プロルーム

















投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。←中学都大会の成績なのでそろそろ更新したいが高校でそれに見合う試合がいまいち分からない男です。
[レビューする商品名]
  アンドロ×卓球王国   プロルーム
[使用環境]
  使用したラバー
  テナジー80
  マントラM
  メイスブルー
  ラクザ7ソフト
[はじめに]
  商品説明文↓
  卓球ラケットでは初となる新素材、それも化学繊維ではなく自然繊維の特殊素材『NPF(Natural Powered Fiber)』を使用したラケット!
   『NPF』とは聞き慣れない名前だが、日本名では亜麻(アマ)と言われる植物を加工したもので、卓球界以外ではオフロードのバイクに使われている丈夫な繊維。この特殊な自然素材を使用することで、特殊素材ながら5枚合板のような一体感のあるラケット。

  合板構成は、上板アカシア/NPF/添芯アユース/中芯桐 だそうです。説明ではNPF素材がいかにも頑丈で硬そうで、上板のアカシアも少し茶色味がかっていてハードに見えますが、実際は説明文にも書いてありますが全体的に一体感があってややソフトでした。
  手に取ってみると、まず軽かったです。中ペンのブレードは157×150の小さめで手元寄り重心なので、重量以上の軽さを感じました。そして、このラケットの中ペン版の大きな特徴は、厚みのあるグリップです。まるでシェークをぶった切ったような形をしていて筆者には全く合わず、必死で削りました。このようにグリップが合わない方も多いと思いますので注意が必要です。
  球突きしてみると、薄い5枚に近いポコポコした音が鳴っていました。繊維の主張は少なく、弾みも弱そうでした。
  ラバーを貼ると、平均の中ペンサイズより小さいためにより軽くなりました。王道シリーズと原理は同じです。ハイエンド2枚貼っても175g行くか行かないかくらいでしょう。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  球突きの段階で感じたこととほぼ変わらず、最近の5枚合板と同等程度の飛距離とクリアな打球感でした。弧線が高く、ラバーの引っかかりが伝わりやすいように感じました。

  1   ドライブ   8.0点
  飛距離は5枚とほぼ変わらず、弧線の上がり方も木材らしく安心感のあるものでした。擦り打ちも食い込ませ打ちもラケットがしっかり掴んでくれて、球持ちが感じられました。また、最近の繊維orカーボン入りは吸い付くような柔らかい打球感をしたものが増えていますが、プロルームはどちらかというと木材の打球感を変えずに硬さを出しているように思いました。
  また振り抜きが良く、打ち始め当初はあまりの軽さに空振りしてしまいました。慣れてくると、飛ばない分前陣で安定して回転を掛けて振っていけるため、球の切れ味が増しました。グリップの効果もあってかカーブドライブなど曲げる技術が特に強かったです。柔らかめなのでどんな打ち方にも対応できますが、少し硬い上板としなりによって、擦るドライブはやりやすくかかるのが印象的でした。逆に威力面では手元重心ということもあり相手にとりやすいと言われました。繋ぎの質が高いので、前陣でかけてラリーしていくタイプには都合の良いブレードと言えるでしょう。


  2   カウンター   8.5点
  前陣での収まりが非常に良いため、擦り気味に振るとよく引っかかって簡単にカウンターできました。普通の5枚合板よりは押されないので、威力を利用すること(借力)が容易でした。

  3   スマッシュ・フラット系   7.5点
  上板の弾きは悪くありませんが、カーボン系やスティガ5枚などには劣るセミソフトなので、変に球を持ってしまう感覚はありました。それでも、このラケットの軽さによる切り返しの速さで高い打点で次々叩いていくプレーがしやすく、ミートは悪くなかったです。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   8.5点
  よく止まりました。上方向に飛んで甘くなる場面が見受けられたものの、コースをコントロールしやすかったです。

  2   ツッツキ   7.5点
  個人的にはもう少し切れて欲しいと思っていました。ただ、柔らかい割に飛ぶことがないため安心して掛けてから飛ばせる感触がありました。

  3   カット   8.5点
  ブレードが小さいので守備におすすめはしませんが、カットはよく収まって切れるので好感触でした。試打を通じて感じたのですが、このブレードは粒高によく合いそうです。表面で切ることもしなって受け止めることもできますが、スイートスポットから外れる感覚が得られないのは難点です。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1    サーブ   8.0点
  遠心力と日頃の感覚が欲しいせいか、コンパクトブレードが災いして少し切りづらかったです。ただラバーの引っかかりを活かせるので、弾まないのも合わせて短く掛けて落とすのが最も良かったです。

  2   レシーブ   8.0点
  合わせると勝手にストップになるなど、相手の回転を食らってもとりあえず台に収まる印象が強かったです。

  3   ストップ   8.5点
  先述した通り合わせただけでも短く止まりました。また、ラケットが軽いのでダブルストップなどで咄嗟に台上に動く際に反応が早いのも好感触でした。

  4   フリック   7.0点
  弾きがイマイチで、合わせる程度になりがちでした。やりやすさ、威力共に難しいです。

  5    チキータ・台上ドライブ   9.0点
  ここは台上で振り抜けるコンパクトブレードの良さが発揮されて、バックが非常に振りやすかったです。簡単に弧線と回転を生み出し、深くは入りませんがよく伸びました。手首を返すのが必要になってくる技術なので、軽さは大きな利点になりました。
[おすすめな方]
  前陣主体で、回転と変化を重視した卓球をしていきたい方におすすめです。軽さも大きな魅力であるため、特にドライブを中心としてプレーを考えている中学生や年配層が好みそうです。スピードと飛距離は特殊素材と謳っておきながら出ず、5枚合板のポコポコ感やしなり、ロスを軽減したようなブレードになっているため、今まで5枚合板を使っていた方は安定感に加えてメリハリがつくようになると思います。逆に、今まで特殊素材や7枚合板を使ってきた方は、弾みや食い込み感の違いになれないと思いますのでおすすめしづらいです。
  ここまで合わせたラバーの中では、テナジー80と合わせると球離れと飛距離が緩和されて安定感が倍増しました。このように、硬めの少し飛ぶラバーが特に合わせやすく、重量の心配をせずに選べるのが素晴らしいです。
[まとめ]
  使いやすさに特化した万能前陣向けラケットでした。新素材で売っていたもののその主張は限りなく弱く、販売戦略は失敗したように思いますが、振り抜きの良さと擦れる板に注目して打ってみると、カウンターやチキータなどの現代卓球に必要な要素が容易にできるという強みが隠れていました。合板自体にこれといった個性は無く、今回のレビューも短めの内容となってしまいましたが、今のラケットに振り回されているなと感じているか、5枚のロスを減らしたいと考えている方は試してみる価値があると思います。