ラグザ7ソフト












投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。エボリューションは不動のフォア面だと気づいてしまった9月でした。

[レビューする商品名]
  ヤサカ   ラクザ7ソフト   特厚

[使用環境]
  使用したラケット
  インナーフォースレイヤーzlc
  王道04
  馬林ソフトカーボン

  主にバック面での使用となります。

[はじめに]
  メーカー説明文↓
  スピン性能に優れた「ラクザ7」のトップシートにソフトスポンジを採用することで、回転のかけやすさと安定性がさらにUPしました。重量も軽くなっており、強打時には高い打球音も得られる万能型ラバーです。

  ラクザ7ソフトは、「ハイブリッドエナジー型ラバー」としてヤサカ社から2010年に発売されたテンションラバーです。当然セルボール時代のラバーであり、スピンを重視した設計になっていますが、現在のような硬くて重いシートを採用したものではありません。ハイブリッドエナジーという技術は「高弾性高摩擦ラバーで採用の高いグリップ力とスピン性能の天然ゴム主体の高摩擦シート」+「気泡が大きく弾力に優れたラクザオリジナルスポンジにテンション効果を付加」したものだそうです。高弾性のかけやすさとテンションの弾みを両立したラバーのようです。
  手にとってみると、引っかかりは良いのですが、今のものとは違う独特な触り心地で、高弾性ラバーに近い引っかかり方をしました。今は逆に見なくなった白いスポンジもムニュっと食い込み、他のような大きな気泡はなく弾力もあまり感じませんでした。全体的に非常に扱いやすそうな外観でした。硬さもメーカー値では37〜42°となっているように、40度より少し硬いくらいに感じました。
  重量はやはり軽く、王道04サイズで42gだったので普通のシェークサイズだと44g程でしょうか。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  軽いタッチから食い込み、強い球持ちを感じました。シートが柔らかいので、ラバー全体で持っているような感触がして安心感がありました。弾道は中弧線で、弾みが弱いため浅めに落ちていました。

  1   ドライブ   8.0点
  上記の点数は、「インパクトが強くない方のバック面で使用した際の点数」です。フォア面で振るとロスして落ちてしまい、繋ぎ程度にしか使えない印象でした。一方バック面ではかなり使いやすく、引っかかって持ち上がるし音も鳴るので心地良かったです。やはり、いくら持ち上がっても球を持っても、現代のスピンテンションは打感の好みがかなり別れてしまうので、その点では高弾性に近い打感のある7ソフトは万人受けする強みがあると思います。
  ヤサカの中でも回転系に位置付けられている通り、実際に回転はかけやすいしかかるのですが、球は軽く弾道も素直で、浅く入りがちでした。とにかく安定感に尽きると言いますか、感覚が掴みやすいため導入・ステップアップに最適なラバーだと思いました。

  2   カウンター   7.0点
  軟らかいので打ち返そうとすると押されたり潰れたりしてしまうので合わせがちになり難しかったです。球持ちにより1回受け止めてから投げ返すような感触でした。正直特筆するようなことは無かったです。

  3   スマッシュ・フラット系   7.0点
  快音を鳴らして安定した弧線で打てました。弾きは良くないし飛ばないので決定力に欠けますが、ドライブ時の引っかかり感からは想像できないくらい違和感なくミートできました。薄めで軟らかいシートが打感に邪魔をしていないんでしょう。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック  8.0点
  押されますが、よく止まる安定したミートブロックができました。伸ばすことも容易ですが、プッシュなどで飛ばすのは難しく、弧線も高いので攻めに転じられない点もありました。

  2   ツッツキ   9.0点
  軟らかいラバーなのに吹っ飛ばず、ラバー全体で包み込むようにして下回転を掛ける感触があり、上書きツッツキも簡単にできました。台上系は特に高弾性のような良さが発揮されていて好感触でした。

  3   カット   9.0点
  ある程度経験を積んだカットマンには回転量、攻撃の威力共に不満が出るでしょうが、初中級者のカットマンには9点以上に値すると思います。球持ちと守備重視で、変化をつけるのも容易でした。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   8.0点
  回転量は中間硬度同等に切れました。また、弾まずに回転を掛けた感触が伝わって来るので非常にコントロールしやすかったです。

  2   レシーブ   7.5点
  上書き能力もあるので容易にこなせました。ただ、前に振ったり合わせたりした時は勝手に上に上がって浅く入ってしまい良くなかったです。

  3   ストップ   8.5点
  先述した性能で予想つくと思いますが、ビタ止め可能でした。しかも低く入ります。

  4   フリック   6.5点
  球持ちと勝手に食い込むのが邪魔になって、弾くのも伸ばすのも難しかったです。

  5   チキータ・台上ドライブ   7.0点
  引っかかりによるやりやすさは保証できますが、得点源にはならず積極的に使っていくのはお勧めできません。浅いのでストップと合わせても揺さぶれなかったです。
[おすすめな方]
  初中級者のバック面にお勧めしたいです。軽ドライブの安定感や回転の掛けやすさがずば抜けているので、ゆっくり回転をかけてラリーすることを重視したい、覚えたい方のニーズに応えられる今では貴重な存在です。高弾性の感覚に似たところがあるのも選びやすいポイントですね。成長してガンガン振るようになるとプレーが縮こまって物足りないと思いますので、導入・ステップアップの位置で1度は経験して欲しいラバーです。
  ラケットは選びませんが、ロスを減らすために硬いブレードやアウターカーボンでのバック面調整に向いているでしょう。試打した中では王道04が最も良く、少し硬い上板と合っていました。

[まとめ]
  高弾性とスピンテンションの中間に位置するラバーでした。しかも、それぞれの長所を詰め込んでいて使いやすい。ハイエンドモデルのノーマルラクザ7は、使用者のドライブを受けた限り擦れて凄く掛かっているときもあれば棒球も多く、強いインパクトが求められるなと思っていたので、ソフトだとここまで安定感が増すのかと驚きました(筆者は中学時代ひたすらバック面これでした、余裕で4ヶ月持つ寿命・耐久性も嬉しかったです)。
  また、先ほどの項目で"貴重な存在"と表現しました。確かに今は売価で3000円代の強コスパラバーが台頭していますが、独自の使いやすさを持った7ソフトの個性を奪うようなものはありません。初中級者が手を出しやすいものが他にある中でも、ここまでバランス良く各項目の得点も高いラバーは少なく、選んで失敗しません。少し前に某社が「個性を見つけよう」と謳い、とある導入ラバーを売っていましたが、個人的にこの位置は7ソフトが不動です。是非試してみて下さい。