ゴールデンタンゴ












投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。今月最後のレビューは最近話題のドイツ粘着ラバーを取り上げます。友達のを借りて打ったら感動してしまい、衝動買いしてしまった次第であります。

[レビューする商品名]
  ヨーラ  ゴールデンタンゴ   MAX

[使用環境]
  使用したラケット
  エバンホルツNCT VII(シェーク)
  カーボネード45
  トルネードキング

[はじめに]
  メーカー説明文↓
  弾みと回転の両立を実現
  以前より、粘着性ラバー+テンションスポンジというアイディアは何度も試されて来ましたが、弾みを上げ過ぎると粘着ラバーの良さが薄れてしまったり、弾みを落とせば台から下がった時に飛距離不足を感じたり、粘着ラバー独特の扱いづらさを感じていた方も多いのではと思います。「ゴールデンタンゴ」では、豊富な回転量はもちろんの事、強く鋭い弧線の弾道と打点が落ちた時でも威力のあるボールが打てるといった粘着ラバー独特の特性を活かしながら、台から離れた時の十分な弾み・飛距離を実現しました。
  最高のパフォーマンスの為に
  グリップ力に富む粘着性トップシートとヨーラでも最高硬度54度テンションスポンジの組み合わせを採用。回転性能・スピード性能にも妥協しない本格派粘着ラバーです。
  ゴールデンタンゴはヨーラ社から発売されているラバーで、54度の硬いテンションスポンジに柔らかい粘着性のシートを装着したドイツ製の粘着テンションラバーです。ヨーラさんが「粘着革命」と謳っている通り、今までに見ないタイプのラバーになります。
  手に取ってみると、まずスポンジの硬さを感じます。極小気泡のみっちり白スポンジで、the粘着といった外観です。逆にシートは予想外に柔らかく食い込むタイプの物を採用していて、粘着系に詳しくない私からすれば打球感が全く想像出来ませんでした。引っかかりは優秀で、球突きの回転量も良いですね。
  重量は、計り忘れましたが貼り替えの際にエボEL-Sより1g重いことが分かりました。粘着とみれば軽い方でしょうか?

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  粘着らしいペチペチとした音を立てて、強い弧線で遅いボールが飛んでいきます。球をしっかり持って、従来の硬いラバーと違って軽打でも落ちません。音は粘着なのに打球感は実際に打つと硬さをそこまで感じず、体感的には47.5度くらいに感じました。

  1   ドライブ   8.5点
  正直に言って"異常"なボールが出ます。擦って打つと真上に飛び出しているんじゃないかと疑うくらい見た事のない高い弧線弾道を描き、安定してコートに収まります。バウンド後の変化もナチュラルに跳ねたり沈んだりする上、回転量も中国ラバー相当のものがあります。何より凄いのは、この異常なドライブがテンションの打ち方でも出来てしまうこと。強いインパクトが必要となる中国粘着と違いチョリドラでも楽に回転量が出せます。更に飛距離も従来のテンションと同等に出ます。
  ここまでは扱いやすいのに癖球が出る夢のようなラバーだと思っていたのですが、短所もありました。どう頑張っても球威が出ないのです。パワーのある友人の球も軽くて全く押されなかったですね。但し、軽く打っても球の変化が凄いためどっちにしろラリーが続かず、球威が無くても得点力が高いという結果になりました。なので、切れ味を重視するユーザーは確実に好む性能だと思います。

  2   カウンター   7.0点
  擦れば確実に上書きできるのですが、弧線が高すぎる印象です。硬い割に球持ちがあり、中途半端な打球感になっているためか、少し打ちにくかったです。

  3   スマッシュ、フラット系   6.5点
  ここも、中途半端な打球感が出てしまい気持ち良くないです。ただナックルや変化する弾道は出せる上に落ちることもないので、決定打ではなく繋ぎの一打として使うなら問題無いでしょう。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   6.5点
  球が上がり過ぎてしまうので、チャンスボールになりやすいです。また当てるだけで粘着らしいナックル性の球が出るということもないため、積極的に伸ばしていき変化をつけていく必要があるでしょう。

  2   ツッツキ   10.0点
  回転量が非常に高いことに加え、テンションらしい弾道の鋭さ、深さまで確保されているので、質の高さに文句のつけようがないです。

  3   カット   8.5点
  簡単に遅くて掛かった球が出る印象です。素人なので詳しく分析することは出来ませんが、硬い割には安定して強回転が掛けられるという感じです。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1    サーブ   8.5点
  擦った感触が掴みやすく、回転の変化をつけやすいのですが、回転量のMAX値は中国粘着には及ばないですかね。硬いスピンテンションと同等くらいに感じました。

  2   レシーブ全般   8.5点
  粘着にしては飛びますが、台上は比較的安定していて、持ち味のキレを生かせています。

  2.1    ストップ   9.0点
  十分止まりますし、シートが掴んで勝手に掛かってくれる感触があります。

  2.2   フリック   7.5点
  深めに入り、擦れば回転の自在性もありますが、弾く打ち方では粘着らしいナックルが出にくく素直な印象です。

  2.3   チキータ、台上ドライブ系   8.0点
  弧線が上がり過ぎるとは思いましたが、球持ちが良いので切れた下回転も掴んで持ち上げられます。粘着テンションの台上打ちの安定感は評価したいですね。
[おすすめな方]
  フィジカルが厳しくなってきた回転重視の中年プレーヤーのフォア面にお勧めしたいです。非力でも軽く擦るだけで癖玉が出て切れ味も素晴らしいので、技術があれば得点力が非常に高いラバーです。逆に、強く打ってもそこまで特徴が変わらないので、フィジカルがある人なら回転+球威で攻められるラバーが他に沢山あるためお勧めし難いです。ちなみに私はこのラバーの魅力に取り憑かれたものの、まだフィジカルは成長期(と信じたい)ということで球威を諦めたくなく、また技術力も未熟なのでメイン使用には至りませんでした。このような理由で中高生にもお勧めしません。
  ラケット相性は友達のエバン7が最高でした。擦りやすい硬めの厚すぎない木材合板で十分だと思います。

[まとめ]
  今までで最も特徴的で魅力的だと感じたラバーです。球威を捨て、こちらのやりやすさと相手のやりづらさの両立を現状の最大まで高めたという、個性的で需要の傾く商品になっていると思います。ドイツからこのような商品が出るとは予想外でした。
  1度使って魅力に浸かってみて、その後球威とキレのどちらをとるか考えるというのも良いかもしれませんね。