マントラS










投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。夏合宿も終わり、卓球の成長を実感しております。一方でラバーの消耗も激しく、学生にはつらいものがありますね泣。
[レビューする商品名]
  スティガ   マントラS   2.1mm
[使用環境]
  使用したラケット
  インナーフォースレイヤーzlc
[はじめに]
  メーカー説明文↓
  ボールをつかむ感覚と適度な球離れの早さ。安定したラリーを好む選手に。

  「マントラS」はスティガ社から昨年発売されたスピン系テンションラバーです。最近のスピンテンションの傾向とは方向性が違い、球離れが早く弾き性能が高いのが特徴です。そして何よりこの低価格ながらトップ選手使用実績も豊富な実力を持つ、群を抜いたコスパが魅力です。
  シートは曇り系で、引っかかりは充分。硬さはあまり感じませんでした。また、以前マントラMを紹介した時と同様ですが、シートの端が簡単にポロポロ欠けてきて、耐久性は低いと感じました。
  スポンジは朱色の日本製スポンジで、某ラバーに酷似した外見であるものの、気泡は比較的細かめでした。
  重量は測り忘れましたが、日本製軟テンションにしては重かったですね。もう片面に気を使う必要があります。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  金属音を鳴らしながら、軟テンションらしく少し潰れる感触で球が出て行きました。ソフトタイプのマントラSは大分鋭さが軽減されて、球離れや弧線も並に近かったですね。同Mはすぐ飛んでいき、なんで回転掛かってるんだろう、と感覚にズレが生まれたのですが、Sは流石に掛けやすく飛距離も控えめで、イメージ通りの打球が出来て扱いやすくなっていました。

  1   ドライブ   7.0点
  軟テンションの中では平均程度という印象でした。シートの引っかかりが良いので持ち上げやすく、擦り打ちは結構かかりましたが、食い込ませ打ちは球を持たず42度にしては少々掛けづらかったです。球威は出ませんが、球離れが早い割に安定してネットを越える扱いやすさは素晴らしいですね。

  2   カウンター   6.5点
  ここでは掛け返すカウンター、上書き系の技術として評価するため、軟らかいSでは落ちたり腰負けしたりは避けられなかったです。しかし、後述しますがこのラバーの最大の武器はブロックです。押せば勝手に快速プッシュカウンターが安定して入るので、無理して上から被せたり食い込ませたりする必要は無いと思いました。

  3   スマッシュ、フラット系   9.5点
  弾きの良さと、軟らかさを生かした安定感。これ以上加筆する必要が無いレベルに打ちやすかったです。当たれば低めに入るので絶大な安心感がありました。バック面をマントラSにしてから多くの試合をこなしましたが、オールで打っていて最も好感触だったのは、5球目攻撃です。早いピッチ、早い打点でミートして、球威は大したことないもののそれを補う速さを安定して生み出せました。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   10点
  満点でいいと思います。
  いい意味で鈍感でとりあえず止まる上に、プッシュ気味に弾くと快速カウンターになり、自由自在で非常に好感触で打てました。強いて言うなら伸ばすことに難があり、連打を許しやすい点はありましたが、この硬度を考えるとかなり完成されているのではないでしょうか。

  2   ツッツキ   6.5点
  引っかかる割には以外と掛からず、また軟らかいため多少浮きやすかったです。ただ、同硬度のドイツ製に比べると弱タッチでの飛びは抑えられていてコースを狙いやすく感じました。

  3   カット   6.0点
  球離れが早いので単純にコントロールや変化をつけるのが難しかったです。また軟らかいため切れ味にも期待できませんでした。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   7.5点
  吹っ飛ばないのでコース取りがしやすかったです。硬度相応の回転量で、Mのときと同じく表面でがっつり擦ることは難しかったです。

  2   レシーブ   8.0点
  入れることが出来るのは心強い。自分の加えた力に応じて飛ばせるマニュアル性能があり、イメージしやすかったですね。

  3   ストップ   8.0点
  硬いラバーには及ばないものの、思ったより止まってました。シートがしっかりしているおかげか吹っ飛ぶことは少なく、軟らかいラバーでみればかなり優秀な部類に入ると思います。

  4   フリック   9.5点
  十八番と言ってもいい項目ですね。台上でも持ち味の弾きと打球イメージのしやすさが発揮されて、低め弧線で安定して入りました。

  5   チキータ、台上ドライブ   7.5点
  しっかり下回転も持ち上がるので、軟らかい割に自分から打っていけるなという印象は持ちました。しかし、球威には期待できませんでした。
[おすすめな方]
  バック面で前陣で繋いでいく(ドライブ決定打はいらない)方におすすめします。特に、「ペン裏面」の中級者はとりあえず全員これでいいのではと思うくらいドンピシャだと思います。適度な引っかかりと軟らかさ、飛びすぎず安定しすぎるミート技術は本格的に振っていく方以外なら非常に適性を感じます。とっさの扱いやすさが抜きん出ているというイメージです。
  合わせるラケットは、今回食い込み系のインナーzlcを使用していましたが、同メーカーのエバンホルツやインフィニティ、カーボネードなど、弾きのあるものとの方が合うと思います。
[まとめ]
  幅広い層が使える、扱いやすさと個性を兼ね備えたラバーでした。低価格でこの完成度はただただ素晴らしいです。Mと違って、ドライブ性能は落ちているものの、引き換えに安定感が大幅に上がっていて、筆者のような実力層からするとSの方が手を出しやすく感じました。ちなみに筆者は、当たれば入るからフォアの練習に時間が割けてフットワークも上達するという嬉しい副作用が生まれました。一定のレベルを越さなければバック面での自由度が本当に高いんですよね。打球感も良く、今までのスティガラバーや日本製ラバーのイメージを良い意味で覆していて、スティガのメインラバーとして今後も君臨しそうです。
  最後に寿命についてですが、流石に値段相応といったところか、M同様2ヶ月程度で限界を感じました(夏休み中練習量が多かったのはありますが)。新品の頃のシートの張りからすると随分大人しくなってしまった印象。また、シートの耐久性は脆く、台にぶつけるとすぐポロポロ欠けてくるのも注意が必要です。