ブライスハイスピード


















投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  ・卓球歴:20年以上
  ・戦型:シェーク両ハンドドライブ
  ・現役時代の成績:中学、高校と予選大会トーナメントを勝ち抜いて県大会出場
  ・メイン用具
   フォルティウスFT ver.D ST
   フォア(F)面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm
   バック(B):スピンアート 特厚

[レビューする商品名]
  ブライスハイスピード 厚 赤

[使用環境]
  ・使用ラケット
   フォルティウスFT ver.D ST
  使用面:B面
   F面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ40°、2.15mm 

[はじめに]
   今回も駄文を報告させていただきます。読み辛い箇所も多々あると思いますがどうぞよろしくお願い致します。
   今回レビューさせていただくラバーはButterfly製ブライスハイスピードになります。私にとって、ブライスといえばラバーの価格破壊を起こしたラバー第一弾という印象が強いです。スレイバーやタキネス、エクシズなど高弾性ラバーと、有機溶剤によるラバーの後加工が全盛期の時代でした。ラバーの価格は3000円くらいが一般的な時代に、工場からの出荷からテンションをかけたエネルギー内蔵ラバーというふれ込み、松下浩二プロの裸でパンチするラバーパッケージ、そしてスレイバーの約倍の定価5000円の販売価格で登場したラバーの衝撃は今でも覚えています。あの時代、練習や試合前になると、多くの実力者がアリレートカーボンありの特殊素材ラケットに有機溶剤たっぷりのラバーを貼って、カンカンと金属音を鳴らして下がって打ちまくる、サーブ5本交代で1ゲーム21点先取で3セット制という卓球でした。

  その後、有機溶剤の禁止からバタフライはさらにスプリングスポンジを搭載したテナジーシリーズを登場させましたが、さらなるスピードを求めたラバーの開発は進めていて2015年に販売されたブライスハイスピードが今回レビューするラバーになります。
  メーカー公称値で以下のようになります。

              スピード   スピン
  テナジー05        13     11.5
  テナジー80        13.25    11.25
  テナジー64        13.5    10.5
  ブライスハイスピード    14.5    10.3

   スピードはモンスターラバーのテナジーを上回る性能になります。今回比較できてませんが、テナジー64を使用するならブライスハイスピードの方が、コスパでも上回るように感じてしまします。実際は、テナジーにはスプリングスポンジが、ブライスハイスピードにはマイクロレイヤーが採用されており、数値以上の差として打感やグリップ感、弧線などに影響しているものと思いますので、上記数値はあくまで参考ということだと思います。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・バックドライブ
   回転量が少ないボールになるのかなと思いながらバックドライブをふってみました。すると想像以上に回転がかかります。めちゃめちゃかけやすいです。もちろんMaxの回転量はテナジー05や粘着ラバーの方があるように感じましたがブライスハイスピードもかなりかかります。そして直線的で攻撃的な飛び出し方でした。このあたりはテナジーやスピンテンション系のラバーの方が弧線を描来ます。チキータというか入れに行くちょいドライブをしてみると、その球足が面白いくらい速かったです。かなり攻撃的でドライブをかけて入れるつもりで打つのがちょうどいいくらい球足が速いです。決めようと手に力が入るとおそらくミスするんじゃないかと感じました。
   良い例えかわかりませんが、アウター特殊素材入りのティモボルALCよりもティモボルZLCの方が打球が低くて鋭角に飛んでくるように、テナジーやスピン系テンションよりもブライスハイスピードの方が攻撃的で鋭角な飛び出しと球離れの速さを有していました。

  ・ミート打ち
   かなり弾むので多少裏からでもミート打ちで十分入ります。スピードも申し分ない速さでした。これで厚?と思うくらい速いスピードでした。何よりミート打ちの心地よさがありました。パチンと軽くインパクトするだけでノータッチエースがガンガン出ます。しかも中・後陣からでもかなり威力のあるボールが打てます。マイクロレイヤーという技術はある意味、昔の有機溶剤を用いてラバーにテンションをかけた状態とかなり似た状態になっているのかもしれません。それくらい打感が気持ちよかったです。アウター特殊素材系のラケットへ合わせたら、めちゃめちゃ弾んで制御が効かないんじゃないかとも思いました。

  ・チキータ
   回転がかけやすく、ラバーにマイクロレイヤー技術によってテンションがかけてあるのでブライスハイスピードの打感は硬めです。回転をかけるように球に対し薄く擦るように打つと回転だけのボールも打てました。ただ印象としてはボールは軽いんじゃないかなって感じました。この辺りはドライブでも共通なのですが、回転はかけやすく素晴らしいのですが、Maxの回転量はそこまで強くないと思います。それよりも球離れと球足で相手の時間を奪うことに特化した方がラバーが活かせると思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
   角度が合えば合わせただけなのに一発で抜けるくらいの球足です。ブロックがある意味カウンターとなってしまうラバーですね。ただし弾むので自分はアウター特殊素材×ブライスハイスピードの組み合わせなら少し下がらないと前陣でのブロックは難しいと想像します。

  ・ツッツキ
   やはり弾むラバーですので角度を間違えるとツッツキが浮きます。弾むラケットの弱点と同じでブライスハイスピードの弱点はレシーブや台上です。これだけ弾むと流し系のツッツキの方がやりやすく相手もやりにくいんじゃないかなって思いました。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
   ナックルなど球の速さが欲しい時には、かなりやりやすく活躍しました。下回転もかけやすくしっかり切れました。ただし2バウンドするようなサーブはやや意識しないと意外とツーバウンドさせられないこともありました。

  ・レシーブ
   回転はかけやすいですがツッツキは角度を間違えるとかなり浮きます。手首をひねる乗せ打ちや流しツッツキをしっかり練習しておいて咄嗟にできるようにしておくと使いこなせるのではないかと思いました。

  ・台上技術
   チキータをトライしてみると、ちゃんと回転はかかっていてボールの横を取れば、打球が横に簡単に曲がりました。ただし、角度を間違えると簡単にオーバーミスしやすいので注意が必要でした。

[おすすめな方]
  ・スピードで圧倒したいドライブ攻撃マン
  ・中級、上級レベルの選手
  ・ドライブよりもミートうちの方が好きな人

[まとめ]
  ブライスハイスピードをまとめると
  ・ラバー全体の打感が硬く、食い込みがなくて球離れが速い。球のスピードで相手の時間を奪っていく戦術に向いたラバーである。
  ・回転よりも角度打ちやミート、スマッシュの方が威力が期待できる。
  ・ラバーが軽いのでバック面に使用すると、フォアがよく振れる。また、重いラバーも使いこなしやすくなる。
  でした。

  使いこなすポイントは、レシーブや台上などの繊細な打感が必要な技術の質と安定をいかに保つか、だと思います。今回驚きの高速な球足をラバー厚さ、厚でできてしまっているので、スポンジ厚を厚など薄めにしたりフォアレシーブで対応するなど考える必要があると思います。

  とにかく使いこなせばかなり武器になると思います。かなり好印象のラバーでした。皆さんもお手にとってみてはいかがでしょうか。

[補足]
   今回の目的は、F粘着の打球に対して、Bにより変化を求めてブライスハイスピードを試してみました。数値、打ってみて感じた最終的なイメージは昔の有機溶剤を塗った表のような使い方もできるラバーです。それでいて裏ラバーなので回転量は表よりも確保できているので、一発で好きになったラバーです。試合で勝ちにこだわらなければすぐに使用したいラバーです。

   ラバーを貼って重量を計った時に気づきましたが、ブライスハイスピードは約40gでした。テナジーよりもさらに軽くて弾むラバーです。この技術力がButterflyなのだと思います。