マントラM












投稿者:ゲンマ
[自己紹介]
  20代後半で週4回ほど練習しています。テンション、粘着、表や粒など様々使います。実力としては県大会で3回戦程度とお考え下さい。よく段持ちの選手と練習しています。指導もしています。
[レビューする商品名]
  マントラM【STIGA】
[使用環境]
  STIGAのアークティックウッドのバック面で主に使用しました。F面はファスタークG1です。厚さは厚です。2か月ほど使用しました。
[はじめに]
  日本製ラバーを使うのは久々です。最近のドイツラバーと比較をしていきたいと思います。特にF面のファスタークとの違い書いていきます。ちなみに重さとしては軽めです。ファスタークやラクザX、オメガVプロよりは軽いです。
  基礎打ちをした段階では、すごく弾む、すごく引っ掛かるという突出したものは感じませんでした。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  (1)上回転に対するドライブ
   率直に言うと、打ち方に応じたボールが出るという感じです。しっかり振れば、質の高いドライブが打てますし、表面で引っ掛ければ回転量の多いループドライブを打つことができます。しかし、中途半端に振れば、棒球になってしまいます。さぼることが許されないという感じですね。シートの引っ掛かり自体はファスタークよりは劣るかもしれませんが、ラクザ7などよりはいいと思います。しかし、スポンジがドイツ系よりも食い込みにくいため、打ちやすさはドイツ系の方が高いです。ただ、打ちやすさは劣りますが、自在性が高く、いろいろなボールが出せます。特にスピードの変化はつけやすく、バックハンドの上回転のラリーで振り回すのはやりやすいです。飛距離も出しやすいですね。中陣からなら楽に飛ばせます。弧線は、さほど高くありません。これもいじりようですね。
  (2)下回転に対するドライブ
   上回転と同様、打ち方によってしっかり差を設けられます。特に、ループ系より一発ぶち抜きが好感触でした。シートの引っ掛かりで上に飛び、スポンジの強さで前に弾き出すという感覚です。ファスタークに負けない感じがしました。また、しっかり掛けると伸びるというより沈むのでカウンターやブロックをされにくいですね。ループ系などのちょっと持ち上げドライブもやりやすく、自分から掛けるのがしやすいラバーですね。ただ、マックスの回転量はファスタークやラクザ7よりは少なく、個人的にはGFT48の回転量に近い感じです。ただ、沈むボールが出るのは違う点ですね。
  (3)スマッシュやミート打法
   これはやりやすかったです。硬めのスポンジなので、しっかり弾き出されます。相手のボールに負けないので、ラリー戦中でのミート打ちやフラット打法が決め球になってくれます。押し込むということがやりやすいですね。軟らかめのドイツ系よりもナックルになってくれる分、得点につながってくれます。
  (4)攻撃のまとめ
  ラリー戦で変化をつけやすいです。スピードも回転量も正直ファスタークには及びませんが、その中での変化幅、変化のつけやすさが違うので、ゴリゴリのドライブより、チャンスメイクして決めるということが得意な人にいいかもしれません。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  (1)ブロック
   軟らかいラバーもブロックをやりやすいですが、マントラMは相手のボールに押し負けない強さを感じます。押されないのでしっかりブロックすることができます。また、ブロックに若干回転を掛け返して変化をつけたり、ナックルにしたりということもやりやすいです。ブロック単体で嫌なボールを出すことができます。ラバーに当たってから負けないので、ブロックで変化をつける準備をしておく余裕を持てることがいいですね。
  (2)カウンター
   ブロックと同様に相手に押し負けないので好感触でした。しかし、決め球になるようなカウンタードライブは難しいですね。若干掛け返し相手にプレッシャーを与えるというのが武器になりそうです。ただ、カウンターブロックはいいですね。とにかく相手のボールに負けないので、押し返せます。これは主戦武器にできると思います。ツッツキで差し込んでバックに打たせてカウンターブロックはパターンにできそうです。
  (3)ツッツキ
   ボールの飛び出しのコントロールがしやすいので、ツッツキでも変化をつけやすいです。また、上に飛び出す感覚が少ないので、相手に高いチャンスボールをあげることも少ないです。差し込むような打点の早いツッツキは得点につなげることができます。回転量は多くないですが、チャンスメイクのしやすいラバーです。
  (4)カット
   カットはあまりしませんでしたが、軽くやってみると、今まで述べてきたように、打ち方による自在性が高いので、やりやすかったです。特に勝手な飛び出しが強くないので、スッと押さえたナックルカットがいいですね。カットマンのフォアにもいいかもしれませんが、ちょっと硬いかもしれません。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  (1)サーブ
   絶対的な回転量は高くないですが、ナックルとの差をつけやすいです。特に下回転は切りやすいですね。ショートサーブも好感触です。ただ、最初に述べた通り、回転量は今流行りのファスタークやラクザ系には及びません。
  (2)レシーブ・台上技術
   全般的にやりやすいです。ストップ、ツッツキ、フリック様々な技術で先手をとれます。回転の影響もあまり受けないので、レシーブで大崩れしにくいラバーですね。また、チキータもやりやすかったです。他の技術と同様に変化をつけやすいので、相手を揺さぶるチキータをしやすかったです。ただ、速いチキータはしっかり振り切らないとできないので、常に質の高いチキータというより、揺さぶるチキータを使うほうがいいですね。
[おすすめな方]
   ラリー中にゴリゴリ攻めるタイプというより、様々なプレーで相手を揺さぶる選手にお勧めです。ラバー自体は正直今流行りのファスターク系、ラクザ系、オメガ系、V15系よりもスペックが低いと感じます。打球感自体も日本製ラバーらしく、シートでグッとつかむような感じで、スポンジの食い込みを感じやすいわけではありません。だからこそ、自在性が高くいろいろなプレーができます。個人的には、ブロック主戦型が使うと生かせるのではないでしょうか。相手に不十分な体勢で打たせ、ブロックで振り回し、仕留める。また、フォアが得意な選手がチャンスメイクをするためにバック面に使うのもいいですね。バック対バックにも強いです。中学生やレディースよりも高校生以上の特徴ある男子が使うと面白いと思います。
[まとめ]
   値段を考えると、ファスターク系からちょっとスペックが下がっていてもしょうがないと感じますが、変化のつけやすさ、フラット打法のやりやすさは十分武器になります。ドイツ系に比べると、打ちやすさ、爽快さは劣ると思いますが、面白いラバーだと思います。今回は五枚合板に使用しましたが、特殊素材系のラバーに貼るとより特徴を出しやすいかもしれません。マントラHは世界ジュニアで活躍したスウェーデンのモアガドが使用しているようですが、彼のプレーは様々な技術が詰め込まれています。変化の大きいストップやツッツキ、フリックなどの台上技術からの両ハンドカウンターは強烈です。現代の日本の中高生の卓球とは若干違いますが、マントラがしっかりと合っているようなプレーですね。ゴリゴリのドライブマンより、特徴を出したい人は試してほしいですね。
   結論としては、ラクザやファスターク系より硬く、弾まず、引っ掛かりも若干低いが、最近のラバーとは違った特徴の出せるラバーということです。