スピンアート2
















投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  ・卓球歴:20年以上
  ・戦型:シェーク両ハンドドライブ前中陣主体
  ・現役時代の成績:中学、高校と予選大会トーナメントを勝ち抜いて県大会出場
  ・メイン用具
   フォルティウスFT ver.D ST
   フォア(F)面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm
   バック(B):テナジー80 特厚
[レビューする商品名]
  ・スピンアート 特厚
[使用環境]
  ・使用ラケット
   水谷隼ZLC
  使用面:B面
   F面:国チーム用キョウヒョウ3ブルースポンジ39°、2.2mm 
[はじめに]
   スピンアートは、Butterfly製のラバーです。スポンジには、あのモンスターラバーテナジーシリーズと同じスプリングスポンジを採用していて、シートには粘着シートを使用したラバーになります。使用者として有名な選手は福原愛選手になります。
   試合に出ててもなかなか見ないラバーで、いつ廃盤になるか危ぶむ声もあるようです。今回は、駄文ではございますが、スピンアートの魅力を伝えさせていただきたいと思います。

   各技術のレビューに入る前に、このラバーの打球感について述べさせていただきます。スピンアートはスポンジにテナジーと同じスプリングスポンジを使用しています。その一方でラバー全体ではやや重めで粘着らしく詰まっている感じのラバーです。ラバー全体では結構硬めの打球感になるんですね。このように硬い打球感だと粘着ラバーのように表面をこする打ち方がいいのかな、って想像すると思うんですがスポンジがスプリングスポンジなので食い込ませれば活き活きとした変化のあるボールが打てます。つまり、しっかり食い込ませるインパクト、表面でこする超回転、の両立が可能なラバーになります。

  このスピンアートをアウターZLCでハードぶっ飛びの水谷隼ZLCと合わせることで、レシーブはブチギレツッツキや確実にチキータで入れながら、多少裏に下がってもZLCの弾みで強力なミートやドライブが打てる、バランスの良い組み合わせになりました。それでは各技術の印象を書かせていただきます。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・バックドライブ
  まず下回転に対するバックドライブでは上腕だけのスイングでもしっかり回転をかけることができました。特にループドライブがいいですね!自分は確実に回転をかけて入れに行きたいのでしっかり弧線を描いてくれるとすごく安心します。上腕だけでふるとさすがに威力は伴いませんが意表をつくことで単調な攻めからの脱却が可能になると感じました。下回転に対するスピードドライブは自分の腕ではかなり難しくて、試合では使用できませんでした。
  一方で、ラリー中でのドライブになると水谷隼ZLCの弾みで勝手にスピードドライブが打ててしまっているような感じでした。後ろに下がっても浮いていたらミートで叩くのもいいですし、自分からドライブを積極的にかけに行くと結構バックサイドクロスで抜けたり、回転量による変化で相手が手を煩わせてくれたり、とても好感触でした。
  ・ミート打ち
  ミート打ちはかなり良かったです。ラバーとラケットが固く弾むので手首によるインパクトだけで、多少ネットから遠い浮いた球でもねじ込めることができました。しかも威力は抜群です。ナックル、下回転、なんでもネットより高ければミート打ちで一発が狙えます。意外な得点源となって好印象でした。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
   普段、7枚合板プラス特殊素材を使っているためか、弾かれる感覚がありました。相手が重いボールを打って来たり体重を乗せたボールを打ってくるとコントロールが難しかったです。これは水谷隼ZLCの板薄構成による影響もあると想像してます。
   硬いラケットとラバーの組み合わせですので、ミートでカウンターを取る方が楽でした。また自分にはカウンタードライブを打つほどの腕もないのでミートで十分でした。
  ・ツッツキ
   かなりキレました。弾まない分、ブチっと切ってやることができるのはいいですね。下回転系のサーブには得意と感じることもありました。一方で、ラバーが粘着ですので少し回転に敏感で角度を間違えると回転の影響をもろに受けてミスにつながる印象でもありました。しっかり上書きできる腕が必要だと思います。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
   自分はバックサーブを使用しないのでわかりませんが、ツッツキの切れ具合からサーブも良いことが想像されました。ナックルや速いボールはテナジーよりは球が走らないかもしれません。
   ・レシーブ
   一番の自分にとって難しいと感じた技術はレシーブでもスピードの速いナックルや下回転のロングサーブに対する対処です。チキータ封じやFでの回り込みを防ぐために近年かなりロングサーブで下回転やナックルが速いタイミングで出してくることが増えました。そのサーブでの対処が難しかったです。自分は角度を合わせて押しているためにそうなるのだと思うのですが、スピンアートが回転の影響をもろに受けるのとテナジーなどほどよりは弾まないので、確実に入れようとするとドライブで少しゆっくりな上回転による返球となります。これを狙い打たれることが多かったと記憶しています。速いロングサーブでも上書きツッツキできればいいのかもしれません。
   一方、下回転に対するレシーブはこっちのものでしっかり切って返すことができました。相手はなかなか打ち込めなかったです。
[おすすめな方]
  ・粘着テンションのようなラバーで、粘着の回転とテンションのスピードを兼ね備えたい方。
  ・カットマンでカットはぶちっと切りたくて、攻めに転じた時にスマッシュしたい方
[まとめ]
  スピンアートは、粘着よりのテンションラバーで、これから粘着ラバーを使いたい人、粘着よりも弾みが欲しい人にぜひ使用いただきたいラバーです。そして自分が体験したように弾む特殊素材入りのラケットと合わせることで、スピードのあるミートと超回転が手に入るラバーでした。特に水谷隼にテナジーを合わせると弾みすぎてかなり難しくなりますが、スピンアートならかなりお互いを補い合えるすばらいい組み合わせだと思います、もし良かったらぜひ使用してみてください。
[補足]
   実際にパッケージを開けてみると目に入ってくるのはスポンジがオレンジで思わずテナジー!?と思える外観です。シートを見るとテナジーではなくスピンアートと書かれていて、触ると本当に気持ち粘着質な触り心地です。粘着と言われないとわからないかもしれないレベルですね。
   ラケットに貼って分かりますが、ラバー重量が重くテナジーよりも3〜5gくらい重くなるイメージです。平均値をとったわけではないですが標準サイズのラケットで50g前後の重さになりました。この辺りは粘着ラバーらしい重量だと思います。
   個人的なコメントですが、Butterflyの一世代前の左右非対称マークがカッコいいって思います。この左右非対称マークは、自分には高性能ラバーのシンボルのように感じるから好きなのだと思います。高性能ラバーとはブライス、テナジー、と時代を代表するラバーですね。ロゼナや最近のButterflyのウエアやシューズなどについている左右対称のButterflyマークは、あれはあれで良いんですが自分は非対称マークの方が好きでしたね。自分ももう30代なので、「昔は〜」って言ってしまうおじさんになってしまったと感じます。