キョウヒョウ3ターボオレンジ











投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  卓球歴20年以上。戦型:シェイクドライブ型。
  学生時代の成績は中、高と県大会出場。
  現在メインは
  ・フォルティウスFT ver. D ストレート(ST) (Mizuno製)

  フォア(F):省チーム用キョウヒョウ(省狂)NEO3ブルースポンジ(省狂NEO3ブルスポ)、2.15 mm、40°、黒 (紅双喜(DHS)製)

  バック(B):テナジー05 FX、特厚、赤 (Butterfly製)
[レビューする商品名]
  キョウヒョウPro3ターボオレンジ、黒、特厚 (以下Pro3ターオレ)
[使用環境]
  ・ラケット
  フォルティウスFT ver. D ST F面
  ・比較ラバー
  1) キョウヒョウNEO3(八角形DHS製)、2.2 mm、40° (以下NEO3)
  2) アポロ5 40°、黒
[はじめに]
  1. 紹介
  ・2017年発売の新しいNittaku製キョウヒョウ。「最速のハリケーン、襲来。」のフレーズとともに伊藤美誠選手がF面に使用していることで脚光を浴びたラバーだと思います。粘着力の強いキョウヒョウPro3のシートに、アクティブチャージ(AC)技術を搭載した日本製スポンジ=ターボオレンジを組み合わせ、シリーズ最速の「キョウヒョウ」という謳い文句で販売されています。ぐっちぃ氏は試してみて残念ながら本職用具にはならなかったようですが、それでもWRMで取り扱いされることとなりました。Nittaku製品としてファスタークG-1とともに販売されています。
  2018年1月の全日本で三冠に輝いた伊藤美誠選手の選んだギアですので、性能は折り紙つきだと思いますが、駄文にお付き合いお願いします。

  2. まとめ
  (1)Proの粘着による超回転、キョウヒョウという癖球、
  (2)食い込みによる球持ちで扱いやすい、
  (3)黒・赤ラバーあり、
  とNittaku提案のプラボール対応キョウヒョウ、を感じさせるラバーでした。
  弾み+上弧線はNEO3よりも上ですのでNEO3よりも扱いやすかったです。またキョウヒョウの名前を冠しているだけあって、NEO3ほど出やすくはないですがキョウヒョウらしい癖球も健在です。そして何より黒・赤どちらもあるのでBにも使うことができます。

  3. 粘着力
  Nittaku製キョウヒョウPro3と同じ強粘着シートで、DHS製NE03の微粘着シートよりも回転はかかりやすく弱いタッチでも容易に回転がかかりました。しなりやすい薄いラケットならかなり強烈な回転が出せると思います。アポロ5と比較するとスピードや弾みは、アポロ5に軍配です。
  またアポロ5と比較して、相手のコートに着いてからの癖球に違いを感じました。Pro3ターオレは沈んだりまっすぐ伸びる癖球が多いイメージですが、アポロ5はバウンド直後の上への伸び方に癖が出る印象です。粘着らしさはどちらも兼ね備えてますがPro3ターオレはまさにキョウヒョウ系の癖球だと感じました。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ○ドライブ
  ・回転量
  Pro3ターオレ ≧ アポロ5 > NEO3
  回転量の差をつけるのは本当に難しいです。粘着力と粘着らしいドライブ、粘着らしい回転量と考え、Pro3ターオレを一番としました。NEO3のみ、回転のかけにくさがあるので、最下位としました。Maxの回転量はどのラバーも素晴らしいです。
  ・初速
  Pro3ターオレ ≧ アポロ5 > NEO3
  球離れの速さからPro3ターオレを1番としました。
  ・二速のスピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  相手の台に着いてから跳ね上がるような癖球が出るアポロ5に軍配です。
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  今回のラバーの中でスピードドライブをして一番威力が出るラバーはアポロ5です。
  ・打ちやすさ
  Pro3ターオレ ≧ アポロ5 > NEO3
  アポロ5は素晴らしいラバーなのですが、少々重く癖のある打球感と弾み方をするのでPro3ターオレを1番としました。NEO3と比較してもPro3ターオレは扱いやすさが高く、省狂NEO3ブルスポに近かったです。
  ・ループドライブ
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  ループドライブでボールが沈み込むような癖球が出るのはPro3ターオレで、思わず返球者はボールの上を空振りしそうになります。
  ・横回転系ドライブ (カーブドライブ、シュートドライブ)
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  横へ曲げることを思うとアポロ5が上だと感じました。Pro3ターオレは球が浅く入りやすかったので、その部分を利用すれば十分に強力な球が打てます。

  ○スマッシュ/角度打ち
  ・スピード
  Pro3ターオレ > NEO3 > アポロ5
  アポロ5はブラックスポンジのために食い込みがあってフラットに打とうとするとスポンジに食い込む分、やや初速が遅れる感じがあります。テンションと比較すると遅いもののPro3ターオレはフラットに打てば結構速い球が出ました。
  ・打ちやすさ
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  NEO3はかなり難しいと感じました。やはり粘着系ラバーは少し角度がずれるだけで回転をかけてしまい、コントロールが難しくなりま。アポロ5はスポンジ含めたラバー全体で掴む感じがありますので、制御のしやすさがありました。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ○ブロック
  ・打ちやすさ
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  Pro3ターオレはNEO3より弾みますが、例えば速球のナックル系が来た時に落としやすいと感じました。アポロ5はナックルに対してもフラット系の当て方で返球できましたので、打ちやすさはアポロ5の方が良かったです。
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ ≧ NEO3
  スピードはこの中ではアポロ5が速いです。ただし、この3枚でそこまで大きな差は感じませんでした。球の起動が直線的になるのはPro3ターオレで、返球の球の浮来にくさはキョウヒョウ系の方がありました。

  ○カウンタードライブ
  ・回転量
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ ≧ NEO3

  ○ツッツキ
  ・回転量
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  弾みが弱い分Pro3ターオレは回転がしっかりかかります。
  ・浮きにくさ
  NEO3 > Pro3ターオレ > アポロ5
  キョウヒョウ系は台上に強いですね。浮きません。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ○サーブ
  ・回転量
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  ・浮きにくさ
  NEO3 > Pro3ターオレ > アポロ5

  ○レシーブ
  ・回転量
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  ・浮きにくさ
  NEO3 > Pro3ターオレ > アポロ5
  ・打ちやすさ
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3

  ○台上技術
  ・回転量
  Pro3ターオレ > アポロ5 > NEO3
  ・スピード
  アポロ5 > Pro3ターオレ > NEO3
  ・浮きにくさ
  NEO3 > Pro3ターオレ > アポロ5
  ・打ちやすさ
  NEO3 > Pro3ターオレ > アポロ5
[おすすめな方]
  ・キョウヒョウを本職ラバーで使用していてもっと弾みや扱いやすさが欲しい人に使って欲しいです。
  ・また、粘着テンションからさらに粘着よりのラバーを使用したいという方にもオススメです。本格粘着ラバーである省狂NEO3ブルスポは高価で入手もしづらいですが、Pro3ターオレはNEO3よりも省狂NEO3ブルスポよりのラバーです。粘着テンションからのさらなる粘着へのステップアップに持ってこいだと思いました。気になる方は是非使用してみてください。
[まとめ]
  (1)Proシート強粘着の超回転、キョウヒョウという癖球、
  (2)食い込みによる扱いやすさ、
  (3)黒・赤ラバーあり、
  省狂NEO3ブルスポの廉価版、と感じなくもない高い性能でした。コストパフォーマンスまで含めればPro3ターオレはかなり良いラバーです。伊藤美誠選手が使用するのもわかる気がしました。やや弾く技術が難しくインパクトはテンション系のラバーよりも強めで打つのがコツだと思います。伊藤美誠選手の美誠パンチはさすが世界で戦う選手の卓越したセンスによるものだと思います。自分には打てないと感じました。
  もっと粘着としてトンがったラバーはアポロ5だと思います。しかしアポロ5はラバー重量が重く、テンションによる弾み方をするので、扱いやすさまで考慮するとPro3ターオレは万人受けするバランスのとれたラバーです。国内ラバーの中でプラボールにおける粘着の標準と言えると思います。粘着を今まで使ったことのない小・中学生やレディース選手も是非使用を検討してみてはどうでしょうか。