インナーフォースレイヤーZLC












投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  ・卓球歴:20年以上
  ・戦型:シェーク両ハンドドライブ
  ・現役時代の成績:中学、高校と予選大会トーナメントを勝ち抜いて県大会出場
  ・メイン用具
  OSP製ヴィルトーソ+ ラウンドストレート (R-ST)
  フォア(F)面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm、黒
  バック(B)面:スピンアート 特厚、赤

[レビューする商品名]
  インナーフォースレイヤーZLC フレア

[使用環境]
  インナーフォースレイヤーZLC
  F:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm、黒
  B:スピンアート 特厚、赤

[はじめに]
  バタフライ製インナーフォースレイヤーZLCフレアをレビューさせていただきます。このラケットは正統派ドライブマンの方がよく使っている印象で、試合でも時たま見かけるラケットになります。
  Tリーグ参戦中の加藤美優選手、東京アートの高木和卓選手、と有名どころが使用しています。おそらく吉村真晴選手、上田仁選手もインナーにZLCを配したラケットを使用していたと思います。吉村選手はインナーフォースレイヤーZLCまたはインナーフォースZLCをベースに特注ラケットを使用していて、その特注ラケットがが吉村真晴Limited Editionでしょう。張本選手にTリーグで勝利した上田選手もインナーフォースレイヤーZLCベースに特注していると思われます。
  このように名前を挙げると恐れ多いのですが、早速レビューさせていただきます。

  まず、ラケットの重さと厚さです。

        重さ     厚さ
  実測    96g     5.86 mm
  公表値   87g     5.7 mm

  なぜか10g近く重いです。

  このラケットに省キョウNEO3ブルスポとスピンアートを貼って、重さは190gになりました。190gのわりには握った感じや素振りでは軽さを感じました。

  今回は同じZLCをもちいている水谷隼ZLCと比較していこうと思います。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  予想通り、総じて以下のようになりました。
  スピード: 水谷隼ZLC > インナーZLC
  スピン: インナーZLC > 水谷隼ZLC
  打ちやすさ: インナーZLC > 水谷隼ZLC

  ・Fドライブ
   よくレビューにあるように、「あれ、特殊素材入ってる?」って思ってしまいました。普通のフォア打ちからドライブを打ってみてもまるで木材ラケットで打っているように感じました。思い切り体を使った時に急に球離れが木材ではなく特殊素材っぽく速くなって、威力も出るような印象です。強打時が思ったより難しいと感じました。逆に回転だけをかけに行く時、打感が木材でかなり柔らかく感じるので、とても好感触で扱いやすいと感じました。

  ・Bドライブ
   Bは自分のインパクトや打球感覚が劣るというのもあって、インナーZLCがかなり良かったです。しっかり回転をかけることができるので弧線を描き、相手は回転量に返球がしづらい感じでした。グリップがフレアというのもあって結構手首にグリップが当たるのが結構痛かったりしました。自分はやはりグリップはストレートが好きです。

  ・Fスマッシュ
   問題なく打てますね。芯に当てやすいので特殊素材のような一発が打てます。木材合板系だとどうしても柔らかすぎて下回転が切れたボールを打ちにくいと感じたりしますが、インナーZLCなら木材よりももう少し思った通りの軌道に弾くことができると思いました。

  ・Bミート
   かなり強くインパクトする必要がありました。中陣からプッシュで手だけで打つと結構失速してました。この辺りは水谷隼ZLCの方が楽に抜ける球が打てます。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  こちらも驚くようなことはなく大方の予想を裏切らない感じでした。

  ブロックのコントロールのしやすさ: インナーZLC > 水谷隼ZLC
  ブロックのスピード: 水谷隼ZLC < インナーZLC
  ツッツキのしやすさ: インナーZLC > 水谷隼ZLC
  ツッツキの回転量: インナーZLC > 水谷隼ZLC

  ・ブロック
   打感は木材ですが、特殊素材のおかげか板の厚さが薄すぎないせいか、ブロックは結構止まりました。ボールを殺したり押したりするのもしやすいので、返球に変化をつけようと思うなら、張本選手のように止めたりカウンターしたりするならインナーZLCの方がやりやすいと思います。

  ・ツッツキ
   水谷隼ZLCはとにかく弾むので飛ばさないようにするのがかなり難しいです。水谷隼ZLCと比較するとかなり多くのラケットがツッツキしやすいラケットになってしまいますね。打感がかなり木材よりなんで、ブチっと切れます。相手の回転の影響を食らわないようにブチっと上書きツッツキしてやるととても安定しました。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  こちらも今までと変わらずの総評ですね。

  サーブのコントロールのしやすさ: インナーZLC > 水谷隼ZLC
  サーブのスピード: 水谷隼ZLC < インナーZLC
  レシーブ・台上のしやすさ: インナーZLC > 水谷隼ZLC
  レシーブ・台上の回転量: インナーZLC > 水谷隼ZLC

  ・サーブ
   結構インパクトを強くしないとボールが滑らないと感じました。一方でツーバウンドのサーブは出しやすかったですね。もちろんぶちぶち切ることができました。

  ・レシーブ
   やりやすいです。結構思った通りにレシーブできて、とっさに角度を作ってフリックなんかもできました。チキータはかなり回転をかけやすく、かつ回転をかけても収まる安心感がありました。レシーブからでも十分先手が取れると思います。

  ・台上
   これもやりやすいです。ただ上板がかなり柔らかいようなので、触るだけだと浮きやすくなる印象です。回転をかけるのか弾くのか、はっきり意識して打球してあげると良いと思います。

[おすすめな方]
  ・ズバリ 中・上級者の方
   レシーブが苦手な方はこのラケットを使うことで、かなり安定すると思います。アウター特殊素材を使用していて、もう少し安定感や回転量が欲しいと思いつつ、7枚合板などは重いし打感が合わない、という方には選択肢の一つとしてこのラケットが入ると思います。
   アウター特殊素材を使用しているとどうしても、スピードが遅く感じるかもしれませんが、ハードインパクトができるのであればこのラケットでしっかりボールを持って打つ方が重いボールになるように思いました。

  ・初心者の方も○
   打感が木材よりなので、初心者の方もオススメできます。ただし、他のインナー素材ラケットと比較して明らかに高いので、買うのであれば長く使わないと少し勿体無いと感じやすいですよね。そこらへんがポイントだと思います。もっと入門的で扱いやすくて使いやすいラケットもあるので、このラケットでなければダメっていう要素がない限りはオススメする理由もないと思いました。

  ・粘着ラバーを使っている方
   打感が木材よりなので本格的な粘着ラバーを貼っても十分性能を出しやすいと思います。自分はFですがBも微々粘着のスピンアートですがかなり打ちやすかったです。B粘着や、両面粘着もありですね!インナーALCが硬く感じるのであれば粘着ラバーとの組み合わせを考えてこのラケットにするのはありです!

[まとめ]
  インナーフォースレイヤーZLC フレアは
  (1) かなり木材よりのアウターZLCと木材の間のラケット
  (2) アウター特殊素材でレシーブが苦手、あるいは粘着ラバーを使いたいのであれば、ぜひ試してみる価値ありのラケット
  (3) 万人ウケする使用で初級〜上級まで使用できるラケット(ネックは値段)

  となると思います。
  とんがった部分は少ないですが、非常に高性能で扱いやすいバランスのとれたラケットだと思います。このラケットをベースに特徴をラバーに求めたり、レシーブやその他の苦手を補う、といったことを試行錯誤するのはとても良いと思いました。ぜひ使ってみてください。

[補足]
  Bドライブでもふれましたが、自分はBドライブやチキータをするときにかなりグリップエンドが手首に当たって痛かったです。そのためにリストバンドを買ってしまいました。リストバンドを使えばフレアでも違和感なく手首を使ってBドライブやチキータができると思いますので、ご参考ください。