ヴェンタススピン













投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高2、中ペン裏裏、都1勝レベル。今回紹介する「ヴェンタス スピン」は、TSPのプレゼント企画で当たって使用したところ気に入って再購入に至ったラバーです(完璧にセールスに乗せられた形ですね汗)。
[レビューする商品名]
  TSP   ヴェンタス スピン   MAX
[使用環境]
  使用したラケット
  インナーフォースレイヤーzlc
  カーボネード45

  主にバック面使用となります。
[はじめに]
  メーカー説明文↓
  スピン・テクノロジー。回転力を重視、ORC※が作る驚異の弧線。
  トップシートはボールをしっかりとつかみ、Softよりもやや硬めのスポンジを組み合わせることで、ラバーがボールをとらえた時にラバー全体が適度に食い込み、トップシートの摩擦力でボールに強い回転を与える。
  『VENTUS スピン』は標準レベルのスイングで回転が最適化される。ORCは驚異の弧線を作る日独合作のテクノロジーだ。
  ※Optimized Rotation Concept=ORCはラバーの回転量を最適化させるという開発コンセプト。

  「ヴェンタス」シリーズは、TSPから2013年に発売されたスピン系テンションラバーです。シートの質感はある程度透き通った、引っかかりがいいものでした。プラボール登場前の商品ですが、プラ球で球突きしてもしっかりグリップしていました。スポンジは硬度40度で、2〜3世代前のスピン系テンションらしく、現在の商品と比べるとやや小さな気泡が入った白スポンジでした。シートもスポンジも柔らかく設計されていて「スピン」のイメージと違ったのですが、両者に一体感があり食い込みや掛けやすさが伝わってきました。
  重量はカット前64gで中ペンのバック面(やや広い)で47gでした。シェークサイズだと45〜6gですかね。スピン系テンション内では軽いラバーです。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  質感を見た時と打球のイメージは大体一緒でした。柔らかく、金属音を鳴らしながら安定した球が飛んでいました。弾みは控えめで、球持ちもエボやテナジーなど現代の主力スピン系テンションに比べると悪かったのですが、シートとスポンジの一体感によって板で打っているような安心感があり、この軽い打球感が何よりも好きになりました。

  1   ドライブ   8.0点
  回転を掛けやすく弧線も売り文句通り安定していました。食い込み系なため擦り打ちで引っかかった感触はあまり得られないものの、実際にはしっかり擦れていて回転も45度に迫るほどかかっていました。ただ、軟テンション全体の弱点でもありますが、擦っても食い込ませても強く打っても軽く掛けても大きな打球の変化がなく悪い意味で「最適化」されてしまっている印象を受けました。
  回転、威力の絶対量は40度ラバーの割に健闘しているといった程度の物でしたが、ラバー全体で球を掴んでレスポンス良く爽快に打てるという点が「ヴェンタス」シリーズの良さなのでしょう。

  2   カウンター   8.0点
  スポンジが潰れて腰負けするような感触があるのは気がかりでしたが、擦るより弾き気味にカウンターすると、持ち味の弧線と軟テンションの鈍感さがプラスな方向に働き、打点を選ばず安定して入りました。バックでカウンターする際、掛けて伸ばす感覚があまりない方(私もそうです)にとっては板で打つ感触に安心感があって良いのでは無いでしょうか。

  3   スマッシュ、フラット系   9.0点
  シリーズの中ではスピン重視の位置にいますが、打球感が軽く爽快なのでフラット系も非常に打ちやすいですね。また、「スピン」という名前で完全に舐めていたのですが、スピードの最大値が予想以上に出て球が走っていて、ミート主体でも問題なく使える性能を有していると思いました。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   9.5点
  板で角度を合わせるイメージが持ちやすく、適度に弧線を描きつつ安定して返せました。止めるのもスピードを出してプッシュするのも食い込ませて伸ばすのも自在で、打ってて楽しかったです。

  2   ツッツキ   7.5点
  擦ると回転量は出るのですが、シートスポンジ共に柔らかいため吹っ飛びやすく、コントロールに悩みました。食い込ませて切るのが正解でしょう。

  3   カット   8.0点
  柔らかい割には高い回転量のカットは出せたのですが、弧線が高いので、その弱点をカバーできる硬く変化が出せるラバーの方が向いているとは思います。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   8.5点
  板の感触を利用して擦ってる感覚が掴みやすいのが大きかったです。柔らかいラバーなので回転の最大値は低いものの、操作性は良かったです。

  2   レシーブ全般   8.5点
  そこそこ相手の回転に鈍感で、フリックや流しなどの技術が特にやりやすかったです。

  2.1   ストップ   8.0点
  ツッツキでは吹っ飛んでしまう印象がありましたが、元々飛距離の出るラバーではないので、擦って抑えるイメージで打てば割と安定して入りました。ただ上書き性能は劣るため合わせるだけになってしまいました。

  2.2   フリック   9.0点
  弾いても少し掛けても低め弧線で入り、無難にこなせました。

  2.3   チキータ、台上ドライブ系   8.0点
  球の掴みが良いので、絶対量はありませんが安定して入れることが可能です。
[おすすめな方]
  初中級者のバック面にお勧めします。40度と柔らかく、またスポンジのコシも強くないので、フォア面使用だとインパクトを受けきれない可能性があります。
  このラバーの良いところは一体感と打球感(←筆者が重視したところ)なので、板でコントロールするイメージが合えば擦り打ちも食い込ませ打ちも自在にこなせる優等生になると思います。
[まとめ]
  回転を掛けやすく、ミートの打球感も爽快な扱いやすい万能ラバーでした。最近はハイエンドラバーばかりレビューしていたので、それに比べるとそれぞれの項目の絶対量は不満を持ってしまったものの、先述した通り打球感が個人的に気に入り、継続使用に至りました。初中級者に嬉しい性能と打球感を備えている点がTSPらしいと感じられるラバーでした。
  最後に寿命について。2枚目を使い始めて3ヶ月、シートは死にかけです。ヴェガやマントラ、そして同社のレガリスなど、低価格スピン系テンションが多く出ている現在はコスパ面で見劣りします。そこには注意して頂き、是非1度試してみて下さい。