ヴィルトーソ+



















投稿者:ヨーロピアン
ヴィルトォーソ+レビュー
比較:アコースティック

第一印象:硬めのアコースティック。王道のラケットながら、ちょっと重すぎる?

打った感触は5枚にしてはそこそこ弾み、飛距離が出るラケットです。なによりボールが上に飛びます。アコースティックよりも大きく上に飛ぶので、結果飛距離が出せるラケットです。また、木の感触が強く、まさにアコースティックパワーというようなラケットでした。
ドライブの引き合いもよく弾むラケットに引けを取りません。もちろん自動的に弾むラケットではないですが、自動的に上に飛ぶので、安定性は高いラケットです。
グリップはFLですが、少し細めでグリップの感触が独特です。木の感触がモロに手に来るので、少し乾燥してると滑る感じがします。

ラケットとしては非常に完成度が高く、またハンドメイドの5枚合板というのは非常に魅力があります。

が、少々重すぎる気がします。
私のは94gでずっしりとしてます。ラバーを貼ったら190gあります。
普段使用しているアコースティックは86gでラバーを貼っても180g程度。おそらくこれから湿気を吸ったらラケット単体でも100g近くになると思いますので、相当パワーが必要になってくると思います。
そうするとラバーを軽い物へ変更したりする必要もあるので、合わせるラバーは考えなくてはなりません。
また、どの層をターゲットにしたラケットなのかも明確ではありません。
アコースティックの層ならアコースティックで十分ですし、アコースティックを弾ませたいという層なら和の極みやテナーがあります。
アコースティックが高すぎるからアコースティックの廉価版というならわかるのですが、それにしては価格は結構高いですし・・・
また、ラケットとして極めて特徴がある部分は特にありません。あえて言うなら総合力。

ただ、個体差が凄まじいらしく、中には85g程度のものもあるとか。
ラケットはハンドメイドだとシステマチックに作るラケットと違い、個体差が大きく、気に入っても、もう同じラケットはありませんという状態もあるので、慎重に吟味しないといけないなと思いました。
ちなみに以前ちらっと聞いたのですが、ラケットの重さは木の重さより接着剤やグリップの重さがかなり影響するらしいです。
よって木の品質=重さというのは全くの机上の空論だそうで(木質構造の良し悪しは木の産地・年数・そして木の乾燥状態)重いから弾む、と言うものでは無いそうです。
今のバタフライのラケットはどれを買ってもほぼ同じ性能(もちろん湿気を吸ったり個体差はあります。たまに奇跡の一本があるのも面白いですが・・・)ですが、アコースティックなどは一期一会でかなり個体差があります。アコースティックは10本は買いましたが、良いと思うものは3本くらいしか無かったと思います。
このヴィルトォーソ+もそういった類のラケットだった可能性はあります。
重いので、軽くしてみて打ってみたいと思いますが、今軽いラケットを使っている選手には出来るだけ同じ重さのラケットを使うことを推奨します。

また、ボールが上に飛び出すので、スピードが欲しい選手にはあまりオススメしません。
イメージはアコースティックより少し飛距離がほしい、もう少し硬いラケットがほしいという選手。
また重さがばらつくので、重さを選べるのがある意味特徴だと思います。

ヨーロッパの木材は特に北欧が非常に安定しており、質も良く、そういった高品質な木を使って作られるスウェーデンラケットは昔から有名ですが、ハンガリーは中央ヨーロッパの中では木質バイオマスの利用が盛んな国なので、木の流通がしっかりとしています。
こういった国柄なので、今後も高品質なラケットを安定して供給してくれる事を願っています。