ロゼナ












投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約10年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。
[レビューする商品名]
  バタフライ ロゼナ
[使用環境]
  ・使用ラバー
  ロゼナ トクアツ 赤

  ・使用ラケット
  柳承敏G-MAX
  吉田海偉
  ワラック-CH
  ガレイディアリボルバーR
  幻守-中国式
  ブロックマン
  和の極-蒼-ST
  SK7-ST
  ティモボルALC-ST
  ワルドナーセンゾーカーボン-ST
  松下浩二-ST
  インナーシールド-ST

[はじめに]
  ロゼナはバタフライから発売されているハイテンション裏ソフトラバーです。
  久しぶりにバタフライから裏ソフトラバーの新作がリリースされるとのことで、発売前から話題沸騰、予約殺到、発売後は品切続出、入手困難と発売前後の話題性はさすがバタフライと言わんばかりです。

  テナジー05の発売当初はブライスシリーズの信頼性が抜群で、馴染みのない赤く気泡の大きいスポンジ(スプリングスポンジ)、ノングルーへの抵抗感、そしてラバーのレビューなどがまだ定着していない当時のネット環境での情報の少なさなど、様々な理由からテナジーを手に取るユーザーはあまり多くはありませんでした。
  しかし北京オリンピックや様々な大会でトップ選手達(私個人としては特に松平健太選手)がテナジーを使用して結果を出していくと人気が爆発し今の確固たる地位を築くきっかけとなりました。

  ここ10年でのスプリングスポンジの信頼性の向上、ノングルーに対する捉え方、加えてプラボールへの対処など卓球環境の変化もあって、テナジーと比較するとロゼナの発売前後の話題性はとても大きいものとなりました。

  硬度35度でバタフライの中では中間硬度に位置するロゼ色のスプリングスポンジ、透明感があり引っかかりの強いトップシートなど、ロゼナから漂うテナジー感で期待に胸が膨らみます。
  加えて税抜定価5000円というブライスと同じプライス(激寒)は昨今の高価格化する卓球用具市場を破壊しお財布事情の救世主となってくれるであろう期待と、「正直バタフライラバーでこの値段って大丈夫?」という不安が入り混じり、何とも言えない感情が湧きます。
  5000円あればスレイバー2枚にお釣りでサイドテープが買えた頃に卓球を始めた自分が、ロゼナ1枚5000円という価格に「お手頃!」という期待と「安いけど大丈夫?」という不安を覚えていることに高価格化への慣れという恐ろしさを感じてしまいました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・ドライブ
  トップシートの引っかかりはさすがバタフライと言わんばかりでググッとボールが食い込んで強いグリップ力でボールを掴んで回転がかかります。
  テナジー05と80のドライブの回転の最大値には確かに及ばないものの、打ち合いでのドライブの回転力は近年リリースされているラバーの中でも間違いなくトップクラスで、バタフライが5000円でここまでのグリップ力の高さを誇るラバーを発売したことは市場に大きな影響を与えると思います。
  各社売れ筋のフラッグシップの裏ソフトラバー(例バタフライ=テナジー、ニッタク=ファスターク、アンドロ=ラザンター)の回転性能はどのラバーもハイレベルでメーカー間の格差も年々小さくなっています。
  しかしロゼナのような廉価版ラバーにもフラッグシップと遜色のないレベルの回転性能を備える辺りにバタフライの手を抜かない本気を伺わせます。
  しかし回転性能に相反して気になるのはドライブでのスピード性能です。
  回転性能は高いもののスピード性能はそこそこといった具合でやはりジュニアや初〜中級者、コントロール性能重視プレーヤーを想定したラバーだと思いました。
  ペンの裏面ドライブやバックハンドドライブは回転がかけやすいものの弾み不足がフォアドライブよりも顕著で粘着ラバーでのドライブのような弾道で、テンションラバーでのバックドライブとしては正直イマイチな印象でした。
  ロゼナはフォアでの使用が適しているラバーだと思いました。

  ・スマッシュ
  インパクトの瞬間のボールの食いこみが良く、掴む感覚があります。
  パチン!と弾いたボールの速度はかなりのもので中級者〜上級者が試合でスマッシュを打った場合でも得点力は十分です。
  しかしスマッシュ以外のプレーとの弾みの差が大きくスマッシュだけが極端に弾むように感じます。
  やはりプレー全体の弾みの強さをトータルして試合での使用を考えたいと思いました。
  好印象だったのは片面にラバーを貼ったペンホルダーでのバックハンドスマッシュです。
  軽めで操作性が良くバックスイングからフォロースルーまでの振り抜きが抜群でバンバン打ち込めます。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  当てるだけのブロックはテンションラバーとは思えないほどよく止まります。
  相手に打たせてブロックでコースを振って、相手が体勢を崩したところで反撃する展開がピッタリな印象を受けました。
  以外にも反転式や守備用ラケットでバック面に粒高を貼ったラケットとの組み合わせが操作性も良く守備的な面では好印象でした。

  ・ツッツキ、ストップ
  前後の調整もやりやすく下回転がかけやすいのでツッツキは好印象です。
  ストップは良く止まるもののネットに引っ掛けやすいので上手く相手のコートに落とすには微妙な調整が必要です。

  ・カット
  ツッツキ同様に下回転がよくかかるのでボールを上手く切ることができます。
  ブチ切れカットも引っかかりの強さで強烈な回転がかかり弾道も安定しているので何本も何本も粘って返球することができます。
  逆に大きく下がってからの攻撃に転じたドライブや強打は難しく、打ったところで得点には繋がりにくいといった印象を受けました。
  カットを練習している初心者のカットマンや弾みがほどほどで強い回転がかかるカット用ラバーを探している粘り重視のカットマンの方にもおすすめです。
  攻撃+カットのコンビネーションプレーをする攻撃重視のカットマンには下がった位置からの反撃が難しいので特殊素材ラケットなどで弾みを補う必要があると思いました。

  ・ロビング
  やはり弾み不足が災いして返球が難しいです。
  相手コートに届かせることが難しく届いても浮いてしまい反撃に繋がりにくいです。
  大きく下げられた場合は攻撃用ラケットでも良いのでカットでの返球の方がロビングよりも反撃に繋げやすいと思いました。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・台上技術(プッシュ、フリック、チキータ)
  チキータはグイッと回転がかけやすく弾道も安定していてそれだけで得点することも可能です。
  フリックもやや回転をかけるようにスイングすることで相手の反撃を免れる可能性がぐっと上がります。
  やはり回転系の技術はロゼナの得意なプレーだと思いました。
  プッシュはスイングを速くしてパチッと弾き気味に打球すると威力も増して好印象ですが、ポコンと遅いスイングで打球すると相手の強打の餌食になります。

  ・サーブ
  下回転サーブなどのスピン系ショートサーブは個人的にやりやすくて新入生が回転をかける感覚をマスターするサーブ練習には持ってこいだと思います。
  しかしロング系サーブでは弾みが遅いので相手のドライブレシーブを喰らってしまうのでコースを突くか速度を上げることが重要です。

  ・レシーブ
  チキータやツッツキなど回転系の台上レシーブは強い回転がかかりそれだけで得点することも可能です。
  しかし相手ロングサーブに対するレシーブは少しコントロールが難しく相手のチャンスボールになってしまいやすいです。

[おすすめな方]
  テナジーを使ってみたいがまだ自信がなく、テナジーに繋げるラバーを探している方、中級者でテンションラバーに初挑戦する方、コントロール性能と回転性能が高く弾みはほどほどのラバーを好む上級者の方におすすめです。
  また意外な組み合わせでブロック重視でコースを狙って相手を崩すブロックマンの方、粘り重視のカットマンでテンションラバーに初挑戦する方にもおすすめだと思いました。

[まとめ]
  各社のフラッグシップラバーの中でもテナジーは諸々の事情から頭1つ抜けた価格設定になったのは記憶に新しく、後の市場にどのように影響を与えるかに注目が集まりましたが、私個人の見解としましては売れ行きが落ち込み、他メーカーへ人が流れるバタフライ離れが進んだように感じました。
  その恩恵を受けて他メーカーのラバーのレベルもかなり向上して数年前に比べてテナジーにこだわる必要がそこまでなくなったように感じました。
  他メーカーのフラッグシップラバーの性能向上と、ユーザー離れに対するバタフライの次の一手が高性能の廉価版ラバー「ロゼナ」のリリースでした。
  廉価版ラバーでもここまでハイレベルなラバーを発売できることはさすがバタフライで、これからは廉価版ラバーの開発競争の時代が来ると思います。
  フラッグシップラバーの先陣を切ったのがバタフライだったなら廉価版ラバーの先陣を切るのとやはりバタフライで他メーカーがそこに続くことができるか注目がです。