ラザンターR50
















投稿者:バルサミコ
ラザンターR50

【自己紹介】
最近試合に出たり、ブログ更新で忙しかったりとなかなか試打できなかったラバーをレビューします。
ラザンター高評価です。

【概略】
ラザントとは全くの別物。ぐにゃっと感はまるでない。
その人の打法に依存して性能がガラリと変わる天邪鬼。
オートマ性能はこれまでのドイツ系よりもあるが、テナジーには到底及ばない。
ラクザ、ヴェガをより固く、より弾むように強化したようなラバー。
しかし、使い始めはじゃじゃ馬。
いずれにせよ天邪鬼。フォア向け。

【レビュー時使用用具】
R ティモボルスピリット
F ラザンターR50 UM
B ラザンターR47 UM

【詳細レビュー】
第一印象として「とぶし、とばない」
本当に飛ぶ、力が要らない。前に振ってしまえば軽くオーバーミス。その一方で前に振らなければ台の中に収まる。
この時点で私が好むマニュアル性能の高さが伺える。
よくチャックを塗った感じのラバーに似てると言われるが確かにその感はある。
ラザントが発売された当初、グルーイングしたラバーに似ているという触れ込みで売られたものだが、実際打ってみたらぶよぶよで気持ち悪い打球感で、いいラバーであるが継続使用には至らなかった。
だが、ラザンターに関しては全くそうした悪い意味での気持ち悪さはない。打球感は爽快で違和感はなく、塗ったラバーの弾み。食い込ませた時のキャンと鳴る感じは気持ちがいい。

さて、いつもならラザンターのレビューを各技術に分けてしていくところだが、正直そうしたレビューはこのラバーにはふさわしくないと考える。
このラバー打ち込めば打ち込むほどその人の打法によって見せる顔が変わってしまう「天邪鬼なラバー」であるからだ。
 
基本的に私が使ってみた全体的なイメージとして、癖がなく、何をしても軽い力でやりやすい。それでいてスピードの最大値はテナジーを除けばトップクラスであるし、球持ちも粘着に近い感覚である。粘着の打法でテンションを打つとよくある強く当たらない感じが無く、かければかかるし、弾けば弾ける。粘着からの移行に違和感の少ない稀有なラバー。回転量に関してはあまり無いといったレビューが散見されるが、かけ方次第で十分に強い回転量のボールが出せる。これに関してはぐっちぃ氏の動画を見れば明らかであろう。
細かい技術に関しても振らなければやりやすく、ただ一点ツッツキで飛びやすいのが難点なくらいか。
全体的な性能の高さは明らかであり、飛びの点でこれまでのドイツ系ラバーとは一線を画す。
弾みに関して性能を実感できる人は多くいたと思うが、回転に関してはなかなか実感しづらいものだと思う。
EL-Sのようにそもそも弾まないラバーであれば「かかりやすい」と言われれば擦るように打ち「かかる」と実感できる人が多かったことと思う。
だが、このラバーに関しては擦ればとてもかかるという人がいれば、普通すぎてかからないと感じる人もいるといるだろう。
そう考える理由として、最も大きな原因として挙げられるのは、このラバー最大の特長である非常によく飛ぶことが反作用していることである。
後ろから前のスイングでバックをミートするようにバックドライブをするタイプの人であればかかり切る前に球離れを起こしてしまい、回転量の豊富さに気付けないだろうし、フォアのループドライブにおいて前に食い込ませて振るタイプの選手は、バック同様回転量の豊富さに気付けないだろう。
昨今の水谷選手のような回転量溢れる低弾道低速ループ、みうちゃんが見せたような深いループ、ぐっちぃ氏のような全国区の選手でさえふかす超回転ループをやってこそ、このラバーの真価を理解することができる。後ろから前に振らず、シートでかけて回転で飛ばすようなループドライブができてこそ、回転量に気付くことができるラバー。
そういう意味で、このラバーを真に使いこなすことができた人こそが、ウルトラマックススポンジの良さに気付くことができるであろう。


何度も「後ろから前に振るとかからない」と表現しているが、このラバーはボールの進行方向に対し、同方向の力を加えてしまうと、球離れが非常に速くなる。スポンジで食い込んで球を持つというよりも、シートで持つ方が球持ちがいい。他のラバーと比べてもそうした性質は顕著で、シートで擦る感覚がある人でなければ回転をかけることは難しいだろう。
シートで擦る感覚がある人であれば、なるたけ前に振らないようにシートで擦りさえすれば、回転とスポンジの性能で勝手に前に飛んでくれる。
前に振らなくても前に飛んでくれるからこそ最大限の回転量がかかるギリギリのスイングを追い求めることができる。
こういう意味ではラザンターは非常に回転のかかるラバーと言えよう。

【比較すべきラバー】
所謂弾まないスピン系テンション、ぶっ飛びのスピード系テンションとは全くの別物である。
テナジーのように独立したカテゴリーとして存在すべきで、ウルトラマックス系としてカテゴライズすべき。
だからといってテナジーのような万能性能があるわけではない。ウルトラマックスはスイングを小さく、後ろから前のスイングを小さくし、楽をしていいボールを出せるといった特徴がある。
私が試打した感覚でいうならば、ラクザやヴェガをしっかりとした打球感そのままに弾ませたようなイメージである。
弾まないスピン系テンションの人が変えるよりかは、飛ぶテンション系のラバーや、ラクザ、ヴェガ等のっぺりなんでもできる系のラバーから乗り換えた方が性能の高さを実感できるであろう。

【おすすめユーザー】
一通り全ての打法を習得し、擦る際にあまり前に振らない選手。
フォームが毎回バラバラで、ボールをしっかり待てない選手はこのラバーの悪い一面を見ることが多くなるだろう。まさに天邪鬼。

ラザンター動画を見て「濱川選手が上手いから良く見えるんだろう」と私も思っていた口だが、実際に打ってみて、濱川選手のフォームやタイミングを真似してみてこのラバーの良さに気付くことができた。
小さなフォームでも強烈なボールを出せるラバーというのは、なかなかに特徴的。
使いこなせたら強いラバーというのは相応のポテンシャルを含んでいるというもの。
このラバーを購入された方は、濱川選手のような目が覚めるような一撃を目指してみてはどうだろうか。高速の一撃に近づくことができたその時、このラバーの真価を知ることとなるだろう。
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