エボリューションEL-S












投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。試験も終わったので、3月もレビューを上げて行きたいと思います。
  皆様先月は予想外の多数のご投票本当にありがとうございました。これからは情報量を残しつつ、文章力を上げて簡潔さも重視したレビューを目指します。
[レビューする商品名]
  ティバー   エボリューションEL-S   2.1mm
[使用環境]
  使用ラケット
  王道04
  インナーフォースレイヤーzlc
  トルネードキング

  主にフォア面での使用となります。
[はじめに]
  メーカー説明文↓
  ●最新世代のノンスリップシート
  ●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いミディアムスポンジ
  長い球持ち、回転量、耐久性に富んだMX-S系のシートに、MX-Sでは搭載されなかった、シリーズ最大の特徴である気泡の粗いスポンジを中間硬度で採用しています。その結果、「ボールが重くなる」というノンスリップラバーの本領をいかんなく発揮してくれます。
  前中陣において幅広くプレーの質を上げられるラバーが出来ました。
  EL-Sで "エボリューション" を体感してください。

  メーカーも開発&セールスにかなり力を注いだラバーですね。
  触った印象としては、まず「硬い」です。スポンジ自体は勿論mx-p等よりは柔らかいのですが、シートが硬くハリがあり、強烈な引っかかりを感じます。またスポンジの気泡がとても大きいためにシート表面がでこぼこになっています。説明文通り、球持ち・回転量・耐久性が優秀なのは見て取れますが、同時に自分の力量で扱いこなせるのか心配でもあります(笑)。
  重量は、特厚を王道04に貼って47gだったので一般的なシェークサイズだと50g行きますかね。かなり重い部類のラバーです。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  打球感が硬く金属音も鳴らず、中間硬度ラバーの印象は全く感じられません。そして、ボールが遅くかなり高い弧線を描きます。シートが硬いからか、擦り気味に振って球を掴むと長い球持ちを感じられるのに対して当てるだけだとそこまで持ちません。

  1   ドライブ   9.5点
  私だけの使用なら10点付けていたでしょう。擦り打ちのドライブはとにかくボールを持ち、回転量はmx-p等を越えるスピンテンションの最高峰だと思われます。2速と球の重みがあり、非力な私でも相手を押せました。粘着テンションと同等の打球をテンションの打ち方で出せるイメージです。
  0.5点足りなかったのは、単純に好みが影響しそうな部分だからです。高い弧線、球の遅さ、シートが及ぼす打球感の硬さが向いていない方も多いですよね。粘りつつ回転量でゴリ押すドライブマンには最高の相性だと思います。個人的には、シートが硬いために食い込ませ打ちは力量が足りず、打法の自在性や変化を求めるならmx-pの方が良さげだと感じました。

  2   カウンター   8.0点
  抜群の引っかかりで回転負けすることは皆無なのですが、弧線的なため前陣でのカウンターは不安定な印象です。引き返し気味の打ち方は威力と安定感が素晴らしいので、タイプによって評価が変わる項目だと思います。

  3   スマッシュ、フラット系   5.0点
  ここはこのラバーの重厚な要素が災いして悪印象です。球が遅い上に長い球持ちと硬いシートが打球を中途半端にさせているんですよね。回転の影響も食らいコントロールが難しく、ミート打ちは不得意だと思います。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   6.5点
  回転の影響を食らう上に粘着のような変化も出にくいので、当てるだけだと弱点になります。擦った時の伸びは凄いので、角度合わせと伸ばす技術力は求められるところです。

  2   ツッツキ   9.5点
  素晴らしいです。浮かず飛ばず掛かるということでシートでブチ切ればテンションとは思えない質の高いツッツキができます。実際にオール形式で打っていると、相手のボールに対して4球目フォア待ちがしやすく相手の3球目のコースを限定させるツッツキの質の高さが感じられ、1番好感触だった部分です。

  3   カット   7.5点
  球持ち効果で回転をかけにいくことは安定感があり得意なのですが、硬めラバーを使用するならmx-sのようにもう少し尖った変化のつくもの、攻撃との両立を重視するならもう少し食い込むものが欲しく、カット用としては中途半端な立ち位置になってしまう印象です。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   9.5点
  切れ味は十分で、粘着ラバー級にかかると思います。シートの弾力があるので粘着系より擦りづらいのは1つ気になりますが、テンションの性能としては満足です。

  2   レシーブ全般   8.0点
  回転の影響を食らうラバーなので、テンション使いでも上書きの技術は必要となります。が、上書き自体は非常にやりやすいのでそこまで問題にはならない項目かなと思います。

  2.1   ストップ   9.5点
  中間硬度テンション使いの私には驚きでした。ここまでの流れからしたら当然と言えば当然ですが、十分止まりますね。当てるだけでも止まりますし、回転量も振りに応じて掛かってくれる感じです。

  2.2   フリック   8.0点
  ブロックと同じような文になりますが、伸ばせばコントロール切れ味の両立が素晴らしいのですが、当て気味に打つと回転に敏感なこととスピードがいまいちなために、あまり良いボールが出ないという印象です。

  2.3   チキータ、台上ドライブ系   9.0点
  私のようなレベルだと、台上で簡単に持ち上がって弧線を描いてくれるのは嬉しいポイントです。台上バックも例に漏れず、こちらは安定しつつ相手側には取りづらい弾道が出ていて好感触でした。
[おすすめな方]
  前中陣でプレーするスイングが強めの中上級者層の選手全般またはその他回転重視テンションユーザーにおすすめしたいです。非力な私でも十分に強回転を掛けられたのですが、食い込ませるのが大変で、球が遅く抜けなかったです…。自ら飛距離を出せる方が使うと得点力が高く確実に鬼に金棒となるラバーですね。
  ラケットとの相性は、食い込んで程よく飛距離の出るインナーラケや、回転重視の硬め5枚合板が良かったです。
[まとめ]
  テンションの中で回転性能を高めたというよりは、強回転が掛かるシートにラリー力のあるスポンジを付加したというイメージのラバーです(硬いラバーの中では若干使いやすいという感じ)。他と比べると台上技術とドライブの安定感&回転量に特化しているので、使う人が使えば手応えを感じられるのではないでしょうか。私は粘りドライブスタイルということもあって球速をあまり必要としないので、このような戦型の方なら実力が低くてもハマるでしょう。
  また、重厚なシートの耐久性は非常に高く、寿命が長いことも嬉しいポイントですね。TIBHARさんが尽力した成果なのか、1つのジャンルでハイエンドまで辿りついた製品だと思いました。