アクーダP1ターボ












投稿者:くろかみ
[自己紹介]
  高1、中ペン裏裏、都1勝レベル。ラバーも身体も好調になる秋は一瞬で終わってしまいました。今は寒さに震えながら試打しております笑
[レビューする商品名]
  ドニック   アクーダブルーP1ターボ   2.0mm
[使用環境]
  使用したラケット
  カーボネード45

  主にフォア面での使用となります。

[はじめに]
  メーカー説明文↓
  プラボールでも回転がかけやすい「アクーダ ブルー P」シリーズに、待望のターボバージョンが誕生しました。
  コントロールをメインに開発された「アクーダ ブルー P」シリーズのコンセプトの中で、スポンジの弾みを極限まで引き上げたため、三球目攻撃や連続攻撃の威力はすさまじく、さらに安定性を発揮します。

  アクーダブルーP1ターボは、ドニック社から発売されているラバーで、ブルーファイアシリーズに遅れて登場しました。アクーダもSシリーズという初期のスピンテンションがブルーファイア以前から販売されていますが、Pシリーズは従来のアクーダの使いやすさとプラ対応の性能を謳って新たに開発されました。スポンジ色もSシリーズのオレンジからブルーに変わり、ブルーファイアに寄せた性能になりました。
  手に取ってみると、しっとりした曇り系シートと鮮やかな気泡ブルースポンジが綺麗でした。
  シートは、引っ掛かりは良いもののかなり柔らかく、球突きするとベチャッとする感触があるほど。ブルーファイアのような張りがなく、噛みつくような引っ掛かり方が印象的でした。スポンジはブルーファイアに似ていて、気泡が粗めの回転がかけやすそうなものになっていました。手で押すとよく食い込み、全体的に47.5度ではなく46度ほどに感じました。
  重量は、中ペンフォア面サイズでカット前69g→カット後47gでした。シェークだとここから2〜3g重くなると思うので、平均より重いですね。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち、軽打
  当てただけで上に上がり、高めの弧線弾道でした。一方でスピードは出ず、球突きのときと同じく球を1度噛むように持ってから投げ返す感じでゆっくり飛びました。シートが柔らかいためか、軽く打ってもスポンジで飛ばしている感触があり、他のドニックラバーとは違う打感でした。また全体的に落ち着いた球で、ドニック社のコンセプト通りコントロールが良いのが分かりました。

  1   ドライブ   8.0点
  回転をかけている時も打感がエボリューションやブルーファイアとは異なり、実際は引っ掛かっているのに引っ掛かけている感触があまりありませんでした。軽くかける時もスポンジまで深くキャッチするホールド感が特徴的で、逆に強く飛ばしたい時に飛距離や球離れがイメージとズレて最初は慣れませんでした。
  そして、とにかく弧線が高かったです。どう打っても高く上がるので下回転打ちは安定感抜群で、軽打でもしっかり持ち上げてくれました。さらに慣れてくると本当にドライブのミスが少なく、気持ちいい音が鳴りました。しかもある程度の硬さがあるので物足りなさも感じず、ラリーが楽しいし点も取れることが分かりました。ネックなのは打感の好みと弧線が上がりすぎることのみで、あとは安定と強さが両立できた完成度の高い印象を持ちました。

  2   カウンター    7.5点
  ここは球離れやシートの硬さが欲しいところと言いますか、下がってかけ返しても前陣で合わせても安定はしますが球が走らないため決定力には欠けましたね。

  3   スマッシュ、フラット系   8.0点
  球離れが悪いので快速で弾けることはなく、スピードも出ませんでした。しかし、シートの硬さでミートの打感が邪魔されるドイツテンションによくあることが無いのが個人的に気に入り、安心して強くインパクトできるために威力は出しやすかったです。そしてドライブ同様音が良く鳴って、打感もクリアで気持ちよかったです。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   7.0点
  球持ちすぎ弧線上がりすぎで止めづらかったです。回転への敏感度も高いので、気を使う印象でした。カウンターが強くないこともあり、全体的に打たれると弱いかなというラバーです。

  2   ツッツキ   8.5点
  シート表面でカツッと切りたい方には向かないですが、食い込むのに勝手に飛んでいかず回転もかなり掛かりました。勢いを吸収して回転に変えてくれるような感じで、短めに切れたツッツキになりやすかったです。

  3   カット   7.5点
  最終的に飛距離が出てしまい、あまり抑えられるイメージが湧かなかったのですが、勝手に飛んで行かず、常に高い回転量のカットを出しやすかったです(逆に変化はつけづらい、自動で掛かる感じ)。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   8.5点
  このラバーはラリーでコンセプト通りのコントロール性能をフルに発揮していましたが、台上でもそれは変わらず、シートが柔らかくてもしっかり掛かって、長さを調節することも容易でした。
  回転をかける際は、薄く当てすぎないことがコツで、シートの掴みを生かして切っていく感じになります。絶対量も47.5度平均程度に掛かりました。

  2   レシーブ   8.0点
  シートとスポンジに一体感があるおかげか、他のドイツ製のように、ピンピンに張ったシートが相手の回転を食らって制御に苦しむことがありませんでした。アクーダも食らう方ですが、ちゃんとラバー全体で1度持ってくれる安心感があるためレシーブもコントロールしやすかったです。

  3   ストップ   9.0点
  他の47.5度に比べると柔らかい分少し浮きやすかったものの、弱いタッチでは全然飛ばないので短く止められました。

  4   フリック   8.0点
  弾きは良くありませんが、ここもスポンジで弾き飛ばしているような感覚があり個人的には好きでした。ミートの時のように打感がクリアですね。

  5   チキータ、台上ドライブ   8.5点
  軽いタッチでも引っかかってネットを越えるので、少し詰まった態勢でも振っていけました。少し回転の影響をくらうのは気になりますが、程よい硬さなのでバック面に使用するのもアリだと思います。

[おすすめな方]
  ドイツ製らしいラリーのキレが好きだけど、硬いシートや勝手に弾んでしまうことにより他のプレーがコントロールしづらいという方におすすめです。47.5度とは思えない扱いやすさをベースに威力もプラスされ、ブルーファイアなどとはまた違った良さを持っているので、幅広い層の方にフィットすると思います。筆者としては特に技量がない高校生におすすめしたいですね。ある程度の硬さと球の均一性、インパクトを強めたときの気持ち良さや逆に弱打のコントロールが上がることでまさに試合で勝てるラバーになっています。
  合わせるラケットについて。筆者は今回カーボネード45のみに貼ったのですが、打っているうちに他と合わせる必要はないと感じるほどこのラケットとの組み合わせが気に入りました。アクーダは特にブロック、カウンターなどの技術で球持ちやシートの柔らかさがかえって邪魔になってしまったので、カーボネード45のような硬くて弾く板と合わせることでバランスがとれました。

[まとめ]
  今までのドイツ製には無かった、シートのキャッチ力が強く、コントロールしやすいスピン系テンションラバーでした。ドイツ製はやはり引っ掛かり感やスピード感が良く、球筋の鋭さが魅力的ですが、その特徴は薄れ、球威は出るけど癖球はなくてあくまでも安定する点で、ドイツ製の中間硬度と日本製の硬いラバーのいいとこどりが出来ている印象を受けました。
  突出しているものはないものの、扱いやすく多くの層に適合する性能を持つアクーダですが、ネックなのはシートが食い込む打感と価格ですね。狙っているターゲットが購入しやすい価格では無いのが惜しいですが、性能を引き出しやすく即戦力なラバーですので、是非使ってみて欲しいです。