ヘキサーグリップ
















投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約10年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。
[レビューする商品名]
  ヘキサーグリップ(2.1mm 赤)
[使用環境]
  ・使用ラバー
  ヘキサーグリップ(2.1mm 赤)

  ・使用ラケット
  柳承敏G-MAX
  吉田海偉
  馬林エキストラオフェンシブ
  和の極-碧-中国式
  和の極-蒼-ST
  ティモボルALC-ST
  和の極-碧-ST

[はじめに]
  ヘキサーグリップはandroから発売されているスピン系テンション裏ソフトラバーです。
  ヘキサーシリーズはかつてandroを代表するラバーとして発売されていましたが、ラザントシリーズを経て、現在はラザンターシリーズが台頭しています。
  廃盤となったラザントパワーグリップ、ラザントグリップの性能を大きく凌ぐ新しいラバーとしてラザンターシリーズが発売されていますが、そのラザントパワーグリップとラザントグリップの使いやすさやコストパフォーマンスの高さを引き継ぐラバーとして、新たにヘキサーパワーグリップ、ヘキサーグリップが発売されました。
  より進化した高性能を求めるならラザンターシリーズ、コスパや使いやすさを求めるならヘキサーシリーズという上手な棲み分けが出来ているように感じます。
  ヘキサーグリップは硬度45°の弾力性が強く気泡が大きいグリーンスポンジを搭載しています。
  硬度47.5°のグリーンスポンジを搭載しているヘキサーパワーグリップと比較すると感触は若干軟らかい印象を受けますが先入観の部分も大きいです。
  個人的にはロゴを隠した状態で触ると違いはほぼ分かりませんでした。
  トップシートの粒形状はヘキサーパワーグリップよりもヘキサーグリップの方が少し細くなっています。
  色の濁りが濃く透明感はあまりないです。

  ・基本打ち
  コントロールがしやすく狙ったところにボールを打つことができます。
  ソフトな打球感でありながら弾力が強くスピード感のあるラリーを展開することができます。
  ラザンターシリーズと比較すれば弾みは劣りますが、オートマチックにスピードボールを放つラザンターに対してヘキサーはボールの速度の緩急がつけやすいです。
  ハードヒッターやスピードボールでの早いテンポのラリーを主戦軸とする方にはもの足りなさを感じるかもしれませんが、ペン粒などの前陣攻守型やカットマン、緩急をつけたラリーを展開する方には相性がいいと思います。
  ヘキサーパワーグリップよりもヘキサーグリップの方がスポンジが軟らかい分ややソフトな打球感ですが、ボールの弾みやコントロール性能の高さは2種類ともほぼ同じです。
  フォアにヘキサーパワーグリップ、バックにヘキサーグリップの組み合わせがフォアバックの弾みの差がほぼなく切り返しがやりやすかったです。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・ドライブ
  かつてのヘキサーシリーズとは比べ物にならないほどグリップ力が向上しており強烈なドライブ回転がかかります。
  ヘキサーパワーグリップとヘキサーグリップはヘキサーの名を冠してはいますがかつてのヘキサーシリーズとは全く別物のラバーと言えると思います。
  時間が経過する中でルールもボールも変化し、それに応じてヘキサーシリーズも新しいフォーマットへ進化したと感じました。
  ラザンターシリーズは擦ったボールにはオートマチックにギュンギュンと強烈な回転が加わるような凄まじいグリップ力を誇りましたが、ヘキサーグリップは擦れば擦った分だけドライブがかかるので、回転の強弱がつけやすいです。
  ドライブ回転の最大値ではラザンターシリーズに劣るものの、強く擦ったドライブはスピン系テンションラバーとしては十分に強い回転がかかり相手コートに沈んでいきます。
  打ったドライブボールにオートマチックで強烈な回転を求めるならラザンター、ドライブに自らのコントロールで回転の強弱をつけたい方にはヘキサーが適していると思います。
  またカーブやシュートなどのサイドスピン系ドライブの習得を目指す方や、ペンの裏面ドライブに挑戦する方、シェークでフォアとバックのどちらかのドライブに苦手意識があり両ハンドの切り返しのバランスを強制したい方にもヘキサーグリップはおすすめです。

  ・スマッシュ
  弾力がありながらボールがぐっとラバーに食い込むので安定感がありながらスピードが速いスマッシュを打つことができます。
  コントロール性能が高いのでエンドライン目掛けてスマッシュを叩きつけることも可能です。
  ラザンターR50のようなバチバチと弾くようなスマッシュや、R50以外のラザンターシリーズの一瞬掴んで投げるスマッシュに比べるとスピード感は劣るものの、しっかりとボールをラバーで掴んでから狙ったコースへスマッシュを打つことができます。
  パワーで捩じ伏せるのではなくコースを突いたスマッシュで勝負する方におすすめです。
  またヘキサーグリップはラバー自体にある程度の軟らかさがあるので、ラザンターR50やR47のような食い込みが足りずラバー表面でボールがボトッと落ちてしまう心配もありません。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  ボールが程よく食い込むので、ラザンターR50やR47、テナジー05ハードのように食い込みが足りずラバー表面でボールが落ちることはあまりありません。
  またラザンターシリーズやテナジーシリーズはグリップ力が強い反面、ブロックで相手の回転に影響されやすくミスに繋がるデメリットもありました。
  しかしヘキサーグリップは自らの回転の強弱をつけやすいという一面がブロックでは回転の鈍感さへと変わり、相手の回転の影響を比較的受けにくいので、相手の強打を安定して返球しやすいです
  特にペン粒で使用した際の裏ソフトでのブロックと粒高でのブロックのコンビネーションも抜群です。
  粒高で変化をつけチャンスボールを裏ソフトで攻撃しつつも、ブロックで粘る場面もあるペン粒に適したラバーだと思います。

  ・ツッツキ
  切る切らないの緩急がつけやすく、ツッツキで下回転の強弱をつけて相手のミスを誘うことができます。
  しかししっかりと擦らなければ弱い下回転ボールを相手に打ち込まれてしまうので、相手の下回転に対してオートマチックにより強い下回転がかかるラザンターシリーズよりもマニュアル的な印象が強いです。

  ・カット
  ツッツキ同様にカットも切る切らないの緩急をつけやすいです。
  強くスイングすればそれだけ切れたカットボールになりますが、スイングスピードが足りず擦りが甘ければ弱いカットボールとなります。
  カットボールの回転の強弱を自らコントロールし切る切らないのメリハリをつけて相手のミスを誘うカットマンの方には適しています。
  しかしとにかく強い下回転のカットボールを求める方には、より回転の最大値が大きいラザンターやテナジーの方が適していると思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  回転の強弱がつけやすいのでビギナーがサーブでしっかりとボールを切ることを身に付けるにはピッタリのラバーだと思います。
  ラザンターはグリップ力が強いのでサーブに強烈な回転を加えることができる反面、弾みが強いので回転を加える前にボールがふっとんでしまう難しさがビギナーには伴いますが、ヘキサーグリップは回転のかけやすさと弾みのバランスが良いのでサーブの習得に適していると思います。

  ・レシーブ
  ブロック同様に相手の回転に対する鈍感さがあるので相手サーブの回転に影響されにくく、レシーブの返球率は高いです。
  しかしチキータや台上バックドライブ、ツッツキの回転の最大値はラザンターやテナジーよりも劣るのでレシーブエースには繋がりにくいものの、安定して返球できる強みがヘキサーグリップにはあると思います。

  ・台上技術
  相手の回転の影響を受けにくいのでツッツキやチキータなどは安定して返球することができます。
  しかしラザンターやテナジーなどの回転の最大値が大きいラバーとでは単純な回転力では劣ってしまうので、チキータ対チキータやツッツキ対ツッツキの場面では長引けば長引くほど不利に転じてしまう点がネックです。

[おすすめな方]
  自分で回転の強弱をコントロールしボールに緩急をつけて戦術を組み立てる方に適しています。
  回転の最大値ではラザンターやテナジーの方が上ですがオートマチックに回転がかかってしまうといった一面があり好みが別れます。
  自ら回転にメリハリをつけたいマニュアル的なプレーを得意とする方にはヘキサーグリップやヘキサーパワーグリップの方が相性が良いと思います。
  また用具の高額化から近年では見逃せない要素となったラバーへのコストパフォーマンスの高さを重視する方にもヘキサーシリーズはピッタリです。
  高いラバーを古くなっても我慢して長く使うよりも、コスパの良いラバーを一定周期で交換する方がポテンシャルを引き出してくれると言えるでしょう。

[まとめ]
  ヘキサーパワーグリップ同様にヘキサーグリップも回転の緩急のつけやすさ、ボールの安定性、返球率の高さ、コストパフォーマンスの高さといった優れた部分が多くありました。
  ラザンターシリーズのようなハイエンドなラバーとヘキサーシリーズのようなポテンシャル重視のラバーの棲み分けが確立されてきていると感じました。
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