王道04


















投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。レビューの方法を今までのように1つの用具を詳しく解説して行くか、他の用具との不等号系の比較中心で簡潔に書くか悩んでおります。皆さんの意見もお聞きできたらいいのですが…。

[レビューする商品名]
  WRM 王道04(ST)

[使用環境]
  使用ラバー
  エボ系、ラザント系など多数のスピン系テンション
  メイスブルー、ブレイク省
  王道04は自分の周りでそこそこ人気なので、色々なラバーで試打できました。

[はじめに]
  WRMのロングセラー商品であり、安定した人気を誇る王道04。ブレードをコンパクト化することによる操作性の良さや、ラバー相性を問わない扱いやすい板厚6.0mmインナーカーボンの合板構成が売りのラケットです。
  実際に振ってみると、体感重量の軽さがよく分かります。またグリップは質感がよく吸収性に優れていて滑りやすいですが手汗がつきにくいですね。若干細めに作られていることもあり、全体的に中高生・レディース層にうれしいコンセプトだと感じられます。
  ブレードは表面が着色されていて、球突きすると高い音が出ます。硬さとしてはインナーフォース系等より若干硬めと思われます。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0 基礎打ち
  インナーカーボンの割にはカーボンラケらしい音がしますね。手にも響きます。球離れは良さげで、インナーでは平均より少し早いタイプと思います。

  1 ドライブ 8.0点
  球持ちはそこまで良くありませんが、軽打から安定した少し低めの弧線を描き、回転の掛かった感触を得られます。特に擦り打ちの際に硬めの上板がボールを掴み、回転量は良好です。体感重量が軽く硬いラバーを貼っても振り抜けるため、普段よりMAX回転量が上がるイメージが持てます。しかしブレードが小さいということは、その分しなりを犠牲にするため、普段から硬め木材ラケでしならせて回転量に満足している人にとっては物足りないものになるかもしれません。
  また、弾み・スピードは他のインナーに劣り、ブレードの分スイートスポットも狭いので、前陣で使いこなす必要があります。

  2 カウンター 9.0点
  弾みがそこそこ、球離れも良さげ、しっかり擦れるという点から、擦った際のカウンターの質と精度はかなり高いです。スイートスポットの狭さは気になりますが、擦り打ちができればすぐに得点源になります。

  3 スマッシュ・フラット系 9.0点
  コンパクトブレードはこの項目でかなり力を発揮しますね。切り替えしが速く、強インパクトにも答えてくれる程々の剛性感があり、自在性のあるミート打ちができます。また低め弧線で安定して入るので威力との両立ができています。ただこれも飛距離が微妙なため前陣までだと思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1 ブロック 7.5点
  スイートスポットが他より狭い点から、ブロック時は芯を外れると弾みが弱くなり、コントロールが難しくなります。芯を捉えればラケットの剛性感が生き低弧線で安定し、切り替えしの速さで相手を振り回せるでしょう。

  2 ツッツキ 8.5点
  擦りやすくまたラケットがすぐ動かせるため、ツッツキは切れ味と操作性が共に良好です。インナーのためこのような小さい技術では吹っ飛ばず自分から切りに行けます。

  3 カット 6.0点
  お察しがつくと思いますが、ブレードが小さいため吸収性には優れません。回転量はありますがコントロールが利かないのでカットには使えないですね。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1 サーブ 8.0点
  サーブの長短のメリハリが付けやすい点が高評価です。止めたい時に擦れて止まり、深く出したい時に球離れで飛ばせるところは、一昔前のインナーらしくていいですね(最近は木材に近いものがほとんどなので)。
  回転量ですが、これはもう少しブレードの大きさが欲しいですね。遠心力が生まれにくく、MAX値はまあまあです。ただ擦れた感触が手に響き、回転のコントロールがしやすいのは初中級者層に嬉しいポイントです。

  2 レシーブ全般 8.5点
  球離れと操作性で、回転の影響もそこまで受けず安定感があります。

  2.1 ストップ 9.0点
  ネット際にすぐ手が届き、擦って弾みを抑えられるので安定感が非常に高いです。ツッツキ同様ですね。

  2.2 フリック 8.5点
  球離れを生かして割り切って打てば速く質の高いフリックが入ります。ただ弱く合わせる形になると回転を食らい弾みもいまいちな感じがしました。

  2.3 チキータ・台上バック系 7.5点
  擦りやすいのですが、ブレードサイズが小さいことが個人的に台上バックをやりづらくしていると感じました。芯にヒットしない感触があり操作に手間取ったのですが、これに関しては好みに個人差が出るところだと思うので、コンパクトブレードでも違和感が無い人ならよく掴んで回転のかかった球が打てると思います。

[おすすめな方]
  初中級者層の前陣プレイヤー全般の方におすすめです。ブレード自体は弾みも程よく硬さも程よくで、粘着テンションや硬めスピンテンションに合う癖の少ないものとなっていて、硬いラバーに挑戦しやすいです。台上技術が好印象なのも初中級者層に嬉しいポイントですね。
  逆に、今以上に威力を求めている中上級者層にはパワー不足だと思われます。
  ラバーはエボEL-Sやメイスブルーなど、擦ると回転量が非常に高く飛距離がそこそこのものが合わせやすいのではないでしょうか。

[まとめ]
  良くも悪くもブレードサイズがプレイに影響するラケットだと思いました。全体の性能としてはドライブもミートも威力と操作性の両立ができている優等生なのですが、ブレードサイズの効果で、ターゲットとなる層を絞り、その層の求める技術を確実に伸ばしてくれるステップアップラケットという印象でした。
  WRMらしく明確なコンセプトがあり、長年安定して売上実績を残していることが納得できる商品でした。
王道04【WRM】の詳細はこちら