木星ブルー














投稿者:ぬりかべ
銀河社「木星ブルースポンジ(黒,MAX)」レビュー
 ※Butterfly社コルベルCOのF面(B面はアタック8)で使用しました。

1.ざくっとレビュー
 「かけやすさ」「スピードの出しやすさ」「扱いやすさ」そして『コストパフォーマンス』を高い次元で備えた、万能型の粘着性テンション。

2.第一印象
 アポロ5と同様に、金色のパッケージに入っています。パッケージ表面には「藍国木」の3文字が。「ブルースポンジ・国家隊仕様・木星」ということでしょうか?期待が膨らみます。
重量は、パッケージ込み90g→カット前76g(スポンジ側のシートをはがした状態で)→カット後56g。アポロ5より少し重めですね。スポンジのシートをはがすと、ラバーがシート側にかなり反ります。強めにテンションがかかっている感じですね。弾みに期待が持てます。なお、スポンジには「国 H39」と記されています。
 球突きをすると若干の食い込みを感じます。アポロ5より軟らかく、使いやすいように感じます。弾みは一般的な粘着テンションと比べて同程度かやや弾むぐらいでしょうか。

3.攻撃技術
 ドライブ 9点
 スマッシュ 7.5点(※守備選手の腕力では)
 カウンター 9.5点
 攻撃技術全般でいえることですが、アポロ5ほどの硬さは感じず、ボールが食い込みやすくなっています。食い込ませやすいぶん、スピードを出しやすく回転もかけやすいと感じました。また、ボールが落ちにくいためカーブドライブも打ちやすく、ボールを左右に曲げることが抜群にやりやすいと感じました。軟らかいぶんMAXの回転量はアポロ5より少ないのですが、安定して一定の回転量のあるボールを打つなら木星プロブルースポンジ(以下 木星ブルスポ と表記)の方が上かと思います。スピードに関しては、出しやすさもMAXの速さも木星ブルスポの方が上ですね。「沈む」「曲がる」といった弾道の変化はアポロ5の方が大きいと感じました。
 スマッシュでは、フラットに弾くとドライブの印象からするとあまり弾みません。球質がナックルになるので取りにくさはあるのですが。前進回転をかけながら擦り打ちするとスピードも安定感もある球が出るので、スマッシュは擦り打ちがおすすめです。…と書いた翌日に本職の攻撃選手(社会人)に打ってもらったところ、とんでもないスピードボールが出ました。フラットに打ってもスピードが出るが、そのためにはある程度腕力が必要ということでしょうか…。
 カウンターは、ドライブと同様にアポロ5より食い込みがいいぶん自然と前進回転が多めにかかります。回転量自体は若干アポロ5に劣りますが、テンションラバー並みの打ちやすさとスピード&粘着性テンションらしい回転量を備えており、安定感と威力が高いレベルで両立しています。

4.守備技術
 ブロック 8.5点
 ツッツキ 8.5点
 ブロックでは、弾みが良いのでオーバーミスが出やすいかと思いきや、思いのほか発射角が低く、自然と前進回転がかかって安定して入ります。ボールの食い込みが良いぶん上回転や横回転はかけやすく、伸びるブロックや曲がるブロックなど弾道の変化はつけやすいように思います。ナックル性ブロックやカット性ブロックは難しいのですが、テンション系ラバーのようなカウンター気味のスピードのあるブロックができるので、球質の変化でミスを誘うよりも、左右に振り回すプレーに合いますね。
 ツッツキは、攻撃技術の印象ほどには弾まず、切れ・コントロールともに良好です。回転量自体はアポロ5の方があるかと思いますが、ブロックと同様に弾道が低く、相手に上から叩かれにくいボールが送れます。スピードのある低いツッツキで相手を詰まらせてチャンスボールをつくったり、持ち上げてきたところをカウンターしたりと、攻撃の補助技術としてのレベルが高いと思います。

5.台上技術・サーブ・レシーブ全般
 サーブ 9点
 レシーブ 8.5点
 台上技術 8.5点
サーブでは、食い込みの良さがあるので「高速振り子サーブ」「高速ロケットサーブ」「高速巻き込みサーブ」のようなロングサーブ系の威力が出しやすいと感じました。特に横下や横上系はスピード・回転量ともに素晴らしいですね(回転量自体は、アポロ5には若干劣るように感じます)。弾みの良いわりには、下回転サーブを短く抑えやすく、回転量も良好。「速さ」「回転量」「コントロール」と、サーブ全般に関しては穴がないように思います。
 レシーブでは、他の粘着性テンションと同様に「弾み+引っ掛かり」の影響で、やはり角度を合わせるレシーブでは回転の影響を受けやすいように感じました。そのかわりに回転を上書きするレシーブはやりやすく、ツッツいても上回転をかけても安定して入ります。
台上技術では、回転をかけやすいためにフリックや台上ドライブが安定して入ります。アポロ5よりも小さい力で食い込ませられるぶん、スピードのある台上攻撃ができました。なお、試しにペン持ちで裏面チキータ(私のは「もどき」レベルですが…)を打ってみましたが、食い込ませやすさがうまく作用し、スピード・安定感ともに良好でした。

6.お勧め構成
 ラバーの硬さをそれほど感じないので、ハードウッド系の木材ラケットや特殊素材系など、硬めのラケットと合わせても扱いやすいかと思います。
 腕力に自信のない選手でも使いこなせるラバーではありますが、ラバー自体がなかなか重いので、裏裏の選手であればバックにはプラクソンのような軽めのラバーを貼ると良いでしょう。
 粒高や表ソフトと組み合わせると、重さの問題がクリアできるうえに球質の変化も大きくなり、たいへん良い組み合わせかと思います。

7.どんな人にお勧めか
 基本的に粘着性テンションユーザーにはお勧めできますが、アポロ5のようにカチカチの粘着ラバーを使っている人にはちょっと物足りないかもしれません。アポロ5を使いたいが、硬さがちょっと…という人にはジャストフィットするかと思います。カウンターのレベルがたいへん高いので、カウンター使いにもかなりお勧めです。
 先述したように、球質の違いを出せ、かつ重さの問題がクリアできるので、シェークの異質型の選手にはかなりお勧めできます。
 私や、自分のチームの女子選手(市ベスト4クラス)が使ってもスピードや回転のあるボールが打てるので、アポロ5のほどには使う選手を選ばないように思います。

8.総合評価
 粘着性テンションを使用している人であれば、8.5〜9点をつけて良いラバーだと思います。カウンター性能がたいへん高いので、カウンター主体の選手であれば9点以上はつけて良いでしょう。先述したように、シェーク異質型の選手にもかなりフィットし、9〜9.5点つけて良いかと思います。
重さと厚さの関係からペン粒が使うには難しい部分もありますが、このラバーであれば腕力がさほどなくても裏面打法や反転攻撃がやり易いので、裏面や反転で裏ソフトを積極的に使う選手であれば8点前後をつけて良いかと思います。

9.その他
 アポロ5はとがった性能を持っていましたが、木星ブルスポは扱いやすさとバランスが秀逸で、「優等生」といった感じですね。
 また、シートがきれいな状態がずっと続いており、耐久性も◎です。コストパフォーマンスがたいへん高い、実にいいラバーですね。