アレス














投稿者:ぐらたす
アレス【SWORD社】レビュー
1.ざくっとレビュー
弾みを爆発的に強化した硬め粘着ラバー
相手回転の影響を受けにくく、操作性を大幅アップ
ドライブ回転量は出せるが、弾む故に強くかけきれないか。
でも、自分から先手をとるプレーは得意な印象、小技もオールラウンドにgood
最大の長所はフラット系のカウンター強打だ。

2.第一印象
シート表面はかなり綺麗な仕上がりでSWORD社らしい粘着です。強粘着というほどではなく微粘着程度かと思われます。スポンジは流行りのブルーで硬い印象で玉突きの段階で、テンションラバー並の弾み、もはや普通の粘着ラバーの弾みではない。
品質はいつも通りの良というか、SWORD社の品質は年々良くなってる感が。
パッケージ重量77g ラバー単体65g カット後45g(攻撃用ラケット:神威)
パッケージ重量80g ラバー単体68g カット後47g(攻撃用ラケット:ビスカリア)
(粘着ラバーとしては軽いと思われます。)

3.攻撃技術全般
(はじめに・・・)
アレスを使用して、まず驚く2点は |討漾,函´ 操作性
|討澆任蓮■廝劭夕臉鑁潅緇ι覆離拭璽殴奪肇屮襦爾筌屮譽ぅブルーそしてMAZEブルー48度をはるかに超えます。
∩犧鄒でもアレスが圧倒的に扱いやすい。ドライブ攻撃も地味な守備的プレーも

「じゃあ、総合的にどうなのか」について レビューしたいと思います。
(以降の表記)
ターゲットブルー(TG-B)
ブレイクブルー(B-B)
MAZEブルー(MAZE-B48)

(1)ドライブ
【スピード系ドライブ】
フラット軽打の感覚のまま、ドライブ気味にキュッと持っていくような感じですぐにドライブ感覚は掴めるくらい移行しやすい粘着ラバーだと思います。かなりのスピードが勝手にプラスされるかのような弾みがあるので、回転をかける意識だけをもって擦れば簡単にスピードドライブになります。摩擦力は高く、思い通りにコントロールできる。力を込めなくても、スイングを大きくしなくても、威力あるスピードドライブがだせる。そして、それが制御しやすい。
バルサミコさんのレビューにある「攻撃全般:素晴らしい。」の一言に共感できます。なんという扱いやすさだと。

【ループドライブ】
スピードドライブは圧倒的にgoodなのですが、ループドライブの評価は下がる感じです。ループができない訳ではありませんし、回転もかかります。がっ、打球点を下げた強回転のチップドライブは、やりにくい感じがしました。強い弾み故に仕方ないと思います。逆に考えると、打球点を下げないプレーで、上から掛けにいくような、平行打ちに近いようなドライブでは回転量は豊富だと思います。強い弾みがフェイクとなりド・ナックルドライブにすることもできますので、使い方次第でミスも期待できるか。
ループの回転量としては、私の期待どおりではなく「思っていたのと違う!」というちょっと微妙な印象です。

【個性に合わせたドライブ総合】
腕力・筋力の少ない選手にスピードドライブを打たせたいならアレスが圧倒的に良いと思いますが、回転量は期待できないと思います。
ある程度の腕力・筋力がある選手が使うならドライブに回転力がプラスされていくと思います。回転をかけるシビアな感覚を持っているなら速いラリー中に強回転を入れていくことができると思いますが。
回転に特化したドライブを使いたい選手にとっては、もしかしたらアレスは合わないかもしれません。(ループドライブ主戦・曲げるドライブ主戦の選手など)
アレスは前陣のスピード攻撃で圧倒するようなドライブ型に合うような気がします。
あと、ドライブの癖玉についてですが、アレスは癖が少ない気がします。TG-BやMAZE-B48なんかはナチュラルに癖が強いボールがあり、相手ミスを誘うことが多いのですが、アレスの球筋は素直だと思います。ただ、圧倒的にスピード系の威力がありますので、攻撃型の王道を行く選手などプレースタイルや個性に合わせた選択をお勧めしたい感じです。

(2)フラット系
粘着ラバーで、スポンジが硬く高反発なラバーなので叩くような強打はかなり威力が出ます。フラット気味ドライブもかなり良く、フラット系技術では満点です。
WRM粘着主力で断トツ。いや、最高峰だと思います。

(3)カウンター
硬い粘着なのに相手回転の影響を受けにくく、しかも、かなり弾むのでフラット強打的カウンターが得意な印象です。
相手のつなぎループは一発で仕留められるくらいの威力があります。
相手回転に対してのフラット強打は、相手の心を折るような必殺プレーになるかもしれません。
ただ、テンションラバーのような伸ばすカウンターにはなりません。(くいこまないので)

各技術の評価は次のとおり
スピードドライブ (9.5点)
ループドライブ (7.0点)
スマッシュ(9.5点)
カウンター(9.5点)

4.守備技術全般
相手回転の影響を受けづらく、守備的な小技全般技術で操作性が良く扱いやすい。
切りに行く(下回転)や曲げに行く(横回転)プレーの回転量も豊富で、自在性が高い。ツッツキなんか自分から切りに行った時はかなりの強回転で、相手回転を上書きできるような印象です。ストップも小さく止めやすく、三球目攻撃を防ぐことができます。台上回転系技術のレベルは高いと思います。
ブロックも良いのですが、球筋は素直なので・・・。

各技術の評価は次のとおり
ツッツキ(9.0点)
ストップ (8.5点)
ブロック(7.5点)


5.台上技術・サーブレシーブ全般
(1) サービス
テンションラバーなんかと比較すると確実に扱いやすく回転がかかると思います。
 粘着なので回転がかかるのは当然なのですが、弾む粘着でもこの操作性はすごいと思います。同じSWORD社のMAZE-B48は弾みが強くサーブで扱いにくさが若干あったのですが、アレスは更に弾みが強いのに扱いやすいという操作性の進化に驚きです。
  粘着なのでコスル系のサーブが得意ですが、弾みを活かしてスピードロングサーブなど目先を変えることができ自在性があります。サービス全般で穴はありません。

(2)台上
台上ドライブやチキータなどは、硬い打球感のわりに扱いやすいと思います。回転の微妙な変化はつけられますが、一気に強回転をかけるようなプレーはやりにくいと思います。逆にフリックなどのスピードで先手を取るプレーが得点につながりやすいと思います。

(3)レシーブ
レシーブも、台上技術と同様の印象です。自在性は高いと思います。
回転を「かけるような雰囲気」の弾く系の技術がいけそうな感じです。

各技術の評価は次のとおり
サービス(9.5点)
台上(8.5点)
レシーブ(8.5点)



6.お奨めラケット・どんな人に
今回、アウター特殊素材(ビスカリア)・7枚合板(和の極:煉)インナー特殊素材(神威)・の弾む3ラケットで試打しました。

アウター特殊素材の場合、前陣ドライブ攻撃型でカウンター意識の高い選手ならいけると思いますが、回転性能はあまり活かせないと思われます。
ただ、スピードに特化したプレーでのアレスという選択は有りかもしれません。

7枚合板の場合、中陣ドライブ攻撃型で強回転ドライブのラリー戦でかなりいけると思います。一般的には、合板ラケットのほうがアレスのスピード性能・回転性能の総合的な威力が出しやすいと思います。

今、インナー殊素材(神威)が一番のお気に入りで本職ラケットとして使用しています。アレスの圧倒的スピードと扱いやすさはかなり良いと思います。
攻撃はスピード重視で、回転はサービスと戦術チェンジ・反転など補助的に使う選手には合うと思います。
フォア・バック両面したいのですが「黒」しかない現状ですので、強回転系の他ラバーと組み合わせるのも良いと思います。

お奨めしたい選手としては、回転とスピード双方を求めていながら、スピードを重視したプレーをしたい前陣ドライブ攻撃型に奨めたいと感じます。スピード性能はテンションラバーに引けをとらないと思います。

7. 総評
歴史的に・・・これまで粘着ラバーのドライブ回転は、弾まないことを犠牲にすることによって摩擦時間をアップさせて強回転をかけるというイメージでした。
(腕力・体力のある選手しか使えないような)
ここ最近、粘着テンションラバーの出現で世界が変わりはじめ、アレスが新たな時代の幕を開けてくれたような印象です。

「圧倒的な弾みの強さ」と「操作性」を粘着ラバーにプラスして、テンションラバーに対抗したいとのコンセプトだと思います。
現段階で、粘着最速!で、操作性MAX!だと思います。

ただ、ドライブ回転量だけは「思っていたのと違う!」
(ループの圧倒的回転量がほしい・・・・・・って叫びたくなりました。)

評価として点数をつけるなら、
スピード重視の粘着ユーザーなら、9点以上で
回転重視の粘着ユーザーなら、7点くらい。
「あと少し!」・・・。
以上