、これまであまり感じたことがない打球感でした。
ドライブは、独特の球持ちで、弾むのに包み込むような感覚なので、キュッとかけるというよりは、ググッとかけるような感覚が必要だと思います。弾道は若干直線的な感じはありますが、しっかり掛けてから飛んでいく感じなので、強回転ドライブも良い感じです。
引き合いでも押されることはなく、ラリーでミスしにくいと思います。
強打・強回転に負けることがないので、自分から攻撃展開を変えやすく、カーブ・シュート・強ループなど、多少強引な球種的変化にいってもミスしにくい。このラケットの最大の特徴というか、最大の強みだと思います。
どちらかというと、前陣ドライブが得意な印象です。

【スマッシュ:9.0点】
球持ちが良い割には、弾くようなスマッシュは好印象です。
直線的弾道のフラット強打の威力は十分あります。特殊素材ほどのスピードは出ませんが、ミスのない安定的強打というか、快速の強連打で得点できる感じです。

【カウンター:9.0点】
相手の強打・回転に押し負けない。この特徴はカウンターでも効果を発揮します。
相手回転に合わせて、若干手首で合わせる感じでカウンターするとかなりの安定感と威力です。さすがに、一発の威力では特殊素材に勝てませんが、ぶっ飛ばされることがない安定感のあるカウンター連打は、「前陣カウンター使い」にはかなり有用なアビリティだと思います。使い初めの頃は、カウンターの球質は単調になるかもしれません。カウンタードライブで回転をかけるには、それなりの技術が必要になると思いますが、独特の球持ちとタイミングがあえば、かなりいけると思います。

攻撃全般としては
強・弱ドライブとフラット強打の戦術的なトータルの技術がやりやすく、攻撃面で威力と安定感を両立していると思います。快速の強ドライブ・強連打が得意な印象です。

4.守備的技術全般
【ブロック 8.0点】
 弾むのに回転の影響を受にくい。いや鈍感とでもいうべきか。強打・強ドライブも確実に止めやすい。こんなにブロックが安定する攻撃ラケットはこれまでなかったかもしれません。少し難を言えば、当てただけだとスピードが落ちるので、弾くとか伸ばすとかのカウンター的要素を入れて、単調にならないようにしたいか。(球足を長くするのか、短くするのか)

【ツッツキ 7.0点】
 ツッツキの回転量は若干少なめかもしれません。単純に下回転による得点は少ないと思います。ただ、切ったり、切らなかったりの変化はつけやすいので、得意の攻撃に繋げるための、チャンスメイクを意識したツッツキと考えたほうがよいかもしれません。
ツッツキ性能としてはイマイチです。


【レシーブ:8.9点】
【サーブ:8.5点】
回転系サーブに対するレシーブはかなり好印象です。ぶっ飛ばされない。制御しやすい。
ストップ・フリックなんかの台上の細かいプレーも得意分野だと思います。
チキータ等の台上ドライブ系技術も悪くはありません。ただ、球持ちのため、台上に収めるには少し慣れる時間が必要かもしれません。自分から回転をかけにいったときに、思うような回転・距離感を出すのに若干の難しさを感じました。

サービスに関しては、弾むのに回転が掛け易いと思います。ショート・ロング・上系・下系ともに問題なくできますが、MAX回転量は若干少ないかもしれません。
表板の硬いラケットの割には回転に不満あり。

守備全般としては
なんでもやれる扱いやすさが良いと思います。相手回転に負けない・対応しやすい感じがします。ただ、回転を自ら作ることは得意ではない感じがします。
守備面で得点するような戦術には合わないと思います。

5.おすすめラバー
  今回、個人的に使い慣れた高性能粘着テンションで試打しました。
 WRM販売の中国製ラバーのなかでも、回転系で弾むぶっ飛んだ性能の粘着テンション2枚でしたが、慣れたら、本職ラケットよりも使いやすい印象でした。言い換えると、難しいラバーも扱いやすくしてくれるラケットだと感じました。普段、特殊素材の私が、7枚合板を試打したので、そう感じたのかもしれませんが。
おすすめラバーとしては、過去に高性能すぎて使いこなせなかったような回転系テンションラバーに再チャレンジしてほしい感じがします。
たぶん、このラケットなら、ラバーの高性能を良い意味でマイルドにしてくれる気がします。

6.総評:8.8点
 7枚合板の弾む攻撃ラケットのなかで、かなりの球持ちがある、少し不思議な打球感を持ったラケットです。
 攻撃的な威力と安定感を両立していて、軽量で、振り抜きやすく、前陣で快速連打を得意とする選手に向いています。ラケット重量に問題を抱えている攻撃型選手に進めたい感じです。特殊素材ラケット全盛のなか、純木7枚の可能性を感じさせてくれます。
特殊素材と高性能テンションラバーの組み合わせで、制御できずミスを繰り返し成長できていない選手には、一度使用してほしい感じがします。
(強ドライブにぶっ飛ばされ続けている選手には是非・・・)
得点を付けるなら、特殊素材の合わない前陣ドライブ選手にとっては8〜9点です。
(前陣で食らいつくような、諦めないプレースタイルで、切替スピードに自信があるへ)
特殊素材で生きていく・・・。と決めている選手には合いません。


(ひとり言)
ラケット重量は、各個人で違うと思いますが、基本的には、「振り切れる範囲で重いラケット」である。
前陣・後陣・プレースタイルにより、振り抜きor遠心力の選択も重要で、回転力も重いほうがMAX値は高くなる。ラケットの重心位置によっても、最適重量は変わる。
自分の振り切れる重量を探すことも、かなり重要なことと感じています。
「サイドバランサ 数グラムで世の中が変わることもあります。」