インナーフォース レイヤー ZLF-CS












投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約10年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。
[レビューする商品名]
  インナーフォース レイヤー ZLF-CS
[使用環境]
  ・使用ラバー
  テナジー05、64、25
  ブライスハイスピード
  ロゼナ
  ラザンターR47、V47
  キョウヒョウ8
  インパーシャルXB
  スピネイト
  フェイントAG
  カールP-1R
  Grass D.tecS
[はじめに]
  インナーフォースレイヤーZLF-CSはバタフライから発売されている特殊素材ラケットです。
  かつてインナーフォースシリーズはZLC、ZLF、ALC、AL、ULC、T5000、の6種類(※カット用のインナーシールドZLFを加えると7種類)がラインナップされていましたが、インナーフォースレイヤーシリーズに代替わりをしてからはZLC、ALC、AL、の3種類(※インナーシールドレイヤーZLFを加えると4種類)のラインナップになりました。
  それからしばらくしてALがカタログ落ちになり、新たに回転重視のALC.Sが加わって、ZLFも復活を果たしました。
  それと同時に長らくZLC-CSしか国内でのラインナップがなかったペンホルダーにもALC.S-CSとZLF-CSが加わり3種類からペンを選べるようになりました。
  旧インナーフォースシリーズの頃からペンホルダーのALCとZLFの国内取扱いを希望するユーザーは多かったように感じていましたが、それにメーカーが応えたような形だと思います。
  今回はその内のZLF-CSを試打していこうと思います。
  ラケットの合板構成は木材5枚合板+内側ZLファイバー2枚です。
  板厚は5.3mmで旧インナーフォースZLFの5.6mmよりも薄くなっています。
  またシェークの旧ZLFはブレードサイズが158×152mm(コルベルサイズ)でしたが、レイヤーZLFに代替わりしてからはブレードサイズが157×150mm(プリモラッツサイズ)に変わりました。
  しかし今回レビューするZLF-CSのブレードサイズは161×150mm(吉田海偉などの他の中国式と同じサイズ)となっており旧ZLFからレイヤーZLFへのブレードサイズの変更の影響は受けていません。
  グリップデザインは旧ZLFがイエローとブルーのツートンカラーで旧シールドZLFと逆パターンのカラー配置で対になるデザインでしたが、レイヤーZLFではブラウンとブラックのツートンカラーへと大胆な変化をしました。
  インナーフォースレイヤーシリーズの中では安定感と回転性能の高さがウリのZLFのレビューを書いていきます。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  インナーフォースレイヤーZLFの打球感は特殊素材ラケットの中ではかなりソフトで少し硬めの5枚合板ラケットや、やや軟らかめの7枚合板のような打球感です。
  ソフトな部類の特殊素材「ZLファイバー」+インナー配置+板厚をさらに薄く、といった3つの要素により木材ラケットに近い打球感を実現していると思われます。
  特殊素材ラケット特有の手に響くような打球感が苦手で木材ラケットから特殊素材ラケットになかなか手が出せずにいる方にはレイヤーZLFでのラリーを試して頂きたいです。
  打球感が木材ラケットに近いならば弾みはイマイチなのかと言えばそうではなく、特殊素材ラケットとして申し分ない弾みの強さがあります。
  レイヤーZLCやレイヤーALC、アウター特殊素材やカーボンラケットなどと比較すると球離れの速さやボールの伸びは劣るものの、木材ラケット以上の弾みと伸びがあるのでプラボール化による現在のスピード卓球においても十分に戦うことができます。
  回転性能の高さはレイヤーZLFの最も光る部分でインナーフォースレイヤーシリーズの中でも最も球持ちが良く木材ラケットと同等の回転のかけやすさで非常に回転量の多いボールを放つことが可能です。
  回転重視の05やR47、粘着性のキョウヒョウ8はもちろんロゼナやブライスハイスピードなどのどのラバーでも回転量の多いドライブを打つことが可能です。
  ボールの速度や威力を重視すべくカーボンラケットを使っている方で、もう1段階上のレベルのドライブの回転量が欲しい方にはレイヤーZLFをおすすめします。
  シュートやカーブなどのサイドスピンやブチ切れループなど様々な球種のドライブを打つことも容易なほどレイヤーZLFの球持ちの良さは心強い味方になります。
  また球持ちが良いので回転量が多い強烈な裏面ドライブを安定して打つことが可能です。
  バック対バックの引き合いでは、シェークバックドライブよりも安定性で分が悪いペン裏面バックドライブですが、レイヤーZLFでは球筋が安定するのでボールの回転量が多く伸びも良い裏面ドライブ打つことができます。シェーク相手に強気でバックに挑めることはペンにとってこれ以上心強いことはありません。
  レイヤーZLFでのスマッシュは普段木材7枚の吉田海偉を使用している私には球離れが早く弾みが強くて破壊力のあるスマッシュだと
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  球持ちが良いのでブロックでの安定感は抜群です。
  相手の強打を真正面から食らっても浮いたボールにならず、ボールをぐっと掴んでから返球することが可能です。
  もともとインナーフォースシリーズは「ボールを掴む」というコンセプトが発売当初から存在しましたが、球持ちが良いレイヤーZLFではブロックでも掴む感覚が光ります。
  一方的に撃たれて守備に徹する場面でも崩れる事が少ないので粒高との組み合わせで鉄壁ブロックのプレーも適していると思います。
  板厚が薄く打球感も硬すぎないので粒高との組み合わせでは意外にも変化が大きいボールを相手に返球することが可能です。
  特殊素材ラケットと粒高の組み合わせはなかなか難しいですが、レイヤーZLFは異質プレーに適した珍しい特殊素材ラケットなのかもしれません。
  またカットマンとして試打もしてみましたが攻撃用ラケットのカットとは思えないほど回転量の多いブチ切れカットを何本も何本も返球することが可能でした。
  同じインナーZLファイバーラケットでカット用のインナーシールドレイヤーZLF(※以降シールドZLF)がラインナップされていることからも推測できるのですが、レイヤーZLFもカット用として十分な性能を持っています。
  シールドZLFがある以上、わざわざレイヤーZLFをカット用ラケットとして選ぶ必要はないかもしれませんが、攻撃も必須である現代カットマンにとっては攻撃用のレイヤーZLFを選択肢に入れることもアリかもしれません。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  スピン系サーブは木材ラケットかと思うほど安定して打つことができその球種も多彩です。
  多少無茶なモーションやカーボンラケットなどではアウトになってしまっていたスピン系サーブもレイヤーZLFなら上手く台の中に収まってくれるので頼もしいです。
  逆にロングサーブは木材ラケットよりはスピードがあるものの、特殊素材ラケットとしてはもう一歩速度が欲しいといった印象です。
  レシーブではダブルストップやトリプルストップなどのストップ合戦でもピタピタと止めることが可能です。
  ツッツキも前後左右を狙って揺さ振ることが出来るのでツッツキ対ツッツキも強気に挑めます。
  チキータはスピードや弾み重視ではなく回転力重視のブチ切れチキータが相手を崩すのに効果的でした。
  しかしキョウヒョウ8や05などの回転重視の裏ソフトで置きに行ったレシーブをすると確実に相手サーブの回転の餌食になるので相手のサーブを見極めることが大切です。
[おすすめな方]
  アウター特殊素材やカーボンラケットを使っていてボールにワンランク上の回転量が欲しい方や確実に返球出来るの安定性が欲しい方におすすめです。
  現在発売されている特殊素材ラケットの中でもレイヤーZLFの安定性と回転性能はトップレベルを誇ると思います。
  スピードよりも回転重視のプレーにシフトしたいと考えている方にはぜひ試して頂きたいです。
  また木材ラケットから特殊素材ラケットへの移行を考えている方にもおすすめです。
  木材ラケットを使っている方はある程度スピードやボールの威力を自らのスイングや技術で補うことが可能なので、球持ちが良く回転がかかるレイヤーZLFは木材ラケットに近い打球感のまま威力アップを狙えます。
[まとめ]
  レイヤーZLFを試打してみて旧インナーフォースシリーズの時に中国式ペンホルダーを国内販売しなかったことが不思議に思えるほどポテンシャルが高かったです。
  ペンホルダーユーザーは減る一方という風潮はプロアマ両方で依然変わりませんが、ラケットの選択肢が増えればもしかしたらペンホルダーユーザーが増えるかもといった希望が見えた試打になりました。