ヴィルトーソ+







投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  ・卓球歴:20年以上
  ・戦型:シェーク両ハンドドライブ
  ・現役時代の成績:中学、高校と予選大会トーナメントを勝ち抜いて県大会出場
  ・メイン用具
   フォルティウスFT ver.D ST
   フォア(F)面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm
   バック(B):スピンアート 特厚

[レビューする商品名]
  OSP製 ヴィルトーソ+ R-ST

[使用環境]
  F面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm、黒
  B面:スピンアート、特厚、赤

[はじめに]
  先月も読んでいただきありがとうございました。
  また、小生の雑文に投票いただいた方、本当にどうもありがとうございました。

  今回は、人気ラケット、Virtuoso+ (ヴィルトーソ+)をレビューさせていただきます!実は自分は5枚合板をあまり試してきませんでした。高校の時はスピード狂だったのでティモボルスピリットにスレイバーFXと有機溶剤使用でしたし、水谷隼ZLCなど弾むラケットが今でも大好きです。ただ私事ですが昨年末子供も産まれて練習時間も減ってしまい、水谷隼ZLCでは試合は厳しいと感じました。今年は7枚合板のフォルティウスFT ver. Dで頑張っております。やはり弾まないラケットの方がレシーブは安心して打てます。今回、WRMさんが激推しする、OSP製ラケットのヴィルトーソ+を本職ラケット候補として購入させていただきました。本職ラケットとガチンコ比較です!
  ヴィルトーソ+はWRMが強力プッシュするハンガリーのOSP製ラケットの一本になります。WRMぐっちぃ氏、はじめ氏が愛用ということで、かなり期待してしまいます!
  実際に届いたラケットの厚さと重さは次の通りでした。
             重さ   厚さ
  ヴィルトーソ+実測  88 g  5.83 mm
  公称値        88 g  5.75 mm
  OSP社側の実測    87 g  5.75 mm
  これを見ると、やはり木材ラケットって生きているんだな、って感じます。自分の測定値との差は、日本の湿度によって水分を吸ったためか、またはノギスによる測り方に問題があるのか、という誤差でしょう。
  5枚合板にしては、厚めのラケットで重さもしっかりあって、まるで7枚合板のような重みを感じます。また過去エキスパートカーボンのレビューでも書かせていただきましたが、全て手作りのOSP製ラケットは、握った時にウェット感があります。そして角をヤスリで削る必要はないのに加え、芸術感もあって、このラケットの角をヤスリでゲジゲジに削りたくない、と感じさせる高級感もあります。もちろんヴィルトーソ+も上記にもれず、素晴らしい芸術品でした。またグリップのところのOSPのマークが木目の彫り物になっています。エキスパートカーボンだと黒くなっているのですが、ヴィルトーソ+は木材感が前面に出たものになっていました。これはこれで素晴らしくてかっこいいですね。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  気に入ったバックハンド技術について書かせていただきます。
  他の技術や打感は補足、その他の項目に記載させていただきました。

  ・Bドライブ
  かなり良いです!神ってました!このラケットで一番良かったのはバックハンドです!多少インパクトがぶれても回転がかかって弧線を描く性質がこのラケットにはあります!特にバックは打点が前過ぎたり、差し込まれて、ふり遅れることが多いですが、弾いたような打感でもしっかり弧線を描きます。ただし速いボールを打とうと弾きを強くすると途端に入らなくなる感じです。弱いとはいえスピンアート=粘着ラバーを貼っておりますのでボールの上を捉えて切るようにBドライブを打つと、安定してスピードドライブが打てました。フォルティウスFT ver. Dだとループドライブでもボールを呼び込んでしっかり打つ必要がありますが、ヴィルトーソ+だと多少雑になっても入ってしまうんです。これは3球目卓球が武器になると感じました。
  仕方ないのですが中陣または後陣からのバックハンドでは球威のなさが目立つ気がします。ただ結構タイミングをあわせてドライブをかけるつもりでふると意外と弧線を描いて早いボールが入ります。後陣から巻き返すには弾み不足ですが、中陣からでも質を落とさず一球一球ふれば安定したラリーを繰り広げられると思いました。当てて入れるだけになると流石に弱々しいボールになりやすいので、少しでも、時間があるならサイドスピンを入れるなどすると良いと思います。そこまで大きなラリーで打ち合うことはそうそうないのでいらぬ心配なのかもしれません。

  ・チキータ
  これもめちゃめちゃやりやすいです。横を取らなくても台上バックドライブとして活きたボールを打つことができました。特に相手のサーブで回転量があまりわからない時でも、上書きのつもりでしっかり回転をかけてやれば、かなり安定して入れることができました。レシーブチキータに自信が持てると思います。しかもめちゃめちゃ弾むわけではないので、思い切ってドライブ、または回転をかけにいけます。相手が取りにくいチキータ、または台上バックドライブが打てると思います。これができるようになるとサーブで得点するタイプの選手は途端にやりにくくなると思うので良いなって思いました。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  フォルティウス FT ver. Dと比較すると板薄ですので、相手の重いボールには押される感じがあります。上手な方だとその押される反動やエネルギーを利用してツーバウンドブロックとかカットブロック、サイドスピンブロックとかできるのでしょうが自分にはそんな腕はなかったです。速い打球ではなくても回転量の強いボールでも同傾向があるので、注意が必要だと思います。自分ブロックがやはり苦手だなーて感じますね。

  ・カウンタードライブ
  弧線を描いてくれるので、可能なら当てるだけのブロックよりはカウンタードライブの方が安定します。頂点前でも引きつけて上書きでも、どちらもやりやすい印象でした。相手のボールの球威を利用するか、弾かずにボールを殺して回転をかけに行くのが良いと思います。自分は結構球を持つ打ち方が好きなので引きつけてめちゃめちゃ回転を上書きするのがやりやすくて得点につながりやすいボールでした。

  ・ツッツキ
  フォアもバックも良く切れます。打感は柔らかいのでやりやすいですね。切りながらでもストップとしてピタリと止められます。エグいのが狙えていいですね。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  回転はかけやすくて、しっかり切れるんですが弾道が浮きやすいです。しっかり重心を落としてスイング大きめで出した方が良いと思います。あるいはトスを高くするか。カルデラノ選手がハイトスサーブを多用するのは、彼が使用するラケットが弾むけど5枚合板だから、ではないかと感じました。あんなハイトスサーブ、弾むアウター特殊素材だとどうしても台から出てしまうと思います。弾まないのでツーバウンドのサーブは出しやすいですね。練習すべきは相手にためる時間を与えないスピードのあるロングサーブ。エンドラインに弾ませて相手のコートのエンドラインに入るような高速サーブですね。

  ・レシーブ
  ストップ、ツッツキ、チキータ、なんでもやりやすくていいですね!気をつけたいのはチキータ殺しの速いナックルで、弾まない分差し込まれた時に安易に返すと棒球になりやすいです。打点落としてもいいので回転をしっかりかけて低く返した方がいいかもしれません。または上書きツッツキで、相手の虚をつくのもいいかも。オーバーミスはしづらいので、しっかり弧線を描いて打球することを意識すると安定すると思います。

  ・台上技術
  ストップ、払いどちらもやりやすいです。払いはかなり飛ばすつもりでちょうど良い感じでした。ストップからカウンタードライブという戦術ができると、なお良いと思います。自分は、まだできませんがレシーブを低く入れて叩くカウンター力が欲しいです。またダブルスの時はレシーブから仕掛けやすいので重宝されると思います!

[おすすめな方]
  3球目、5球目またはレシーブから4球目へと攻撃的に攻める卓球に向いていると思います。
  安定した強烈なスピードボールや超回転ボールで、積極的に攻め立てるのが好きな方にはぜひ使用して欲しいです。つまり自分になります。汗
  ということで、今回本職ラケットとさせていただきました!
  実際、自分のレベルで、ものすごいラリーが続くことは希で、台上から3球目or4球目、5球目or6球目までに点数を決することが多いです。バックハンドドライブ、チキータ、フォアハンドドライブ、抜群の回転性能と安定したスピードボールが持ち味になります。是非この素晴らしいラケットを一度試してみてください!
  他にもオールラウンダー、両ハンドドライブマン、あらゆる打法が得意な方、にあうラケットだと思います。
  自分はブロック下手っぴなんで前陣でひたすら攻め立てるのに良いと感じました。上手な方はブロックも安定すると思いますのでまさにワルドナー選手や丹羽孝希選手のような、幅広い技術を扱う方に適したラケットだと思います。カットもおそらく綺麗にひけると思いますね!まさに夢のようなラケットだと思います。

  おすすめできない方は、やはり初心者の方です。重量もやや重いですし、しっかりスイングする必要があります。弾きよりは回転をかけて行くスタイルにあうので最低限、回転をかける感覚を磨いた上で使用した方が良いと思います。当てるだけ、弾くだけになると、ラケットの持ち味を活かせないので、フォアもバックもスイングの基礎を覚えた上で使用されることをおすすめします。
[まとめ]
  ヴィルトーソ+の特徴は以下の3点だと思います。
  1. 回転のかけやすさ、がものすごい!多少ラケットに対し厚く球の後ろを捉えても勝手に回転がかかるようなオートマ機能がある!!回転の申し子!
  2. スピードドライブが安定して打てる!セル時代のような三球目四球目のドライブで一発を狙える!
  3. レシーブからチキータやツッツキなどで思い切り回転を上書きしに行けるレシーブの安心感がものすごい!

  ということで最後はベタ褒めになってしまいました。Butterfly製メイズパフォーマンスも同じく5枚合板で、数回打たせていただいたことがあるのですが、打球が軽くなりやすい印象でした。しかしヴィルトーソ+はそこまで軽くはありません!それはラケットの重量が重く、質が良いからではないかと思います。レビューで貯めたポイントで良い買い物をさせていただきました。この場を借りて深謝申し上げます。m(_ _)m
[補足]
  以下、F技術、打感のコメントです。

  ・Fドライブ
  下回転に対するドライブでは、めちゃめちゃかけやすくて、初めかなりオーバーしました汗。慣れてくるとスピードドライブが神レベルで安定しました!!粘着との相性がいいのか、しなって回転がかけやすいからなのかはわかりませんが、ティモボルスピリットではどうしても打てなかったボールの上を捉えるスピードドライブが、ヴィルトーソ+だとかなり安定して打てました。ヴィルトーソ+は打球時のエネルギーをかなり回転へと変換してれていると思います。結構厚く打球してもオートマチックに回転がかかっているフシがありますね!なのでスピードドライブもボールの上を捉える必要はありますが回転をかけやすいので安定してボールが弧線を描きコートにおさまるのだと思います!チャックを塗っていた時の3球目が蘇ったような感じでした。少し気をつけたいのがプッシュ性の深い差し込むツッツキで流石に差し込まれて、ラケットに対するボールの捉える位置が狂わされるとミスにつながります。またそういう時に相手のボールの影響をもろに受けるので入れるのもかなり難しくなる印象です。ループドライブの回転量は抜群なので差し込まれたらすぐにループに切り替えると良いと思います。差し込まれてもボールが高ければ、アウター特殊素材を使っていれば弾きで持っていける時もありますが、ヴィルトーソ+ではそこまで弾まないので、自分のボールにできないとなかなか難しかったです。回転量は7枚合板よりも高いと思いますので、ループでも十分得点は狙えます。ただし威力というか球威、スピード、は7枚合板などよりは劣ると感じました。
  中陣からのドライブでは、アウター特殊素材のラケットで打つと、直線的でレーザービームのようなボールになりやすいですが、ヴィルトーソ+で同じようにハードインパクトで弾き気味で打つと結構失速します。なんで結構球持ちを意識をしてしっかり回転を掛けてやる必要があると感じました。しかし5枚合板なんで回転性能はすごくて、うまく打てると高い音の打球音と、うねるような弾道のボールが繰り出せます。イメージとしては、王励勤選手のようなうねりですね(完全に妄想が入っておりますが。)このうねりは、自分の卓球ではなかったイメージだったので打てるとかなり悦に入りました。まるで野球マンガの魔球を放つような気分でドライブが打てます。

[その他(DVDのレビューはこの欄にお書きください)]
  ・Fスマッシュ、ミート打ち
  ただの浮いたボールなら問題なく打ち込めます。下回転なりドライブ回転のきついロビングなり、回転がかかったボールを打つ時は回転の影響を受けやすいので大きく振るのではなく、腰の回転と身体を使ってコンパクトにインパクトをかなり強く打つ必要がありました。打てないわけではないですが、アウター特殊素材と比べたらスイートスポットが狭いですね。
打感や弾道など

 直前までアウターSZLCを使っていて、「これぞアウター特素」というぶっ飛びコントロール難しい、の感覚が強い状態で、ヴィルトーソ+を試打しました。いざヴィルトーソ+を試打1球目、いきなりオーバーしました。これはかなり弾む!アウターSZLCよりも弾む?とワクワクして、弾んだ感覚からラケットの面を微調整して次を打ってみました。すると今度は落ちました。自分の感覚を研ぎ澄ましていくと、ようやく球持ちが半端ない!っていうことに気づきました!このヴィルトーソ+はめちゃめちゃ球持ちがありながら球持ったあとすぐに放すような感覚です。軽くミドルスピードで打つとめちゃめちゃ球持ちして、強めに打つとつかんですぐに球を放すような感じです。自分は5枚合板をよく使うわけではないのでわかりませんが、この感覚は5枚合板に多いのかもしれません。あるいはOSP製ラケットは球持ちが独特に強いのかもしれません。とにかく自分の想像以上にかなり球を持ちます。この球持ちのおかげで飛距離が素晴らしく出るのだと思います。ただし弾道はアウター特殊素材と比較するとかなり山なりで、浅いボールとなりやすかったです。相手の力量にもよると思いますが、球によって深さが異なると、ブロックも慣れにくいように思います。浅くて跳ねたり曲がったりするボールや、深い威力のあるボールなどを巧みに使い分けられるとなお良いと思いますし、ヴィルトーソは深さを使い分けやすいラケットだと感じました。