ハッドロウVK










投稿者:ユーマ
今回はバタフライのハッドロウVKをレビューさせて頂きます。
F:ヴェガ ヨーロッパ 2.0
B:Grass-D-Tecs OX
でやって行きます。

・用具について
バタフライの木材シェークラケットの中で最高級の品質を誇るハッドロウシリーズ。
その中でも柔らかい木材を使用した5枚合板ラケットです。シリーズの中では前紹介したハッドロウSKと同じ系統に分類されます。

・ラバー無しでの感想
木で打ってみた感じは大分柔らかく、球持ちが良さそうな感じです。弾みはSKより少し強いです。ラバーを貼る時、良質な木を使用しているお陰で接着剤が隙間に入ること無くとても伸ばしやすかったです。剥がす時も木のお陰で余り気を遣わずに剥がす事が出来ます。

・基礎技術
フォア打ちはやはり球持ちが良く弧線が高く上がります。今回は柔らかいラバーを貼っていますが、ある程度硬いラバーを貼った場合でも球持ちを得る事が出来そうです。スピードは5枚合板としては少し遅めで、SKと同じく安定してフォア打ちが続けやすいです。粒でのバック打ちは、こちらもやはり球持ちが良いのでボールが良く上がります。少し擦って上げても問題無く続けられました。

・台上技術
フォアツッツキは切る、切らないの変化は付けやすいですが少し回転の影響を受けやすく感じました。バックでは粒でもしっかりと切りやすく、かなり好感触でした。フリックは、弾きはそこまで良くありませんが少し持ち上げる感じでやればいい感じに低く入ってくれます。速さは無いので相手を崩すために使うのが有効かと。バックプッシュは速くは無いですが左右長短が打ち分け易くコースを突きやすいです。台上ドライブとチキータは回転が掛けやすくコントロールしやすいです。全体的には回転・コントロール重視です。

・攻撃技術
普通の擦るドライブは回転もスピードもそこそこで至って普通な感じでした。少し食い込ませて打つと球持ちの良さが出て回転が掛けやすくなります。弾き目で打つとスピードがあまり出ず軽いボールになり、チャンスボールになりやすいです。なのでこのラケットには球持ちを生かした擦る、食い込ませる打ち方が合っていると思われます。ループは高めの弧線が出やすい為安定して返球しやすいですが、バウンド後の伸びがイマイチです。強打はやはりスピードが無いです。途中でガクンと失速する様な事はありませんが、ロビング戦には不向きな様です。

・守備技術
フォアブロックは弾まないので止めやすいですが、ラケットは軽めなので粒や極薄ラバーを貼っていると少々押されやすい感じです。これも回転の影響を受けやすいので面の角度には注意が必要です。バックブロックでも弾みを抑えやすく止めることにはあまり苦労しませんでした。が、球持ちが悪影響を及ぼしボールがかなり上がりやすいです。落としブロックをする際は他のラケットより少しボールを押さえつける様にするとマシになります。中後陣のカットはフォアバック共にとても切りやすく、低く滑り込む様に相手コートに入って行きます。兎に角安定して返球する事が出来、切れ味も充分あるのでカットに向いているかもしれません。

・その他
サーブは中々切りやすく、短く止めることもしやすいです。特に巻き込み、しゃがみこみなどボールの横を切るサーブがやりやすく感じました。
板厚が自分のは5.7mmでしたがこの合板構成なら弾み、重量的にも6.5mm位迄厚くしてもいいんじゃないかなと思いました。
グリップはFL、ST共に細めで質感はとても良いです。ここは和の極みシリーズと似た感じで高級な仕上がりになっています。
基本どんなラバーとも相性は良いと思われますが、40度以下のスピード系ラバーを貼ると食い込みすぎるかもしれません。

・総評
文中で何回も使っていた通り「球持ちが良く」「弾みが弱い」のがこのラケットの特徴です。そして板厚が中途半端に厚いので粘着ラバーに合うかどうかは微妙な所です。
このラケットは 守備用に近い攻撃用 として考えるのがピッタリだと思うので、
・攻撃とカットの安定性を両立させたい方
・兎に角回転を掛けて行って攻撃したい方
・粒の変化より攻撃とブロックの短さを重視する方
この様なタイプの方にオススメできるラケットです。
値段は木材ラケットとしては少し高めですが、品質は申し分無いので買う価値は十分にあります。気になったら買ってみては如何でしょうか?