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投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約15年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

[レビューする商品名]
  ティモボルCAF-CS

[使用環境]
  ・使用ラバー
  ディグニクス05
  テナジー05ハード
  ロゼナ
  キョウヒョウネオ3ターボブルー
  インパーシャルXB
  カールP-1R
  Grass D.tecS

  ・使用ラケット
  ティモボルCAF-CS

[はじめに]
  ティモボルCAF-CSはバタフライから発売されている中国式ペンホルダーラケットです。
  昨年新しくラインナップされたティモボル選手の名を冠するラケットです。
  ティモボル選手のラケットはアリレートカーボンを搭載し本人も使用していたティモボルスピリット、アリレートを搭載しトップ選手からジュニアまで幅広いユーザーが指示されていたティモボルスパーク(共に廃盤)
  そしてティモボルスピリットがティモボルALCにリニューアルされた際に、ティモボルZLC、ZLF、T5000、W7、W5といったラインナップが追加されましたが、その後T5000、W7、W5が国内で廃盤となってしまいました。
  特にスパーク、W7、W5は使いやすいモデルとしてビギナーからも指示されていたので、ALC、ZLC、ZLFの3種となったティモボルシリーズは上級者向けシリーズとなった印象がありました。
  そんな中、新しいティモボルシリーズとして小さい面と短いグリップで4〜9歳向け入門用モデルのティモボルJ、やや小さめの面とやや短めのグリップで10〜13歳向け上級者モデルのティモボルTJ、木材由来の特殊素材CAファイバーを搭載し回転性能と安定性を重視したモデルのティモボルCAF、の3種類がラインナップに追加されました。
  今回レビューするティモボルCAFは特殊素材ラケットでありながら木材ラケットに近い性能で、木材からいきなりアリレートカーボンやZLカーボンに移行することに抵抗があるユーザーの橋渡し用のモデルとしておすすめだそうです。
  3枚合板+CAファイバーの合板構成でブレードサイズはシェークが157×150mmで厚さは5.7mmとティモボルALCに近いサイズとなっています。
  今回レビューするティモボルCAF-CSのブレードサイズは161×150mmの丸型で厚さは同じです。
  また昨今の高騰化する用具市場においては、7500円+税というお求め易い価格も非常に魅力的なポイントです。

  ・基本打ち
  ソフトな打球感で木材ラケットのような感覚で打つことができます。
  カーボンなどの特殊素材特有のガチガチの打球感が苦手な方はもちろん、アリレートやZLファイバーなどのカーボンを使用していない特殊素材ラケットでも、打球感が硬くて苦手だという方に試して頂きたいですね。
  弾みは意外と強く、ティモボルALCやインナーフォースレイヤーZLCほどは弾まないもののティモボルZLFやインナーフォースレイヤーALC.Sと同程度の弾みの強さに感じました。
  また平均重量79gという軽さのお陰で両面にラバーを貼っても振り抜きが良くフォアバックの切り返しやフォアと裏面の両ハンドプレーがやりやすいです。
  また中国式ペンホルダーの中では軽量なので片面に粒高を貼って反転プレーをするのにも適していると思います(反転式ペンホルダーの軽さには敵いませんが。)

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  球持ちがよく回転がかけやすくて弾みも申し分ないです。
  木材由来のCAファイバーが木材ラケットのような球持ちの良さを実現しラバーにボールがぐいっと食い込んで強い回転をかけることができます。
  テナジー05ハードのような硬いラバーと組み合わせてもガチガチになり過ぎることなく、ボールにしっかりと回転をかけることが可能です。
  特殊素材ラケットでありながら馬林エキストラスペシャルのような上板が硬い木材ラケットと同程度の球持ちの良さです。
  ループやカーブなど多彩な球種のドライブも自在に打つことができるので、ドライブに回転をかける感覚を掴む練習をしている初〜中級者にもおすすめです。
  弾みの強さはカーボン未使用の特殊素材と同程度なので上級者が使用しても十分に戦える性能です。
  単純な弾みの強さや球威で勝負した場合はカーボンラケットには敵わないもののコースの狙いやすさや緩急のつけやすさ、ドライブの球種の多さなどで相手の体勢を崩すことが可能です。
  また裏面にラバーを貼っても重くなりすぎないので、振り抜きが良く裏面ドライブの連打にも適しています。
  まるでシェークのようにフォアと裏面で両ハンドドライブを繰り出すプレースタイルのドライブマンにおすすめだと思います。
  ハードヒッター向けのではありませんが、コースを狙ったり緩急や球種の変化などのテクニカルな戦型に適したラケットだと思います。
  スマッシュはボールを掴んで投げるような感覚の打球になりコースを狙いやすいです。
  ビスカリアなどのガチガチに硬いラケットのようなバチっと弾くスマッシュではありませんが、狙ったコースに何本も打ち込むことができるコントロール性能を誇ります。
  中級者くらいの方でトップ選手に憧れてビスカリアなどの特殊素材ラケットとディグニクス05などのスピン系テンションラケットを組み合わせたものの、使いこなせていない方を多くみかけます。
  せめてラバーだけはトップ選手と同じものにこだわりたいという場合、弾みを抑えた木材ラケットを選ぶパターンが多いですが、ティモボルCAFは特殊素材でありながら安定性が高いので中級者でも安心して使うことが可能だと思います。
  また使いやすいスピン系テンションのロゼナとティモボルCAFを組み合わた場合、コントロール性能と安定性が高く中級者でも安心して使えるラケットが完成します。
  ティモボルCAF+ロゼナの組み合わせで練習し、慣れてきたらの使いたい特殊素材+スピン系テンションの組み合わせに挑戦すると良いと思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  安定性が高く狙ったコースにボールを返球することが可能です。
  しかし球持ちが良いので相手の回転の影響をラバーが受けやすいです。
  強打を打ち込まれたことによるオーバーミスよりも、回転を見誤って浮いたボールを返球することに注意が必要です。
  ペンのバックショートは弾みと球持ちのバランスが良く、安定性が非常に高くて好評価です。
  一見地味なプレーですが細かい技術が得意なラケットは実戦での多彩な場面で心強い味方になります。
  弾みが強すぎないのでツッツキではラバーの回転性能を十分に引き出すことが可能です。
  またストップもボールを浮かすことなくピタッと止めることができます。
  カット性ショートは特殊素材ラケットながら木材ラケットのような回転のかけやすさでボールをブツっと切ることができます。
  粒高との組み合わせでも弾みすぎることはなく相手のドライブに対し回転の残ったカットボールを返球することが可能です。
  守備用ラケットのようなピタピタと止める守備専門のプレーには向かないものの、粒で相手を崩して浮いたボールを確実に攻める前陣攻守型の選手に適していると思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  回転がかけやすいので様々なスピンサーブに対応できます。
  またサーブにうまく回転をかけられない初〜中級者が回転をかける感覚を掴むことにも適したラケットだと思います。
  木材ラケットを使用していた方が特殊素材ラケットに移行した場合、想像以上にサーブの回転のかけにくさがネックになることも多いです。
  特殊素材ラケットでのサーブを練習したい方にもおすすめだと思います。
  レシーブはチキータが回転をかけやすくボールを台上で捉えやすいので好印象です。
  特に裏面チキータは安定性が高くミスも少なくて強力なレシーブを打つことができます。
  レシーブでいきなりラリーの主導権を奪い返したり場合によってはレシーブエースを狙うことも可能です。
  ラケットの重量が軽くて操作性が良いので台上のやり易さもティモボルCAFの得意分野だと思います。

[おすすめな方]
  特殊素材ラケットでありながら木材ラケットのような打球感で球持ちの良さと特殊素材の弾みの強さが両立されているので、使いやすく攻撃力も高いラケットを探している方におすすめです。
  またビスカリアやティモボルZLCなどのカーボンラケットに憧れを抱いている、木材ラケットを現在使用している方の次のステップにもおすすめです。
  特殊素材と木材のちょうど中間の性能を上手く作り上げるところはさすがバタフライといった印象で、橋渡しにはもってこいのラケットだと思います。
  またトップ選手の用具に憧れて特殊素材の使用を考えている初〜中級者の方も、ビスカリアやティモボルALCが本当に使えるかどうかを一旦考えた上でもし自信がない場合はティモボルCAFを間に挟むことでスムーズに移行することができると思います。
  ティモボルCAFを使いこなせるようになってから、ティモボルALC、ZLC、ZLFの中から適したラケットへ進むのも良いと思います。

[まとめ]
  木材由来の特殊素材という新しいコンセプトのCAファイバーを搭載することで木材ラケットと特殊素材ラケットの中間性能を誇るラケットの存在から、初〜中級者にも特殊素材ラケットが広く浸透していることが伺えました。
  既に仕上がったイメージのあるティモボルシリーズにあえてこのポジションのラケットをラインナップすることで上級者イメージの強いティモボルシリーズの敷居を下げることにも成功したと思われます。
  ブランドイメージを作るバタフライの真価に圧倒されたような気分になりました。