ヴェガジャパン
















投稿者:バルサミコ
ヴェガジャパンレビュー

【自己紹介】
今年もたくさんレビューを書いていきます。
今回は秘蔵ラバーを。

【概略】
今年の一発目はバランス特化型ラバーであるヴェガジャパン。
昨年バック面のラバーが定まらず右往左往していた私に、某県の有段者の方(県社会人シングルス2位、ダブルス王者)が言いました。
「僕のラケットすごいいいよぉ〜。打ちやすいよぉ。僕プロだから〜」
ラケットはフォルティウス、フォアがオメガVpro、バックがヴェガジャパン
使ったこと無いけどこれ確か柔らかくて使いづらいのでは、、といつもの私なら敬遠するような組み合わせ。しかし何気なくバックを振ってみると意外や意外、自然に入るしコントロールしやすい。「なにこのラバー??」と衝撃を受け、気付いたらスポーツ店で手に取っていた。そう、君の名は「ヴェガジャパン」
出来ないことは何もない、自分本位の卓球にできるバランスのとれた性能は迷ったら一度使ってみるべきか。

【レビュー時使用用具】
R ティモボルスピリット
F キョウヒョウ3-50
B ヴェガジャパン アツ

【詳細レビュー】
第一印象として「打ちやすいよぉ〜」
しっかりとした球持ち、ボールを包み込むような打球感。昨今流行りの勝手に飛んだり回転がかかるような感覚は無い。日本ラバーにありがちなしっかり食い込む感覚があり、流石ヴェガジャパンと言える。
打球感としては柔らか目だがコシがある。フォアで使用していない為、バックで使用した際のレビューを述べていく。

○フラット系
ラバーに食い込み安定して入れることができる。弾いた際のスピードもまずまずで、おとなしい優等生といったところか。オートマチックな性能は無いため、その人の技量に応じてボールスピードのコントロールもしやすく、ブロックもしやすい。
垂直面でブロック、プッシュした際のボールの質としてはナックルになりやすく、相手コートで失速して取り辛いボールが出せる。受けの要素に関して言えばこのラバーは非常に強みになる。マスターズ世代のようなボールの質の変化でアドを取るような卓球をしようとした際、容易にナックルをだせるこのラバーは環境にマッチしたものと言える。若い世代のゴリゴリした卓球に対しても上から押し込んだ際の弾道が絶妙に低い為、ブロックで何気なく止めた際高いボールを送って打たれてしまう悩みを持っていて、それを用具の力で解決したい方にお勧めできる。
 
○ドライブ系
球持ちがあるもののバックドライブをした際の弾道としては低めの弧線となる。スイングスピードが遅い方がちょっと振る程度だとネットを越えるか微妙なところで、遅いスイングで前に振ってドライブするような場合はスポンジに食い込み球離れは遅くなりネットを越えづらくなる。一方で現代的なフォロースルーを横に振るようなドライブや弾き打ちをするようなタイプであればある程度スイングスピードが遅くてもネットを低い弾道のまま越えるだろう。対下への三球目や対上に対して強くスイングしにいっても低い弾道のままネットを越え、十分に点数を狙える。低い弾道のバックドライブとなるとなかなか打ち手もいないため、高弾道のラバーが増えている現代においては十分にクセのある球なのではないか。
ボールの質に関してはスピード、回転量共に最近のテンションラバーと比べると別に秀でてはいないし、低さに対応されたら球筋が綺麗な為返されやすさはある。しかし、こちらからしかけた場合はボールが素直な分素直なボールが返球されることが多く、連打が比較的容易である。また、低い弾道を生かした一発を狙えると前述したが、それはラバー性能を生かした一発ではなく、普通に一発を狙う技術があるならこのラバーでも可能だという意味である。最初に自分からボールを起こし、安定した両ハンド攻撃で相手にブロックを強要し、連打で相手を後陣に押しやり最後はフォアで決める、といったようなラリー勝負に持ち込みたい方にお勧めと言える。
ちなみに、凡庸な性能ではあるが速いボールが出せないわけではない。面を伏せて打球した際インパクトが強ければ高性能テンションのような鋭い一撃を出すことができる。ただ、高性能ラバーに慣れてしまい、ラケットの位置を常に高く、かつ面も伏せずに打球する癖がついてしまった場合は多少このラバーは扱いづらいかもしれない。
どのラバーを用いても変わらないだろうが、コンパクトかつ速いスイングスピードが無ければ鋭いバックドライブは打ちづらい。そういう意味では修行用ラバーの一つにヴェガジャパンを入れてもいいかもしれない。

○サーブ・レシーブ・その他
サーブに関しては無難にこなせるため、割愛する。
レシーブに関してはチキータ、ツッツキ、ストップ共に全般がやりやすい。勝手に飛ぶことがないため、バックスイング〜ニュートラルまでの打点を心がければ強いタッチにしても自然と入り、質の高いボールがいく。
とりわけツッツキが魅力的で、飛ばない上に球離れが遅い性質が輝く。面をボールの左から入れたり回内運動を入れるような工夫をするとブチ切れのツッツキがいく。相手のボールの回転量は関係なく、上書きツッツキはやりやすい。
このラバーの一番の売りとしてはツッツキのしやすさか。思いきり切って、起こされたのをバックプッシュとした戦術が非常にしやすい。ただし、ボールスピードはそこまで出ない為きっちり弾く感覚が無い限りはカウンターされる恐れもある。
 
【まとめ】
以上から以下のようなラバーを欲しい人にオススメする
・きもち柔らか目の打球感
・マニュアル性能で使いやすい
・打たれ辛いナックルボールを出せるし、低い弾道性能
・バックドライブで弧線は低いもののきっちりネットを越える性能
・下回転を持ち上げたときネットを越えやすい
・レシーブで安心できる性能
・できない技術はない
・連打しやすいボールが来る
レシーブがやりやすく、意図的にナックルボールを出しやすく、適度に弾むラバー、下回転も持ち上げられるといった性能を同時に持つラバーは意外と少ないのではないか。技術を豊富に持つマスターズ向けの性能ではあるが、ジュニア世代でもフォアが売りの選手で、フォアに繋げる為に使いやすいラバーを探している方、バックで癖をつけたい方にオススメしたい。

【なぜ今使用していないか】
ボールの回転、スピードの下げ幅はあるが上がり幅は少なく、気持ちいい一発は打てなくて使用中断した。勝つ為に使用する分にはこのラバーのバランスは良いが練習をしていて決して気持ちいいものでは無かった。楽しく卓球をする分にはやはりエボEL-Sとかテナジーとかの方がボールも早いし一発も出しやすいしいいだろう。試合で点数を取ることに特化した場合は小技とか打たせない技術を追求しなければならない。現在使用していない理由からしても逆説的にヴェガジャパンは優秀なラバーと言える。