R42








投稿者:ぬりかべ
andro社「ラザンターR42(赤,1.7mm)」レビュー
 ※ワラック中国式(※表面はリベリオン黒・OX)の裏面で使用しました。

1.ざくっとレビュー
 R50の弾みとMAXの回転量を抑え、そのぶん操作性を向上させた、初〜中級者向け回転系テンションラバー。

2.第一印象
 重量は、パッケージ込み92g→カット前60g→カット後40g(中国式の根元から1.5cmあけています)となっています。球突きをすると、軽く突いただけで大きく弾みます。ボールの食い込みがよく、スポンジ硬度35前後のラバーのような打球感でした。重さやスポンジ硬度の割には軟らかく感じます。

3.攻撃技術
 ドライブ 9点
 スマッシュ 8点
 ドライブでは、シートの引っ掛かりが良いうえにボールの食い込みも大きいため、R50よりも小さい力で回転量の多いボールが打てるように思いました。スピードやMAXの回転量はR50に若干劣るかと思いますが、扱いやすさはR42の方が上ですね。硬度のわりに弾道は弧線になりやすく、安定感は高めです。ボールのスピードやMAXの回転量に関しては、R50と比べると物足りないようにも感じました。
 スマッシュは、R50と同様に自然と前進回転がかかるので、弾道が安定しやすくコントロール性能も高めです。ドライブと同様にスピードはR50に劣りますが、小さいスウィングでも威力のあるボールを打ちやすいように思いました。ただ、自分は弾いて打つ感覚が好きなので、「ちょっと食い込みすぎるかな?」という印象を受けました(ここら辺は好みもありますが)。
 なお、この試打では弟(社会人・シェークのドライブマン)にも協力してもらいました。普段は他社の回転系テンションラバーを使っている彼も、軽くドライブを振ったときに「何これ、めっちゃかかるやん」と驚いていました。

4.守備技術
 ブロック 8.5点
 カウンター 8.5点
 ツッツキ 8点
 R50と同様に相手の上回転に鈍感であるように感じましたが、ブロックではR42は食い込みがいいぶんフラットに当てると弾みが大きくなり、コントロールが難しいように思います。しかし、ボールの上を少し擦るように打つと強めに前進回転がかかり、安定した返球ができます。初速はR50に若干劣りますが、バウンド後の伸びはR50と同様に大きく、ブロックで相手を詰まらせることも可能です。
カウンターもR50と同様に自然と前進回転がかかって安定感はかなり高め。食い込みが良いので小さい力でも威力のあるカウンターが出せます。ボールの後ろをとらえると食い込みすぎて落ちてしまうこともありましたが、これは厚さの調節で十分に対応できる範囲かと思います。
 ツッツキでは「軟らかいから、食い込みすぎて弾みすぎるんかなぁ」と思ったのですが、攻撃時の印象とは異なり、不思議とあまり弾みません。R50と比べると、下回転だけでなく横回転に対しても鈍感であるように感じました。R50と比べて回転量は落ちるように感じましたが、安定感とコントロールは抜群です。短く抑えることもでき、前後の揺さぶりもやりやすいですね。

5.台上技術・サーブ・レシーブ全般
 サーブ 8点
 レシーブ 8.5点
 台上技術点 8.5点
 サーブでは、R50と同様にシートの引っ掛かりがよく、回転量のあるサーブは出しやすいと感じました。食い込みの良さがあるぶんロングサーブが出しやすく、高速振り子サーブのようなサーブはかなり好感触でした。ただし、ドライブと同様にMAXの回転量はR50より少なく、切れたショートサーブはR50と比べて出しにくいように思います。
 レシーブでは、「引っ掛かりがいい」の影響がからか、R50と同様に角度を合わせるレシーブでは相手の回転の影響を強く受け、コントロールが難しいと感じました。その代わりに、上回転による回転の上書きが抜群にやりやすく、横下回転と横上回転程度の違いならほとんど無視して返すことができました。フリックや台上ドライブの安定感は今までに使用したラバーの中でもかなり上位に入ります。
 台上技術では、先述した通りフリックや台上ドライブの安定感は抜群。MAXの回転量やスピードはR50ほどではありませんが、安定してまずまずのスピードと回転量のある攻撃が出せるので、台上攻撃で先手を取ってチャンスボールを強打、というタイプには向いているように思います。ストップも切れは「まずまず」という程度ですが短く抑えることができ、フリックと混ぜるとかなりの武器になりそうです。

6.お勧め構成
 小さい力でも威力のあるボールを打ちやすいので、フォア面よりはバック面向きかもしれません。
試打した感じでは、この回転のかけやすさと安定感の高さは、弾むラケットに貼ってもさほど変わらないように思いました。特殊素材系やハードウッド系と組み合わせれば、R42の扱いやすさを保ちつつ、スピードを補うことができて、たいへんバランスの良い組み合わせになるかと思います。

7.どんな人にお勧めか
 R50は中〜上級者向けでしたが、小さい力でもスピードや回転のあるボールが打ちやすいので、卓球を始めて半年〜1年程度の初心者でも十分に使えるのではないかと思います。以前私は、プラクソン350を「2枚目向きラバー」と評しましたが、プラクソンの扱いやすさに回転性能を加えたような感じなので、「3〜4枚目向きラバー」と言っていいかと思います。そのぶん、上級者やハードヒッターのフォア面にはちょっと物足りないかもしれませんね。バック面であれば、初級者から上級者までプレーヤーを選ばないように思います。
 粒ペンが使う場合、私のようにサーブの切れを重視するタイプであればショートサーブの切れに物足りなさを感じるかもしれませんが、裏面打法は抜群にやりやすく、腕力に自信がなくてもドライブが打ちやすいので、裏面打法や反転攻撃を多用するタイプにはかなり向いているように思います。

8.総合評価
 小さい力でも威力を出しやすく、回転もかけやすいため、プラクソン350の扱いやすさに回転性能を加えたようなラバーであると思いました。
ドライブマンが使う場合、初〜中級者のフォア面なら8.5点、バック面で使うには初級者から上級者まで8.5〜9点といったところでしょうか。粒ペンが使う場合、サーブの切れを重視するタイプなら8点前後ですが、裏面打法や反転攻撃を多用するタイプであれば8.5点をつけて良いラバーだと思います。