テナジー05ハード












投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約10年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。
[レビューする商品名]
  テナジー05ハード
[使用環境]
  ・使用ラバー
  テナジー05ハード トクアツ 赤

  ・使用ラケット
  柳承敏G-MAX
  吉田海偉
  馬林エキストラオフェンシブ-中国式
  幻守-中国式
  ティモボルALC-ST
  インナーフォースALC-ST
  J.O.ワルドナーOFF-ST
  パーソンパワープレイ-ST
  松下浩二-ST
[はじめに]
  テナジー05ハードはバタフライから発売されているスピン系テンション裏ソフトラバーです。
  今年11月に発売されたばかりの新作ラバーで、テナジーシリーズ初となるハードバージョンのラインナップとなります。
  かつてはブライス、ブライスFX、ブライスハードといった3種類の硬度のバリエーションを持つラバーがあり「ハード」の名が付けられたラバーもいくつか存在したのですが、ノングルー以降しばらくラインナップに恵まれませんでした。
  この度のテナジー05ハードはバタフライのラバーではかなり久しぶりのハードバージョンの発売となります。
  テナジー自体が元々上級者用で硬めのラバーなので、テナジー発売後間もなくテナジー05FXなどのソフトバージョンもラインナップされ、軟らかいテナジーを求めるトップ選手やテナジーを初めて使うビギナーに支持されてきました。
  一方でハードヒッターの方や硬いラバーを好む上級者の方にはテナジーの中でもより硬めのものを選んで使っていた方も多かったようです。
  そんな声に答える形でテナジー05ハードは発売されたそうです。
  スポンジの厚さは「トクアツ」と「アツ」の2種類で、「中」が存在しないことからも上級者用だということが伺えます。
  テナジーのラインナップの中でも05はかなり硬い部類のラバーですが、その05により硬い硬度43°のスポンジを搭載したテナジー05ハードをレビューします。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・ドライブ
  これまでテナジーを始め様々なスピン系テンションを試打してしてきましたが、初めてテナジー05を打ったときのこれまで味わったことのない硬くてパキっとした打球感を彷彿とさせます。
  現在発売されているスピン系テンション裏ソフトの中でも1、2を争うトップクラスの硬さで強くインパクトしないと浮いた球になってしまいあっという間にチャンスボールを相手に攻められてしまいます。
  ドライブはトップシートの強力なグリップ力のお陰である程度の前進回転は掛かるものの、やはり素早いスイングで力強いインパクトで擦りあげないとドライブの弾道が崩れ棒球になってしまいます。
  しかし十分なスイングで打った場合は、テナジー05を凌ぐ回転量とスピードの強烈なドライブを打つことができます。
  粘着性よりも回転量が多く、テナジー64などの弾み重視のラバーよりもスピードと勢いがあり、ドライブ一発で相手のコースをぶち抜いたり、相手打球を勢いで打ち負かしたりと破壊力は最強クラスです。
  相手の沈むカットボールでも引っ掛かりが強くループでグッと持ち上がり、カーブやシュートも強烈な横回転が掛かったボールが勢い良く飛び出します。
  またバックドライブはフォア以上にスイングスピードとインパクトの強さを必要としますが、十分な体勢で打ったバックドライブは相手のフォアドライブを凌ぐ破壊力を誇ります。
  カウンタードライブは一級品で十分な体勢から放たれた相手の渾身のドライブでも打ち負けせず、力強くインパクトするだけでいとも簡単に打ち返すことが可能です。
  スイングスピードとインパクト次第ではドライブ対ドライブの引き合いでほぼ負けることがありません。
  しかしここまでメリットばかりのように聞こえますが、それもこれも十分に速いスイングスピードと力強くボールを捉えるインパクトがあってのものです。
  ・スマッシュ
  バチーンといった心地よい金属音をとともに物凄い速さのスマッシュが飛んでいきます。
  スピン系テンションに多くみられるの掴んで投げるようなスマッシュの感覚は一切なく、テンション系表ソフトの一歩手前か紙一重のようなバチっと弾いたスマッシュになります。また相手が大きく下がって待ち構えている場合でもスマッシュ後のバウンドが物凄く伸びるので、相手を大きく振り回すことが可能です。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  相手の強打の勢いに負けず芯に当たればブロックでも素早い返球が可能です。
  しかし最大のネックがボールがラバー表面でボトっと落
  ちてしまう点です。
  ラバー自体が硬いので当たりどころが悪いと真下にボールが勢いよく落ちていきます。
  05ハードのブロックは相手の強打の強さやコースよりも自分のラケットで相手ボールを捉える位置に最も神経を使います。

  ・ツッツキ
  強く下回転が掛かったボールが相手のエンドライン深くに鋭く突き刺さります。
  テナジー05のツッツキも安定性が高く鋭いコースを突くことができて好印象でしたが、05ハードではより鋭さを増したツッツキを打つことができます。
  ツッツキ対ツッツキやカットマンとのカット対ツッツキの場面でも粘ることが出来て非常に心強いです。

  ・カット
  グリップ力の強いトップシートとハードスポンジのお陰で非常に回転量の多いカットボールを打つことができます。
  相手の強烈なドライブもより強い下回転で切ることができ何本も何本もカットで粘ることが出来ます。 
  しかしラバー自体が硬く弾みが強いのでボールが飛んでいってしまい、うまく相手のコートに収めることがやや難しいです。
  また緩急の変化をつけることも難しいのでドライブマン同様にカットマンにとっても上級者用だと言えます。
  またカットから攻撃に転じた場合ドライブマン顔負けのの破壊力も05ハードの魅力です。
  ノングルー化以降テナジー05を使用しているカットマンの方は多いですが、05ハードが今後カットマンにどのように支持されるのか楽しみです。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  トップシートのグリップ力が強いので回転をかけることは上手くいくものの、ラバーが物凄く硬いので前後の調節が難しいです。
  少し強く当てるとボールが飛び出してしまい、当たりが弱いとボトっとネットに引っ掛かってしまうのでサーブに安定感を出すには回転よりも前後の調節がカギとなります。

  ・レシーブ
  ストップレシーブは良く止まり相手をネット際まで引っ張り出すことが可能です。
  またツッツキレシーブも相手下回転サーブを鋭く返球することができます。
  チキータとフリックはインパクトの絶妙な力加減が難しくボールが落ちやすいくてネットミスに繋がりやすいので注意が必要です。

  ・台上技術
  やはりストップとツッツキがボールを上手く止めたり強く下回転を掛けられるので安定感があり好印象です。
  チキータはバックドライブ同様にインパクトが弱いと落ちてしまい、強いとあらぬ方向に飛んでいってしまうので難しいです。
  個人的には05ハードはフォアでの使用に適したラバーだと感じました。
  ペンのバックショートもやはり落ちやすいので角度がシビアな印象で、どちらかと言えば強く当てに行けるプッシュの方が安定感がありました。
[おすすめな方]
  少しキツい言い方かも知れませんがある程度の上級者でなければ使いこなせず、ハードヒッターでなければ使うメリットを引き出せないラバーだと感じました。
  トップ選手用にチューンアップされたラバーといった印象でテナジー05を十分に使いこなせている方が更なる決定打の破壊力を求めて回転量やスピードを引き出す為のラバーです。
  その為興味本意で手を出せば確実に火傷し使いこない状態に陥りますので、ロゼナや05FXで練習を積んだ上でテナジー05を十分に使いこなせている自信のある方におすすめします。
  それだけハイレベルな用具だと感じました。
[まとめ]
  バタフライの久しぶりのハードタイプラバーのリリースだったので予想はしていましたがやはりトップ選手や上級者向けのラバーでした。
  スピン系テンションは性能がやや飽和ぎみな印象でしたがここに来て更なる上のレベルの用具を市場に投入する辺りがバタフライだと思いました。
  使いこなせれば間違いないラバーではありますが、自分は勿論中級者が安易に手を出すラバーではないと正直に感じました。
  後に64ハード、25ハード、80ハードもラインナップされるのか期待が高まりますが、発売されてもやはり使い手を選ぶラバーであることが予想されます。
  ハイレベル用具の試打でトップ選手のレベルの高さのほんの一部分を味わえたような気持ちになりました。