アポロ5






















投稿者:ゲンマ
[自己紹介]
  20代後半で週4回ほど練習しています。テンション、粘着、表や粒など様々使います。実力としては県大会で3回戦程度とお考え下さい。よく段持ちの選手と練習しています。指導もしています。
[レビューする商品名]
  アポロ5【銀河】
[使用環境]
  STIGAのアークティックウッドのフォア面に3カ月ほど使用。バック面にはヴェンタスソフトを使用しました。
[はじめに]
  キョウヒョウprо3ターボオレンジ、省狂NEO3ブルースポンジ、キョウヒョウ3.50、メイスプロブルースポンジ、アレス、木星2ブルースポンジなど様々な粘着ラバーを使用してきました。
  第一印象として、弧線が高い、ということが言えます。正直、最初のフォア打ちで弾むという感覚ではなく、上に跳ぶという感覚でオーバーミスしたのは初めてでした。「弧線が高い」ということの意味を理解できるようなラバーです。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  (1)上回転に対するドライブ
   弧線が高いので、どんどん相手を押していけます。また、カーブドライブもやりやすいですが、シュートドライブの方が打ちやすく、バックサイドを切るドライブが打ちやすいです。全体的にカチカチの硬めラバーなので、食い込ませるというよりしっかり引っ掛けることが大切です。上記に挙げた粘着ラバーより全般的に硬めです。そのために相手のボールに押し負けることがありません。離れての引き合いでもしっかり飛ばせるので簡単に負けません。ただ、スピードはアレスやキョウヒョウ3.50より無いので、打ち抜くのも難しいです。
   どちらかというと連打で押していく中で、回転量が高いボールを送り続けることができるというラバーです。中途半端に食い込まないので、使いやすい粘着テンションよりも逆に打法が固定化し、安定しやすいかもしれません。
  (2)下回転に対するドライブ
   こちらも引っ掛かりのいい硬めのシートのおかげで下回転は打ちやすいです。弧線も高いので安定感が抜群ですね。一番の魅力はループドライブだと思います。シートで薄く引っかけたループはプラボールといえど得点に結びつくほどの回転量です。他の粘着ラバー、メイスプロブルースポンジやキョウヒョウpro3ターボオレンジでもループドライブは打てるのですが、若干スポンジに食い込む感じがして、アポロ5より回転量が少ないように感じてしまいます。アポロ5はシートもスポンジも硬いので、シートのみ薄く引っかけるような打ち方がしやすいのが特徴です。太陽proブルースポンジ極薄に近い感覚で打てるかもしれません。ループドライブのみならず全体的に安定して下回転を打つことができます。
  (3)フラット打法
   個人的にフラット打ちが非常にやりやすかったです。打ちやすいのもありますが、ナックルボールになってくれるので決定打になってくれることが多いです。ループドライブ等で相手を下げて連打し、最後はスマッシュで決めるというパターンがしやすいラバーですね。弾みもあるので単純に打ちやすいという感じです。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  (1)ブロック
   粘着ラバーはブロックがしにくいということがありますが、アポロ5は特別しやすいわけでもありませんが、しにくくはありません。硬めなので相手のボールに簡単に負けないということ、引っ掛かりが強いので、ちょっと下回転を入れたり、横回転を入れたりなど変化をつけやすいことは魅力だと思います。
  (2)カウンター
   このラバーの強みでもありますね。引っ掛かりのいいシート、全体的に硬めということもあり、何度も繰り返しますが、相手のボールに負けません。ボールをグッとシートで掴むので、カウンターが落ちるということは少ないです。前陣でも中陣でもちょっとかけるとカウンターのようなボールになってくれます。他の粘着ラバーに比べると余計なロスが無い感じで飛んでくれます。カウンターをして相手を下げて連打、という展開が得意な人にもいいかもしれません。
  (3)ツッツキ
   非常に切れます。そして低いです。この2つが高いレベルで両立できています。打点早目の差し込むツッツキは相手が持ち上げられないということも多々ありました。ツッツキに関しては鋭いボールを送る点では、他の粘着ラバーに確実に勝っている点といえると思います。
  (4)カット
   全体的に切れますが、安定はしないかもしれません。スポンジに食い込ませることが難しいので、微調整が難しいです。1本、2本だけとにかく切るというカットマンにはいいかもしれませんが、粘り系にはあまりお勧めできませんね。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  (1)サーブ
   これもしっかり切れます。ただ、個人的には省狂NEO3ブルースポンジ、木星2ブルースポンジの方が安定して切りやすいかもしれないと感じました。食い込む分、安定するということです。ただ切れ味自体は、アポロ5は非常に高性能です。また、ナックルが出しやすいので、回転量の差で相手を惑わすことが簡単にできます。サーブで相手を崩しやすいラバーです。
  (2)レシーブ、台上技術
   全体的にやりにくという技術はないです。ストップはやりやすいし、低く切れたボールになりやすいです。また、流し系のレシーブは、ナックル、横回転、下回転などを引っ掛かりを利用してできます。レシーブでも相手を崩しやすいです。
[おすすめな方]
   粘着ラバー、特にカチカチ系を使っていた人にいいかもしれません。また、フォア主戦の人にもいいですね。速い卓球というより、チャンスメイクをして先手を取っていくタイプです。ラケットもしなり系のものがいいと思います。また軟らかめより硬めのラケットの方が相性がいいでしょう。軟らかいとアポロ5の飛び出しの良さが軽減されるように感じます。特殊素材系も合わないかもしれません。キョウヒョウproターボオレンジやアレス、メイスプロブルースポンジ、翔龍など、最近弾む粘着ラバーが増えていますが、それらよりも粘着らしさの多いラバーです。あえてこのラバーを使ったほうが粘着の良さを実感できるかもしれません。スピードは打ち方で何とかなる、回転量の差や変化で勝負、という人にお勧めです。回転もほしい、スピードもほしい、という人は違うラバーの方がいいかもしれません。
[まとめ]
   粘着っていいな、そんな風に改めて感じさせてくれたラバーです。最近の粘着ラバーはちょっと軟らかめのが多く、スポンジに食い込みやすいものが増えてきました。その結果、安定はするのですが、何か物足りない、そんな風に感じていました。シートで飛ばしたいのに、スポンジで持つ感じが何か違和感を感じるというように。しかし、アポロ5はそれがありませんでした。シートでしっかり引っ掛け、強く打つときはスポンジが弾き出してくれる。とにかくスピードで相手を打ち抜きに行くのはなく、回転量や変化で点を取ることができます。スピードではなく、違う面での勝負をという人にはぜひ使ってもらいたいです。他の粘着ラバーではバランスを求めていますが、それ以上に粘着らしさがアポロ5にはあります。アレスを使ったとき、軟らかい、食い込む、そんな風に感じました。ほぼテンションラバーと同じだと。アレスの魅力はそこにあります。テンションラバーのスピードに、粘着ラバーの回転量。アポロ5はアレスほどのスピードはありませんが、回転量は明らかに勝っています。そこが、アポロ5の勝負するポイントです。
   最後に、キョウヒョウpro3ターボオレンジと省狂NEO3ブルースポンジ、メイスプロブルースポンジ、木星2ブルースポンジとの簡単な比較を載せます。
  弧線の高さ
  アポロ5>ターボオレンジ=メイス>木星2=省狂
  強ドライブの威力(スピード)
  省狂>ターボオレンジ=木星2>アポロ5>メイス
  ループドライブの回転量
  アポロ5>省狂>木星2=メイス=ターボオレンジ
  カウンター(安定感)
  木星2>アポロ5=省狂>ターボオレンジ=メイス
  引き合い(しやすさ)
  省狂>アポロ5>木星2>メイス=ターボオレンジ
  ツッツキ(回転量)
  アポロ5>省狂>ターボオレンジ>木星2>メイス
  最終的な結論
  「スピードの速い粘着はもっとあるが、粘着ラバーの点の取り方はそこじゃないよね」
  という人に使ってほしい。