アポロ5-0.7mm














投稿者:ぐらたす

1.ざくっとレビュー
極薄ユーザー向け・・・というか、ボンバード使用経験者でゴクウスラバーの切り方を体得済の選手向けて、レベルを大幅に上昇させてくれる超ゴクウスラバー
守備的な「ガッツリブチ切れ」と攻撃的な「チップ系前進回転」という、攻守両面の回転力を超強化した感じ。

2.第一印象
 パッケージ重量57g,ラバー単体46g,カット後40g(攻撃ラケット)
旧版(0.5mm版)と比較すると,已打底がなくなりラバー重量が軽くなりました。
旧版の異常とも言えるくらいの反りがなくなり、普通のゴクウスラバーの風貌に。
玉突きでも弾みは大人しくなった感じがしましたが、シートの粘着具合は、「さすが アポロ5」怖いくらいに切れそうです。

3.はじめに
テンションラバー特厚とか、粘着テンション特厚とかと比較してしまうと、普通の攻撃力(スピード・威力・回転力)はそれほどでもありません。
超ゴクウスなので当然といえば当然。ゴクウス系という異質的な特徴を活かしたい選手に向けたラバーですので。
ツッツキでは、強・・・いや『狂』回転とナックルの差を活かして、いやらしく。
攻撃面では、チップ系というか「薄く捉えるチップドライブ・チップチキータ」
対戦相手にかなりのストレスを与えられるはず。


4.守備技術全般
(1)ツッツキ
まずは守備技術のツッツキ。切れ味は特筆もの。
ボンバードゴクウスとアポロ2など、ツッツキ切れ味ランキング上位の粘着系ラバーをはるかに凌ぐ。
会心の一撃的切れ味は、ほんとに『狂ツッツキ』

ぬりかべさんのレビューで『切れ味:異常』と表現されているのには「完全に納得」です。
極薄ラバーの使用経験がある方なら、すぐに「ブッチ、ブッチ」切れると思います。
圧倒的切れ味ですので、初心者レベルではツッツキだけで勝利なんてことも。
「唯一無二」のツッツキ。自分が切った回転が、自分に返ってくることも多いのですが、更に上書きで回転を増幅させて切って、切って、切りまくる。
そんな一戦術だけでも戦えそうなくらいです。
超ゴクウスを初めて使う人なんかは、食い込まない硬い打球感に戸惑うかもしれませんが。

(2)ブロック
ブロックの操作性は良く、相手のドライブ回転の影響はそれほど受けない感じです。ナックル的ないやらしい返球にはなりにくいか。(ボンバードなんかとは球質が違います。)
個人的に、ブロックに関しては旧版(0.5mm版)の方が好みでした。いやらしさが。
ブロック的なナックル変化というか、ミス誘発的な感じではないです。

ツッツキ:操作性_9.0点,回転量_9.5点,スピード_7.5点
ブロック:操作性_9.5点,ナックル変化_5.5点

5.攻撃技術全般
 超極薄なので攻撃力的に高いか?と聞かれれば「それほどでもありません。」
フラット強打は、そこそこのスピードとナックルが特徴的ですが、決定力は高くないな。(スピード面では旧版の方が良かったかも)
 ドライブ性能的には、普通に打つとそれほど回転がかからないのですが、薄く捉えるチップ系ドライブになると、一気に回転力が上がり、台上ではあり得ないくらいの小さい軌道を描く感じに。ただ、食い込まないので、ゴクウスの感覚がない選手は感覚を掴むまでは苦労すると思います。
性能的にバック面で使用する方が圧倒的に多いと思いますので、特徴を活かすならチップ系ドライブやチキータ系技術で、小さいスイングでキュット一気に擦りきる感じで使えば、小さい弧線で軌道が特徴的な「ありえない軌道」のドライブ系になります。
対戦相手はかなり驚くと思います。(初見では)小さい軌道で左右への曲がりもえげつないので、直接得点につながりやすいと思われます。
 カウンター的な強打はできなくもないのですが、スピードが出しにくいので「ブロック」程度のスピードしかでません。(この辺のカウンター的性能も旧版の方が良かったように思います。)

攻撃力の評価は、スピード:6.5点
        攻撃力(威力)6.5点
チップ系ドライブの回転力9.0点
カウンター強打の安定性:8.0点
カウンター強打の威力:6.0点

6.台上技術・サーブレシーブ全般
[台上技術]
台上は、小さく収めることもできれば、フリックなど弾く系技術の操作性も良く万能ですね。ほとんどの技術が難しくない感じ。なんでも対応できそうです。
守備的ツッツキは前述通り「必殺技級」で相手回転に更に上書きすれば、自分が困るくらいの回転量だし、ストップを小さく止めることも簡単で、当てるだけでも回転を残るのでミス誘発もできる。
かなり良いと思います。
既に攻撃技術のところで、すでにチキータについても書いていますが、台上チキータはかなり使えると思います。小さい弧線で大きく曲がる。
ありえない台上技術だと思います。
台上チキータは相手にとってかなり嫌がられるプレーになるはずです。
サービスも回転力は十分。(コスル系限定になりますが)
台上技術全般を通して、穴のない印象です。

台上の評価は、安定性:9.5点
守備的回転力:9.0点
台上攻撃的回転力:9.0点
サービス回転力:9.0点


6.お奨めラケット・どんな人に
ゴクウス・・・いや、超ゴクウスなので
ツッツキの強回転力
チップ系ドライブの意外性のある攻撃
台上プレーの自在性
これらを活かすためには、合板で適度な弾みを有するラケットに合うと思われます。
特殊素材などあまり弾む(弾みすぎる)ラケットでは回転的性能を出せないと思います。

奨めたい選手は、異質攻撃型選手のバック面ゴクウスユーザーで、ボンバード極薄から次の段階へ進みたい。というか、ボンバード等の極薄ラバーの攻撃面に限界を感じている選手に試してほしいと思います。
・ゴクウスベテランユーザーというかゴクウスを駆使できる曲者選手

※両ハンドドライブを目指すような攻撃型選手が、ちょっと浮気で試してみるようなラバーではないと思います。


7.総評
極薄を超えた「超ゴクウス」という新たな領域へ踏み込んでしまったゴクウス界ですが。
ボンバード極薄は、初心者でも比較的誰にでも受け入れられるような性能だったのに対して、新作「アポロ5超極薄」は、WRMが確立したであろう『ゴクウスユーザー』で、ある程度、ゴクウス系技術や考え方が熟成した選手層向けのラバーだと思いました。
ステップアップラバーではなく、『ゴクウスで生きていく』という決意をした選手というか、ある意味、『覚悟を決めた人向け』だと思います。

ベテラン極薄ユーザーが使うのであれば、9点以上だと思います。
現在のゴクウス界では回転量と攻撃力のバランスではNo.1でしょう。
逆に、初めてゴクウスを使うような選手なんかは、「こんなラバー・・・・」って言っちゃうかもしれません。

(その他)
 いまさら旧版の話をしても、仕方がないと思いますが。
旧版は、瞬間的な弾みが感じられて「カツっ」とか「コツっ」とか、薄くコスル感覚が好みでした。
ボンバード極薄とか太陽Pro極薄とは違って、適度な球離れ感があって、なんか新しい感覚。
良い感じでした。
新版は「弾み」が少なくなった分、回転力が更にアップした感じがします。
既存のゴクウスよりの性能になったと思います。
総合的回転力とか性能は新版が上だと思います。
『私は旧版がちょっとだけ好きでした。』

Apollo5超極薄【銀河】詳細はこちら