木星ブルー














投稿者:バルサミコ
[自己紹介]
  今年中は卓球に割く時間がありますので、レビュー投稿を続けていきます。今回はブログで多少触れたラバーを紹介します。

[レビューする商品名]
  木星2ブルースポンジ

[使用環境]
  R:張継科ALC
  F:木星2ブルースポンジ
  B:ラザンターV47
  ボール:ニッタクJトップ

[はじめに]
  WRMの今年の顔である木星2ブルースポンジ
  WRMの中でも最も辛口なXia氏までがこのラバーを使っているということで注目が集まったのではないでしょうか
  年末が近づいていますので、改めてレビューしていきます

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  基礎打ち〜スマッシュへとフラット系技術を試していく中で、全体的に硬さが残り使いづらさを感じる。アポロ5を使った時のような硬さ。
  しかし、硬さはあるが飛びは自制内。アポロ5のような、イメージ以上の飛びでは無い。
  強く振れば振るほど飛び出しは良くなるが、それ相応のスイングが求められる。これはぶち抜き系のスピードドライブでも同様だった。
  故にアレスやキョウヒョウ3-50等飛びのいいテンション粘着で出せたようなスピードのあるボールは、木星2で出すのは難しい。
  条件がしっかり整わねば一発で抜けるようなボールは打てず、弾むテンション粘着ユーザーが木星2に変えてこれまでどうりのぶち抜き卓球が出来るかと言われれば、その人の器量に依るとしか言えない。
  マニュアル性能が高いが、その速度域が低速〜中速に寄っているためぶち抜き卓球には適さない。
  ぶち抜きには適さない一方で、ループドライブや対ドライブには強くいける、いわば「ぐっちぃ系」の粘りドライブ卓球には適している。というのも遅い速度帯にこのラバーの性能が寄っているためだろう。
  引っ掛かりが強いシートで、飛ばない為に、擦った時の収まりも良い。飛ばない為にある程度前に振っても他のラバーで上気味に振った時のような回転量のあるスピードを抑えたボールが出しやすい。
  対ドライブ、対下とどちらに対しても回転量を強く擦っていけるし、収まりの良さも相まって安定しやすい。ループドライブで予め低めの弾道を出そうと被せ気味に振れば、浅めにコントロールするのも容易く、加えてボールスピードも抑えられるために、ブロックしようと身構えている相手には一見して見慣れない「粘着特有の変化」を感じさせることも出来る。
  しかしてボールスピードが無い為、待たれてカウンターされることもある。
  ループで温いカウンターやブロックを催促し、それをしっかりぶち抜くないしはひたすらかけてタコ粘りする選手には適した性能だろう。まさにぐっちぃ向けのラバー。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  飛びが自制内で収まりがいいのもあって、守備は全体的にやりやすい。強く打たれたボールも安定して受けれるし、対上にもツッツキで強くいける。
  この辺りは粘着らしさであるが、その中でも飛ばない為、強打に対してブロックする際オーバーミスをしやすい人には良いか。
  また、ブロック時粘着でよくあるようなスリップはあまりない。シートの質の良さを物語る。
  とかく守備技術に関しては文句のつけようがない。どれも無難で低速度帯によっており、入れにいきやすい。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  特筆すべきことは無い。どれも粘着らしく無難。
  フリックも台上ドライブもどれもやり辛さを感じない。
  スピードのあるドライブサーブは他の飛ぶテンション粘着と比べるとやり辛いか。
  この辺はキョウヒョウNEO3や木星のような飛びづらい粘着と、キョウヒョウ3-50やアレスのような飛びやすい粘着のどちらがその人に合っているかに依るだろう。私はストップもツッツキも低くコントロールするには弾む粘着の方が感覚として合っているが、そうした弾むラバーで難しいと感じている人には木星2は試す価値があるかもしれない。

[まとめ]
  このラバーを実際に試合で使った際感じたのは、前述の通りぐっちぃのような、動いてフォアで粘る卓球をする選手にオススメだと言うこと。粘着らしいボールを、豊富な回転量で台に入れ続けることが出来る。
  その一方でぶち抜きがやり辛く、展開を自分から速くするのが難しい。ピッチで推す選手には全くもって向かないし、チャンスボールを思いきり強打してミドルをぶち抜くのも他の弾む粘着ラバーと比べてし辛い。
  更にミドルを突かれた際、弾むラバーでは軽く振れば返球できるのに、飛距離不足でネットミスする場面も多々あった。例え入れにいけても高く入ってしまい劣勢になる局面もまた然り。自分から動いてしっかりかけることが出来なければ弱点が増えてしまう。
  デメリットを鑑みても、やはりオールフォアで中程度の速度の癖玉を出し続け粘り続けるスタイルの選手にオススメ。
  こう表現すると弾みが弱い粘着全てに言えそうに見えるだろう。しかし木星には特筆すべき点がある。
  それは低速度帯〜中速度帯を得意とするテンション粘着の中でも「圧倒的に無難」である点だ。
  これは様々な人が口をそろえて言っていることだと思うが、これといったな穴が無いし、高速度帯のボールもマニュアルの性能の高さから努力をすれば出すことが出来る。
  全く出せないのと、頑張れば出せるというのは意味が違う。
  加えて守りの技術全般に穴が無く、マニュアル性があるのも試合をする面では心強い。
  攻めても守っても、速度帯にムラ無くコントロールできる性能というのは、昨今の飛ぶラバーを用いて自爆するような選手〜高速卓球を意識して攻めでは圧倒的有利ながら、守りでは荒れてしまうような一般ユーザー〜が多い時世に対して、完全に逆行している。
  需要はありながらもなかなかこうした性能のラバーは少ないのではないか。
  少なからず、時世に逆行しているのはイノベーティブ。「高速卓球に憧れるも、ボールスピードを操るどころかボールスピードに操られしまっている高速卓球もどきに辟易している選手」にもまた、このラバーをオススメしたい。
  自分の卓球を見直し系統立てて考えるいい機会になるかもしれない。
  さぁ、君もぐっちぃを追体験してみよう。WRMがごり押しする、木星2ブルースポンジで。

[補足]
  実用的でイノベーティブだと書いたが、これに関しては私が知らないラバーも多く誇大広告のように思える。ワイハさんのようなWRMに投稿せずに独自で多くのラバーを研究されているブロガーさんの考察の方が参考になると思う。是非とも参照されたい