小島渡ペン粒予測スピード編


















投稿者:ぬりかべ
WRM社DVD「卓球3S理論 ツブ予測スピード編」レビュー

1.ざくっとレビュー
 今持っている技術を向上させる、今持っている技術で試合に勝ちやすくなるヒントがたくさん詰まった、指導者にも選手にもお勧めできる粒ペン向けDVDの決定版。

2.内容
Disk1
,呂犬瓩
▲撻麥海箸
Fれる・変化・攻撃
ぞ島コーチの戦術(コース)
ゾ島コーチの戦術(打球点)
小島コーチの戦術(回転)
Ь島コーチの戦術(まとめ)
Disk2
,呂犬瓩
▲丱奪ブロック
フォアブロック
ぅ丱奪ブチ切り
ゥ丱奪プッシュ
Ε侫アブチ切り
Д侫アミート打ち
┘淵奪ルへの対応方法
逆モーションプッシュ
おわりに
 Disk全編で言えることですが、重要なところでは大きめの字で字幕が入っているため、たいへん理解しやすく、メモも取りやすいようになっています。
Disk1では、↓では技術の優先順位、ぁ銑Δ任蓮屮魁璽后廖崑乃綸澄廖峅鹽勝廚亡悗靴椴街發とるべき戦術が説明されています。各項目について小島さんや下川さんが解説したり、板金さんの「〜ができないときはどうしたらいいか」「〜するためにはどうしたらいいか」という質問に小島さんが答えたり、という流れで進んでいきます。Disk1の中で「これは特に重要だな」と思えたのがい鉢Αい任蓮屬匹里茲Δ淵織ぅ廚砲呂匹鵑淵魁璽梗茲蠅有効か」「前後の揺さぶりはどのようにすればいいか」などが説明されており、特に「前後」に関しては、「多くの選手がここで勘違いしたり、悩んだりしているのでは」と思います。Δ任蓮多くの粒ペンが気になる「どのサーブからどのような展開に持っていくか」ということが解説されています。基本的には多くの粒ペンが同じサーブを使っていると思うのですが、ここが上級者と初〜中級者の考えの違いが最もあらわれているように思います。
Disk2では、すべての打法について小島さんの解説と実際の打法、そして板金さんの練習の様子がおさめられています(板金さんが左利きということもあり、左右を反転させた画像もおさめられています)。
◆銑のどの打法に関しても、小島さんによって「どのようにスウィングするか」「どの打点で」「ボールのどの部分をとらえるか」がわかりやすい言葉で解説されており、各技術の多くが単体ではなく、ほかの技術との組み合わせで紹介されています。そのため、(詳しいことは後述しますが)どの技術とどの技術を組み合わせるとよいのか、どの技術はどのような点に気を付けて打てばよいのか、ということがよくわかるようになっています。

3.選手の様子
 DVDを、3人の粒ペン(2年生)の選手に新人戦の市大会とブロック大会(県を4つに分けて行うもの)の間に見せたところ、いくつかの変化が見られました。
 まずは技術面の変化。うちの選手は、練習や試合でミスをした時にその場で素振りを行って自分のスウィングをチェックする習慣があるのですが、その際に打点を意識しながら振ったり、自分の左手をボールに見立てて当て方を確認したり、という姿が多くみられるようになりました。今までも角度や振りの大きさを意識して素振りを行うことは多かったのですが、そこに「打点」「とらえ方」の要素が加わったことで、ミスの修正が格段に早くなったように思います。これは、小島さんが明確な言葉でシンプルに解説されているので、中学生であっても簡単にセルフチェックできるのだと思います。
 次に戦術面の変化。今までは「ブロックからプッシュ」「プッシュからスマッシュ」のように打法が切り替わる展開でのミスが多かったのですが、DVDを見た後は「切ったブロックのあとにはツッツキが来る可能性が高い」「プッシュが深く入ると浮き球が返ってきやすい」と、自分がどんなボールを打ったら相手からどんなボールが返ってきやすいか、ということを予測しながらプレーしているため、打法が切り替わったときのミスが大幅に減りました。今まで「どの技術で点を取るか」ということに目が向きがちだったのが「どの技術を組み合わせてどんな展開にするのか」と、技術を単体でとらえるのでなく、技術の組み合わせで戦術を考えるようになり始めています。
 特に大きな変化があったのが、女子の選手の一人(彼女は以前下川さんのブログでも紹介していただいた、昨年12月まで大会で1勝もできなかった選手です)。今回のブロック大会では「ブロックからのプッシュ」「プッシュからのスマッシュ」を駆使して、ブロック大会でベスト16に入りました。特に今まではスマッシュのミスが多かったのですが、本人曰く「プッシュの後にスマッシュの準備をすれば大丈夫」とのことで、その試合以外もスマッシュを多く決めていました。今までスマッシュが単体の技術であったのに対し、戦術の中に組み込まれたことでミスが減ったのではないかと思います。

4.指導者の視点から
 粒高技術だけでなく、戦術が丁寧に説明されているので「なぜこの技術が必要なのか」「この技術があることでどんな展開ができるのか」「この技術を生かすにはどんな補助技術が必要なのか」ということがよくわかります。そのため、技術の指導だけでなく、点を取るまでの一連の流れを説明しやすくなります。
 技術面に関しては、内容のところでも触れていますが、板金さんの練習の様子がおさめられていることも指導者側のメリットとして大きいですね。もし小島さんの打法しかおさめれらていなければ「こんな打ち方ができたらいいんだけど、どうすればいいんだろう?」となりかねませんが、板金さんが小島さんの指導を受けて打法が良くなっている様子を視ることで「この点に関して、こんなアドバイスをすればいいんだな」ということがよくわかります(ただし、板金さんは一般の粒高プレーヤーよりレベルはかなり高いです)。また、小島さんの説明が明確かつシンプルなので、言葉によるアドバイスがかなりやりやすくなります。

5.総評
 ここまでていねいに卓球技術が紹介され、技術だけでなく戦術まで解説されているDVDはほかにないのではないかと思います。内容は、粒高歴の長い自分でも「なるほど!」とうなるものも多く、それでいて中学生でも十分に理解できるものなので、粒ペンの選手、指導者どちらにもお勧めできます。9〜9.5点をつけてよいのではないかと思います。
 自分はよく他校の顧問から粒高の選手の指導を頼まれますが、おそらく「粒高の指導方法がわからない」という方が多いのだと思います。そのため、中学生では「レベルの高い」と言われる選手でも「ブロックがうまい」「プッシュがうまい」ぐらいで、良くても「スマッシュがうまい」という程度であることが多く、高校で伸び悩む選手も少なくありません。そんな選手や「粒高の指導がわからない」という選手にはぜひ視ていただきたいですね。